飲み会の前にちょっと1杯ひっかけて。
ダイエット中の晩ご飯代わりに美味しい野菜スムージー。
寒い季節に暖かいホットワインを。
素敵なお酒をテイクアウトして鴨川で夜の語らいに。
あの店は何だ? と道行く人がチラ見していく京都の飲み屋街、木屋町の一等地に突如現れたたった2坪ほどの気になるお店。
BALのすぐ南の路地を入ったところにある「Nokishita Edible Garden(ノキシタエディブルガーデン)京都」です。
なんだか気になるコチラのお店。
Nokishita Edible Gardenの「Edible」とはなんぞや?と辞書で引くと
(毒性などがないので)食べられる、食用に適する
という意味だそうです。
軒下、食べられる、庭?
さて一体どんなお店でしょうか。
もともとは雑居ビルの駐輪スペースだった小さな場所
ここ、何のスペースだろう?
Nokishita Edible Garden(ノキシタエディブルガーデン)京都(以降ノキシタ)はメシ通史上、最小のお店かもしれません。立ち飲み屋というよりは、ジューススタンドのような…お祭りの屋台よりも小さなスペースです。
横幅は1.6メートル。お店の大きさはカウンターの中の調理エリア含めても2坪ほどと、とても小さなお店。もともとは雑居ビルの駐輪スペースだったと伺って、超納得。自転車を3台くらい停めるのに丁度良さそうな場所、まさに「ノキシタ」です。
お店の外壁とビルの看板には「0」の文字が。
なるほど、雑居ビルの0階。
調理エリアに入るには、カウンターの下のドアをくぐります。
へぇ、そうやって入るんだ。
思いっきり外ですが、冬はビニールで覆いをしてエアコンを稼働させるそうなので(エアコンあるんだ)そこまで寒くはならないとのことなのでご安心を。
なんでこんな小さなお店を? テーマは「可能性」
ノキシタのテーマは「可能性」と話してくれた店主のノキシタさん。
ちなみに「ノキシタさん」とは通称で、本当は別の苗字ですが、「雑居ビルの軒下」で「ノキシタエディブルガーデン」をやっている「ノキシタ」さんと言う方が覚えてもらいやすいんだとか。
「こんな軒下の小さなスペースでも面白いお店ができる」ことや「飲み物としてイメージの無い食べ物、例えばクリームチーズとかでも美味しいドリンクになるんだ」という可能性を提示することが、このお店のテーマだそうです。
また、「コーヒーようにカジュアルに、ホッとできるオトナな飲み物として楽しんで頂きたい」と店主のノキシタさん。
全てのメニューがテイクアウトできるので、鴨川までちょっと足を延ばして、美味しいドリンクを飲みながらゆったりとした時間を過ごす、なんていうのも最高に贅沢っぽいです。
オリジナルドリンクがずらりと並ぶメニューには、今まで飲んだことがない(しかも味の想像ができない)ものばかり。
- 「白桃とこぶみかんの葉とジンジャービア」
- 「抹茶と和梨のジンスリング」
- 「和梨とジュニパーベリーとクリームチーズ」
- 「まんまる林檎のブルームーン」
- 「巨峰のホット烏龍茶テキーラの香り」
メニューを読むだけでも楽しいです。
これは何度も足を運んで全部試してみたくなります。
今回はお店の代表的なメニューを4つ「本日を彩るジン・モヒート」「ベリーとたっぷりスパイスのホットワイン」「本日のスープ」「京野菜のグリーンスムージー」を飲んでみました。
クラフトジンと薔薇の色鮮やかなモヒート
最近クラフトビールが話題になっていますが、こちらに並んでいるボトルは「クラフトジン」。
クラフトビールと同様に、クラフトジンは小規模メーカーが少量生産で丁寧に製造しているジンで、海外では評判なのだとか。
店頭に並べていると、海外からの観光客の方が見つけて、よく1杯呑んで行かれるそう。
クラフトジンの空き瓶で作ったキャンドルと花瓶が素敵
日本ではまだ取り扱っているお店が少ないようなので、是非ノキシタで味わってみてください。
で、こちらは薔薇の花びらとミントの緑が色鮮やかなモヒート。
オシャレやぁ。(本日を彩るジン・モヒート750円)
通常モヒートはラムが使われますが、クラフトジンのモヒートです。しかもクラフトジンの中でも好評の「HENDRICK'S」という銘柄を使われているそうです。
クラフトジン、初体験、頂きます!
