酒の肴に最高な「煮干しのオイル漬け」は残った油も料理に使える【魚屋三代目】

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こんにちは、料理家の魚屋三代目です。

今回は「煮干し」をテーマにした一品を紹介したいと思います。私、煮干しラーメンや味噌汁に煮干し粉を“追い”で加えたりと、大の煮干し好き。

 

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スーパーでも大中小とサイズ違いで並んでいたり、そのまま食べても美味しい煮干しなどもあったりで、あれこれ選んで楽しんでます。

その煮干しを、シンプルにオイル漬けにして、うま味を移した油も美味しくいただきます。材料は煮干しと油のみの直球勝負です。

 

魚屋三代目の「煮干しのオイル漬け」

【材料】作りやすい分量

  • 煮干し 50g(今回は中くらいのサイズ「中羽」を使用)
  • 油(米油・サラダ油など) 300ml

 

作り方

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1. 小鍋に煮干しを入れ、

 

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油を注ぎます。

今回は米油を使いましたが、サラダ油やキャノーラ油でもOK。煮干しの香りや味わいをいかすため淡白な風味の物が良いと思います。

 

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煮干しは、頭と内臓を取るとマイルドな仕上がりになります。一方で、少々苦みやエグみもあるガツンとした煮干しの風味を味わいたい人は、煮干し増量で70gくらいにして、処理せず使ってみてください。

 

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2. 軽く混ぜ合わせながら弱火で熱していくと、フツフツと小さな気泡が出てきます。

 

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これくらい大きな気泡が出てくるようになったら火を止め、

 

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落ち着いてきたら再度弱火で熱し、これを3回くらい繰り返します。

 

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3. 最後にアクをすくい、火を止め、

 

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粗熱が取れたら密閉できる容器に入れ、

 

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冷蔵庫で一晩、味をなじませます。冷蔵庫で1週間ほど保存できます(ご家庭用ですので早めに食べ切ってください)。

保存容器は綺麗に洗い、煮沸またはキッチン用アルコール除菌スプレーでしっかりと消毒してください。

 

煮干しは軽く塩を振っておつまみに、油は麺類にかけて

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いろいろ楽しめる「煮干しのオイル漬け」の完成です。

 

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まずは、カリカリと美味しい煮干しにサッと塩を振って酒の肴に。ん~、止まりません。

 

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そして、煮干しのうま味が入った「煮干し油」も絶品。たとえば、インスタントラーメンやカップ麺(しょう油味がおすすめ)に加えて、煮干し風味豊かな一杯に。煮干しを具にしても美味しいです。

 

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煮干し油は、焼きそばや釜玉うどん、パスタにも使えます。煮干しの量や処理によって仕上がりの風味、強さが違ってきますので、味を見ながら煮干し油をかけてくださいね。

油で煮るときにねぎやニンニク、しょうがや赤唐辛子など加えても、また違った風味で楽しめます。煮干し好きはそちらもぜひお試しください!

 

作った人:魚屋三代目

魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。

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