毎日、暑い日が続きますよね。食欲も落ち気味、でも食べないと体力が持たない。そんな時に、魚屋がオススメする料理がこれ、「いわしの梅煮」。夏~秋にかけて旬のいわしは栄養素が豊富で、多くのビタミン類に鉄分やカルシウム、そして青魚が多く持つDHAに、血液をサラサラにする効果があるEPAも。とくに夏は血液がドロドロになりやすいからね……。それから、たんぱく質も豊富なので体力をつけるためにも積極的に食べてほしい魚です。
一緒に煮る梅干し、これもミネラルやクエン酸などが多く含まれ夏バテ解消に大活躍! おいしく食べて夏バテを乗り切りましょう。
いわしは、頭と内臓を取り除いたものを買ってくると作りやすいですよ。
魚屋三代目の「いわしの梅煮」
【材料】2人前
- いわし(真鰯) 中4尾(頭と内臓を取り除いたもの)
- 梅干し(種を取り除く) 2個
- しょうがスライス 3~4枚
- 大葉 お好みで
- ミョウガの千切り お好みで
- 醤油 大さじ4
- みりん、砂糖 各大さじ3
- 酒(日本酒) 大さじ2
- 水(またはお湯) 100ml
作り方
1. いわしが入る大きさの鍋に醤油、みりん、酒、砂糖を加えてよく混ぜ、水を加えて一煮立ちさせます。
2. 1にしょうがスライスを入れ、
いわしを並べて梅干しも加えます。
アルミホイルなどで落としぶたをし、
さらに鍋のふたをして6~7分中火で煮ていきます。鍋のふたと落としぶたを外し、煮汁の様子を見てお好みの濃さに仕上げます。
※魚を煮る時間は思うよりもずっと短時間で大丈夫なんです。基本はこちらの記事にて。
3. 煮汁の量が心配でしたら、途中様子を見て、あまりにも煮汁が少ないようならお湯を足してください。この時におたまなどで煮汁をかけてあげると仕上がりにツヤが出ます。
※強火にしない限り煮汁がなくなることはないと思います。
4. 器にいわしを盛り付け、お好みで大葉とミョウガを添えます。
山椒の実や赤唐辛子を加えてもおいしい!
甘酸っぱくてご飯がすすむ「いわしの梅煮」。圧力鍋で煮るように中骨までホロホロに、とはなりませんが、煮魚は身離れがいいので食べづらくはなく(小骨も細くそこまで気になりません)、家にある鍋でサクッとできますし、酒の肴にももってこい! 最初に骨を外してから食べたいという人は、半身に開いて尻尾を持ち、頭のあったほうにやさしく引いていくとキレイに外れやすいです。 食べきれない分は冷蔵庫で2~3日は日持ちします。冷たいまま食べてもいけますよ~。
一緒に煮た梅干しは、いわしと共に食べてもおいしいのですが、ご飯にのっけて食べるとこれまたウマし。それから、山椒の実(乾燥タイプがスーパーで売られています)や赤唐辛子(輪切りや種を取って一本丸々)を加えて煮てもおいしいです。
いわしの他にアジやブリの切り身、サワラや太刀魚(タチウオ)などの魚もオススメ。煮魚、煮付けって以外と簡単なのですよ!
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
- ブログ:魚屋三代目日記
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企画協力:レシピブログ
テレビや雑誌で活躍する人気料理家やフーディスト・17,000名が参加する料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずやお弁当、お菓子など120万件のレシピを無料で検索できる。
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