老舗魚屋主人が刺身を美味しく食べている「花椒みそ」の作り方。そのまま酒の肴にしてもウマいやつ【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

寒くなって、ますます脂がのった刺身が食べられる季節になりました。今回ご紹介するのは、いつもとはひと味違う刺身の食べ方。みそ好き、花椒好きには特におすすめの、「花椒みそ」です。

そもそも、刺身とみその組み合わせは「ぬた」として食べられているように相性は抜群。ぬたは酢みそを使いますが、今回は花椒を使いさわやかな痺れをプラスします。これが本当に美味しい!

花椒みそは、おかずみそとしてそのままご飯にのっけたり、酒の肴にしたり、野菜に付けて食べたりするのも美味しいですよ。

 

魚屋三代目の「刺身が美味しい花椒みそ」

【材料】1~2人前

  • みそ(家にあるものでOK) 大さじ2
  • みりん 大さじ2
  • 日本酒 大さじ2
  • ごま油 小さじ1/2
  • 砂糖 小さじ1/2
  • 花椒 小さじ1/3~お好みで
  • お好みの刺身(マグロ、アジ、ブリ、タコ、イカなど)、刺身のつま 適量
  • 青唐辛子(輪切りにする) お好みで

 

作り方

1. 小鍋にみりんと日本酒を入れ、中火で煮立たせアルコールをしっかりと飛ばします。

 

2. ボウルに1、みそ、砂糖、花椒、ごま油を入れ、

 

よく混ぜ合わせて粗熱をとります。これで花椒みそができました。

花椒の量はお好みで増量してください。

 

3. お好きな刺身とつまを皿に盛り、花椒みそを添えます。お好みで青唐辛子の輪切り、ご飯も用意して準備OKです。

ここではマグロの赤身とすき身を用意しました。

 

アジやブリ、タコやイカの刺身にも合います

マグロの赤身に花椒みそをのせていただきます。みその濃厚なうま味と花椒のさわやかな痺れが、マグロのうま味とコクを引き上げる! みりんの甘さやうま味が味に深みを与えていて、その甘みがあることで痺れがさらに引き立ちます。花椒と相性のいいごま油の香りも食欲をそそりますよ。

 

さっぱりとした味わいのマグロがひと味もふた味も美味しくなって、ご飯も酒もすすみまくりです。

 

ご飯と一緒に海苔で巻いて、うま味と磯の香りをプラスするのもおすすめです。

 

マグロのすき身は、花椒みそを混ぜ合わせて食べるのがおすすめ。お好みで青唐辛子をのせると、濃厚ななめろうに青唐辛子みその辛さが合わさってあと引く美味しさ! 青唐辛子のかわりに一味唐辛子や七味唐辛子をふりかけるのもいいですね。

そして、余った花椒みそはご飯にのせればメシ泥棒、そのまま食べたり、野菜スティックに付けたりすればたちまち酒泥棒に。おにぎりに塗って香ばしく焼いた「花椒みそ焼きおにぎり」なんて一品も楽しめます。

この花椒みそは、青魚のアジやイワシ、ブリ、その他にもタコやイカの刺身にもよく合いますので、いろいろ試してみてくださいね。

 

作った人:魚屋三代目

魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。

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