【おつまみは300円まで】オトナの駄菓子飲みを堪能してみた

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「遠足のおやつは300円まで」

 

そんな先生からの言いつけを守り、100円玉3枚を握りしめながら近所の駄菓子屋さんに駆け込んだのはもう昔のこと……。今や10円、20円程度の差額など思慮の外。100円だろうが、200円だろうがボンボン買い物カゴに入れて「大人買い」することに何のためらいもなくなってしまいました。

 

大人になって失ってしまった、絶妙な枠組みの中でお菓子の組み合わせを考える楽しさ、そしてワクワク感……。それを今一度、あわよくば「アルコール」という大人のギミックを加えて堪能したい……!

 

ということで今回、大人の嗜好(しこう)品「ビールに合う駄菓子」という前提のもとで、300円以内でお買い物し、実食してみました。

 

40人の酒好きにアンケート調査を実施

考えなければいけないのが、「どの駄菓子がビールと合うか」。

 

パッと思いつくものだけでも300円の予算をオーバーしてしまいそうなので、まずは酒好きな友達男女20人ずつ計40人に「ビールに合う駄菓子って何か思いつく? 思いつく限り挙げてみて!」と、簡単なアンケートを取ってみました。返信内容を集計すると次のような結果に。

 

【男子】

  • うまい棒 4票(めんたい味に1票)
  • ビッグカツ 5票
  • よっちゃんイカ 5票
  • 蒲焼さん太郎 2票
  • キャベツ太郎 3票
  • ブタめん
  • さくら大根
  • おやつカルパス
  • コーンポタージュスナック
  • ポテトチップス 3票
  • コンソメチップス
  • チーズかまぼこ
  • ベビースターラーメン 3票
  • 紋次郎いか
  • 都こんぶ
  • どんどん焼き
  • ハートチップス
  • 梅トラ兄弟
  • 酢だこさん 
  • わさビーフ

 

【女子】

  • 蒲焼さん太郎 4票
  • うまい棒 2票
  • うまい棒 たこやき味
  • うまい棒 チーズ
  • うまい棒 めんたい
  • おやつカルパス 5票
  • ビッグカツ 6票
  • タラタラしてんじゃねーよ 2票
  • 甘イカ
  • どんどん焼き
  • よっちゃんイカ 6票
  • キャベツ太郎 3票
  • ポテトスナック 2票
  • 梅ジャム
  • 都こんぶ
  • 梅こんぶ
  • 味カレー
  • 餅太郎 2票
  • 麦チョコ
  • 梅トラ兄弟
  • チーズおかき
  • ヤッター麺
  • ベビースターラーメン

 

「あ~こんなのあったなぁ」という駄菓子がズラリ! ヤッター麺で50円以上当たるとめちゃくちゃうれしかったこと、蒲焼さん太郎が保存状態のせいなのか、しなしなしている個体とパリッとしている個体に分かれていたこと……さまざまな子ども時代の記憶が呼び起こされます。

 

もっとも得票数が多かったのは、「よっちゃんイカ」と「ビックカツ」の2種類で、男女合わせて11票。他に支持を集めていたのは、うまい棒(10票)、キャベツ太郎・蒲焼さん太郎・おやつカルパス(6票)、ベビースターラーメン(4票)など。

 

また、ある女子からは「市販のカルパスはしょっぱすぎるから、駄菓子のおやつカルパスがちょうど良い」なんていう意見も。

 

この結果は、パッと見ただけでは男女でさほど大きな差が無いように見えますが、じっくり見ていくと、男子はスナック系、女子はイカ系・こんぶ系などの魚介系、おやつカルパスが好評……といったところでしょうか。

 

やっぱり悩む! 300円以内で何を買うか問題

こうした諸々の情報・考察を携えて、いざ近所の駄菓子屋さんへ!

 

お店の中へ入ると、「あ~、こんなのあったなぁ~」という懐かしの駄菓子から、「えっ! 今はそんなのも売ってるの!?」という意外な駄菓子まで、多種多様な商品がズラリ! どれとどれを組み合わせようか……。アレを入れたらコレが買えなくなるし、でも、コレを買うならソレとアレを入れたほうが……。

 

約1時間半悩みに悩み抜いた末、以下のような「300円以内で買える駄菓子フルコースメニュー」を男性向け2パターン、女性向け2パターンの計4パターン編み出しました。

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ビールをおいしく楽しむ、4つの駄菓子フルコースメニューとは?

では、実際に4つのコースを皿に盛りつけて、ビールと一緒に実食してみたいと思います。

 

【ガッツリ満足! スナック・オンリーコース(男性向け)】
糖質制限? 高タンパク・低カロリー?……いやいや、男だったら、スナック菓子一択でしょ!……という方のために、スナック菓子系駄菓子のみのコースはこちら。

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  • うまい棒 めんたい味(13円)
  • うまい棒 たこやき味(13円)
  • キャベツ太郎(22円)
  • やまとのえびせん(22円)
  • やまとの味カレー(22円)
  • 玉葱さん太郎(22円)
  • もろこし輪太郎(22円)
  • フライドポテト(22円)
  • らあめんババア(22円)
  • どんどん焼(22円)
  • コーンポタージュスナック(32円)
  • スーパーハートチップル(32円)
  • ポテトスナック ステーキ風味(32円)

合計297円

 

ご覧の通りのボリューム感。そのためこのコース、当然ですが、とにかく重い……。キャベツ太郎にハートチップル、コーンポタージュスナック……はじめのうちは余裕でパクパクとつまんでいけるのですが、次第にしょっぱさのチャンポンとビールの重さに、しんどくなってきます。一人で食うもんじゃありません。ただし、友達との宅飲み(それもネタとして)ならば問題ないでしょう!

