
牡蠣(カキ)がおいしい季節になってまいりました! フライに焼き牡蠣、鍋に炊き込みご飯と最高。そして、やっぱり「生牡蠣」。フレッシュな牡蠣のうま味が口いっぱいに広がり、ん~、師走の忙しさを一瞬、忘れさせてくれます……。
その生牡蠣、

パック入りの生食用(スーパーでよく見るタイプ)なら、さっと洗って家飲みのおつまみで食べられます。
※牡蠣を生食用で食べるときは必ず「生食用」とあるものを購入してください。加熱用を生食しますと、食中毒を引き起こすなど危険です。生食用以外は絶対に生では食べないでください。また、生食用でも個人差やその日に体調により、体調不良を起こすことはあります。ご注意ください。

というわけで、今回は家で生牡蠣をおいしく楽しむ方法。おなじみのポン酢やレモンではない、生牡蠣ワールドが広がりまくる簡単ソースの作り方をお伝えしますね。酒飲み限定の、感動するほどウマい食べ方も紹介しますよ~。
後輩の板前さんに教えてもらってからハマった「タバスコケチャップ」

これはご存じの方もいるかも、タバスコだけでもイケますが、私はケチャップを混ぜたほうが好き。タバスコとケチャップをお好きな割合で混ぜます。タバスコは数滴ずつ入れて、お好みの辛さを見つけてください。甘酸っぱさと辛味が生牡蠣にじつによく合います。このソースなら、生牡蠣が得意ではない方もおいしく食べられるやもしれませんよ。
これは異論なし「味噌ドレ」は、残ったらサラダにかけて!

味噌の深いコクと塩気、レモンの酸味が効いた味噌ベースのドレッシングです。
味噌、レモン汁(なければ酢)、オリーブオイル(エキストラバージン推奨)を各大さじ1、砂糖小さじ1をよく混ぜます。味噌仕立ての牡蠣鍋もあるように、牡蠣と味噌の相性は抜群! こちらもぜひお試しを。残ったドレッシングはふつうにサラダにかけてどうぞ。
「柚子胡椒&青ネギ」はピリっと辛くて、風味もよし

柚子胡椒を少々に、刻んだ青ネギをパラり。柚子胡椒の塩気と辛味、そして青ネギのさっぱりとした風味が牡蠣によく合います。これにフレッシュレモンを絞ってもおいしい。私は、柚子胡椒の代わりに新潟の「かんずり」(唐辛子を発酵させた真っ赤な調味料)を使うこともあります~。
ハルキスト御用達、生牡蠣に「ウイスキー」

酒が好き、酒に合う料理が好き、そして酒に合う料理を作るのが好きな私が、とくに感動したのが、生牡蠣にスコッチウイスキー、できればシングルモルトを注ぐ食べ方。これはお酒好き限定になりますが、初めてこの食べ方をした時、頭のなか、口内、鼻腔がぶっ飛びました。注ぐといってもタップリではなく、垂らすよう注いでみてください。

じつはこの食べ方は、村上春樹さんの『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』を読んだ時に知ったもので、“こんなにおいしいものがあるのか”と驚きましたよ。

銘柄はお好みで。私は「ボウモワ スモールバッチ」、スモーク感と磯の香りを強く感じられるシングルモルトでやっております。器に残ったスコッチと牡蠣のうまみも残さず飲み干すのが正解。はい、もれなく幸せになれます。

海のミルク、キングオブ冬の美味、の牡蠣。いろいろな産地のものがありますので、食べ比べも楽しいですよ~。
作った人:魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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企画協力:フーディストノート

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