感想は……爽やかで華やか! HENDRICK'Sは香草、薬草、キュウリと薔薇のエキスを加えて製造されているそうで、とても香り豊かです。
果実の入ったとろっとろのホットワイン
果物とワインを煮詰めシロップ状にしたものを温めて、ワインと香り付けのラムを加えたホットワイン。
見せて頂いた自家製のワインシロップ。
とろっとしてほんのり甘く、スパイスが効いていて身体がぽかぽか温まります。
スプーンですくって果実もどうぞ。
(ベリーとたっぷりスパイスのホットワイン500円)
ワインに漬け込まれた果物がオトナの幸せの味です。
運転される方やお酒が飲めない方のために、ノンアルコールでも提供可能だそう。
すごく美味しかったです。
ぽかぽか温まる滋養に良さそうなスープ
(本日のスープ400円/予約生産のビン販売800円)
この日は冬瓜としょうがと木蓮のスープでした
ビンでの購入も可能で、ご自宅でお湯割りにして、1ビンで3〜4杯飲めるそう。お値段は800円。(内容によって多少前後します)
全て自家製で作られているので、完全予約生産制です。
これから寒くなる季節、お家でぽかぽか美味しいスープ、良いですね。
旬のお野菜たっぷりスムージー
(京野菜のグリーンスムージー Short 290円/Tall 440円/Grande 580円)
見た目はすごく緑です。青汁っぽい味かな? と恐る恐る飲んでみると、あれ? すごく飲みやすい!
マイルドなバナナのお味に、ほんのりパイナップルの香り、野菜の栄養素がたっぷりと入っている感じ。この日は壬生菜、キュウリ、パイナップル、バナナ、梨のブレンド。季節によって旬の素材を使うそうです。
野菜の味がしっかりとしている方が良いか、マイルドで飲みやすい方が良いのか、お好み次第でブレンドして頂けるそうです。
ハシゴ酒の前にウコンを呑んでいくオジサン
ノキシタさんに「どういうお客さんが来られますか?」とお伺いしたところ、
「半数は海外の観光客の方ですね。軽く1杯呑んで行かれます。海外ではこういうスタイルのお店が定着しているんです。他にはダイエット中の女性が晩ご飯代わりに野菜スムージーをテイクアウトされたり、1件目に行く前に軽く呑んで行く方や、飲み会後にもうちょっとだけ、という方も多いです」とのこと。
「あと、自家製ウコンのドリンクがあるんですが、木屋町で飲み歩く前にグイッとウコンを飲んで行かれるオジサンもいらっしゃいます。
自家製ウコンは、ココの屋根の上にプランターが置いてあって、僕が育ててるんですよ」
プランターで自家製ウコンとは、まさにEdible Gardenですね。
オトナの素敵な飲み物、美味しくて楽しくて、新鮮で刺激的でした。
Nokishita Edible Garden京都、木屋町に飲みに出かけられる際は、是非お立ち寄りください!
店舗情報
【閉店】Nokishita Edible Garden京都
京都府京都市中京区南車屋町282 MORITA BLDG.
TEL:075-746-5675
営業時間:16:00~24:00
定休日:月曜定休(臨時店休のお知らせや営業時間の変更は公式サイトやFacebookページをご覧ください)
※このお店は現在閉店しています。
※飲食店の掲載情報について。