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食のこだわりと食欲を満たすためのWebマガジン

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【パリッコ】山手線屈指のディープタウン鴬谷で、朝7時から飲める中華居酒屋「東瀛」に潜入調査!

東京 居酒屋 煮豚 食レポ パリッコ

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第1回:山手線屈指のディープタウン鴬谷で、朝7時から飲める中華居酒屋「東瀛」に潜入調査!

初めまして、パリッコと申します。

普段は会社務めをしながら、曲を作ったり、DJをしたり、漫画を描いたりと、とりとめなく色々やっている者でして、近年特に力を入れている活動のひとつに“居酒屋めぐり”があります。

まぁ活動といったって、気になる大衆酒場に行っては酒を飲むってだけなんですが、おかげさまでチラホラとそういった関係のお仕事も頂けるようになり、今こうして「メシ通」さんで文章を書かせてもらっているというわけです。

みなさま、どうぞよろしくお願いします。

 

さて、このコーナーは、僕が気になったお店、のれんの奥がどうなっているのか見てみたい! と思ったお店に気ままにおじゃまし、その魅力を伝えていこうという趣旨のものです。

“調査隊”なんてたいそうな名前が付いていますが、特に謎を究明しようとか、居酒屋業界に一石投じようとか、そういったことは一切企んでませんのでご了承下さい。

ゆる〜く、なんなら一杯ひっかけながらお付き合い頂ければと。

雑多な客が集う、ラブホテル街の繁盛店「東瀛(とうえい)」

この連載を始めるにあたり、「メシ通」編集スタッフのM氏と池袋の某喫茶店で顔合わせをした時のことです。5分話して(あ、この人と酒の話合う)と感じた僕は、打ち合わせもそこそこに、大半の時間をおすすめの居酒屋談義に費やしてしまいました。

スマホのカメラフォルダをスクロールしながら「ほら、見て下さいよこのホッピーのナカの量!」「こっちの店もいいんですよ〜」「あ、その駅ならこういうタイプの店もありますよ」とお互いの持つ情報をぶつけ合い、後半はちょっとした意地の張り合い状態。

最終的にその勝負を制したのはM氏で、僕は1時間後には「ぐぬぬ、わかりました! 第1回目はここに行きましょう! っていうか、ここ以外考えられなくないっすか?」と、完全敗北宣言をしていたわけですが、そのお店というのが鴬谷にある「東瀛(とうえい)」さん。

M氏のプレゼン、うまいんだよな〜……。

 

というわけで数日後の夜、我々は鴬谷へとやって来ました。

改札を降りてすぐのエリアにラブホテルが林立し、何やらワケアリ風の人々が行き交う、山手線屈指のディープさを誇る街。

北口駅前に数件の居酒屋が寄り添うように営業しており、その中には僕も大好きな24時間営業の居酒屋「信濃路」さんもありますね。

目指す「東瀛」はその居酒屋地帯ではなく、もうちょっと先へ行ったところにあります。

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「う、なかなかすげぇ雰囲気ですね……。怪しさ満点というか」
「いやいやパリッコさん、安心して下さい! こっちは裏口で、逆側に表口もちゃんとあるんで!」

なるほど、と表へ回ってみます。

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こっちも十分怪しいじゃねぇか!

 

とはいえ、実はこういう雰囲気は大好物。

ワクワクしながら戸を開けると、

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想像以上に広々とした明るい店内は、多くのお客さんでにぎわっていました。

 客層も幅広く、僕らの隣の席にはやたらとお洒落な今風カップル、その奥はどなたかの定年のお祝いか、大人数の会社員グループ、他にも女性2人組、肉体労働者風のお兄様がた、どっかの会社のお偉いさんのようにも見える方など、本当に様々。

街の怪しげな雰囲気とは完全に隔離され、みんなこのお店が好きで集まっているんだろうな〜とわかる、とても良いグルーヴ感があります。

杯を重ねるごとにホッピーの「ナカ」が増えていく……

さて、ここで東瀛の基本情報を。

中華料理がメインですが、他にも多くのメニューが揃った大衆居酒屋です。

最大の特徴は営業時間で、なんと朝の7時〜24時! 先述の信濃路の24時間営業もすごいですが、朝7時からというのも十分攻めてるし、また逆に珍しいですよね。

朝のオープン直後は、付近で働く鉄道関係の方やタクシー運転手さんなんかが朝方に仕事を終え、ここで一杯やって帰る、といった利用も多いそう。

 