 

【明日をハツラツと過ごしたい方向け! 胃もたれ防止コース(男性向け)】
いやいや、普通に明日仕事だし、そんなスナック菓子ばっかり食えるわけないじゃん……。という男性諸氏にはこちらのコース!

 

こってり系メニューは、ブタメンとどーん太郎のみ。これらを食べた後には、サッパリ系菓子のさくら大根・ウメトラ兄弟や、ほのかな甘みを感じさせるココアシガレットなどでお口直しすることもできます。

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  • ブタメン(86円)
  • さくら大根(54円)
  • ウメトラ兄弟(43円)
  • ココアシガレット(32円)
  • 青りんご餅(32円)
  • きびだんご(32円)
  • どーん太郎(11円)

合計290円

 

スナック菓子だけのコースと違い、一人でも無理なく完食できます。青りんご餅を口の中でかみながらビールを飲むと、フルーツビアっぽい風味を楽しめて意外とアリでした。

 

【ビールよりワインに合うかも? 魚介系駄菓子コース(女性向け)】
女性から評判を集めていた、魚介系駄菓子を中心に組み立てたコース。こんぶ・イカ・ほたて・たこ・たら・金時鯛と、駄菓子屋中にある海由来のお菓子を片っ端からかき集めてみました。

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  • 好き好きこんぶ(43円)
  • タラタラしてんじゃねーよ(32円)
  • よっちゃんイカ(32円)
  • いかの姿フライ(32円)
  • 甘のし(22円)
  • ほたてカムひも(22円)
  • するめ天(22円)
  • 甘いか太郎 キムチ味(22円)
  • 焼金時鯛(22円)
  • 酢だこさん太郎(13円)
  • のし梅さん太郎(13円)
  • マヨたら(11円)

合計286円

 

断言します。4つの中でこれがベストです。まず、いろんな食感を楽しめるのがグッド。サクサク系のイカのフライに、しっとり系のよっちゃんイカ・酢だこさん太郎、クチャクチャ味わうするめ天に、ほたてカムひもなどなど、バリエーション豊富なので飽きることがありません。

 

味はやや酸味がかったものが多いものの、ビールのつまみということを考えれば、決してしつこくなく、量もちょうどいいです。「女性向け」としましたが、男性にもおススメしたいコースです。

 

【怒涛(どとう)のビッグカツ5連発! 肉食系女子向けコース(女性向け)】
女子を食事に誘う際「何食べたい?」と聞くと、「肉!」と返ってくることって、割とあるものです。「肉食系女子」なんて言葉もありますし、そういった意識高い系の肉料理を好む女性というのは多いのでしょう。

 

そんな肉好き女子も逃げ出しそうな、意識低い系肉駄菓子のオンパレードがこちら。女子評価の高かったビッグカツ・おやつカルパスを中心に据え、高カロリー上等なラインアップに仕上げてみました。

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  • メガトンソースカツ(54円)
  • ビッグカツ(32円)
  • ハムカツ屋さん(32円)
  • 名古屋みそカツ(32円)
  • ハバネロ入りビッグカツ(32円)
  • プレミアムカレーカツ(33円)
  • おやつカルパス×3(39円)
  • ビーフジャーキー太郎×2(26円)

合計280円

 

「ビッグカツ」「ハムカツ屋さん」「名古屋みそカツ」「ハバネロ入りビッグカツ」「プレミアムカレーカツ」からなる5種のカツと、「メガトンソースカツ」。ビールにはよく合いますが、実際の量以上に食べていて重さが……。

 

コースによってはこってり感が強すぎたり、量が多すぎたりといろいろありましたが、駄菓子屋さんで300円からはみ出ないようスマホの計算機片手にあれこれ買い込んで、それを家に持ち帰って実食するまでのウキウキ感といったらなかなかのものです。

 

ビールとの相性は、予想通りのものもあれば、予想外のものもありました。この当たり外れ……というか、新しい発見がある感じもまた一興だったりします。

 

コンビニのおつまみコーナーで、酒と相性が良いと分かりきっている商品をサクッと購入するのもいいでしょう。しかしたまには駄菓子屋さんで、「よっちゃんイカ」や「ビッグカツ」など酒に合うであろう鉄板駄菓子と、「これはどうかな」と思うようなチャレンジングな駄菓子もちょっと悩みながらいくつか組み合わせて、自分だけのオリジナルな300円分の駄菓子コースをつくって、酒盛りをしても楽しいはず!

 

書いた人:こじへい

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86年生まれのフリーライター。芸能・スポーツ・音楽・カルチャー・暮らし系のコラムから、ニュース記事、求人広告、果てはゲームのシナリオまで好奇心の赴くままに色々書いてます。

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