つまみは最安で100円のコロッケや納豆をはじめとして、数え切れないほど。特に中華は本格的で、エビチリが450円で食べられたり、点心、麺類も充実。

飲み物も生ビールが470円、ホッピーセットが370円、ウーロンハイが300円と格安で、日本酒、焼酎、ウイスキー、そしてもちろん紹興酒などもラインナップにあります。

 

では、いよいよ乾杯。

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まずはホッピーセット(370円)で!

 

ちなみにホッピーのナカ(割る用のおかわり焼酎)は、

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杯を重ねるごとに、

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増えていくスタイルでした。

いや〜、危険だな〜これは(満面の笑みで)。

 

料理も頼んでいきましょう。

とにかく選びきれないほどの種類があるので、パッと目に付いた気になるものをという感じになってしまいますね。

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煮豚(300円)。豚肉がとにかく大好物なんで、これは外せませんでした。

しっかりとした肉質で、噛めば噛むほどに旨味が染み出してくる、いわゆる大衆中華的な煮豚。量もたっぷりで最高です。

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思わずアップでも。

それから、おもしろかったのがこちら。

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その名も「油淋豆腐」(400円)。

揚げた鶏に甘酢ダレをかける、油淋鶏(ユーリンチー)という料理がありますが、その豆腐版です。カリッと揚がった衣とこのタレの組み合わせだったらなんだってうまく食べられるでしょうが、熱でトロトロになった豆腐が絶品。

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羊肉串焼(1本170円)。

中国でも北朝鮮との国境に近い延辺地方の名物料理。独特のスパイスをたっぷり付けて焼かれた羊肉は、噛みしめるとジューシーな肉汁が溢れ、とても本格的な美味しさ。

中華系はメインだけあって流石のクオリティですね。そしてどれも驚くほど安い!

となると、中華以外のものも頼んでみたくなります。

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肉豆腐(350円)。

これまた大好物で、あるとどこでも頼んでしまうメニュー。具材は豚バラ、絹豆腐、玉ネギで、味付けはごくオーソドックスな日本風です。

うん、安心感のあるうまさだ。

そんでもって、

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でかいっ!!

あんまりでっかいんで、お店のお姉さんが持ってきてくれたところを撮らせてもらいました。ラーメンどんぶりくらいありますよね、器。こんなサイズの肉豆腐は初めて見たかもしれません。

 

ところでそうそう、ここの店員さんたち、見ての通りとってもフレンドリーで、めちゃくちゃ優しいんですよね。それが居心地の良さにつながり、多くの常連さんに愛される理由にもなっているんでしょう。

我々も注文を取りにきてもらう度に、その笑顔に癒されました。

それでは最後に、お店のさらなるふところの深さを実感できる注文で締めにしましょうか。

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ハタハタの干物(300円)と日本酒(小)(270円)。

干物と熱燗。

なんだか一気に別世界ですが、幅広いメニューを取り揃えた東瀛だからこそできる楽しみ方。

ハタハタは旨味と香りが濃く、熱燗との相性は言うまでもありません。目の前の景色だけを見ていると、まだ一軒目なのにすでにハシゴ気分を味わえてしまうのもお得。

 

というわけで、どんな人、どんな楽しみ方をも幅広く許容してくれる、鴬谷の東瀛。

まだまだ食べていないものも、行っていない時間帯もたくさんあるので、これから通うのが楽しみです。

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しかし店名の漢字、画数多いな……。

 

お店情報

東瀛(とうえい)
住所: 東京都台東区根岸1-6-12 トーカンマンション鶯谷1F
電話番号:03-5603-0377
営業時間:7:00~24:00
定休日:年中無休

 

書いた人:パリッコ

パリッコ

DJ/トラックメイカー/漫画家/居酒屋ライター/他。FUNKY DANCE MUSIC LABEL「LBT」代表。酒好きが高じ、雑誌、Webなどの媒体で居酒屋に関する記事を多数執筆中。

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