
バウムクーヘンって、嫌いな人いるのかね?
「知らんがな」
うん、そうだよね。そうだよ……知らんよ。でもまあ、ほぼ皆無でしょう。
ただいま日本に空前のといっても過言ではないバウムクーヘンブームが到来し、到来したまま全然去る気配がないご様子。
生まれた時から身近にあるからうっかり忘れがちだけど、
このお菓子はすごいものですよ。
生地をつけては回し焼き。
生地をつけては回し焼き。
生地をつけては回し焼き。
生地をつけては回し焼きして、
ぐるぐるぐるぐる……
何重にもおいしいのん重ねに重ねての、あの姿。わかってる?
しかし当然どのバウムクーヘンもあの姿ゆえ、区別をつけるのが難しい。
ちょっとした手土産に、お値段的にも日持ち的にも、むろん味的にも
超喜ばれるバウムクーヘンゆえに、
デパ地下をぐるぐるぐるぐる回って品定めしようって時に、
どれも当然ぐるぐるぐるぐるしたあの姿ですから、迷う!
そこで!
デパ地下代表バウムクーヘン、3メーカーのを食してみたよ!
ユーハイム
まずは、日本のバウムクーヘンの元祖「ユーハイム」。



「バウムクーヘン10」1,080円
私調べデータ:直径約15.8cm・穴の直径約6.5cm厚み4.7cm・高さ2.5cm・17ぐるぐる
何しろ、日本のバウムクーヘンの歴史はココから始まったという老舗の一品。
1919年に戦争俘虜だったカール・ユーハイムさんが、広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)において日本で初めて焼いたのですってよ。
まるでこの年輪のように歴史を重ねたバウム様ではないですか。
してお味は、しっとり、かつごっしりとした食べごたえ。
さすが老舗の貫録!
ふわーっとパンのように歯が入るタイプとは違い、年輪を口で感じることができる重厚感。
このサイズは薄めなのですが、それがちょうどよく感じました。
バウムクーヘン好きのママ友いわく「バウムは年輪感!」
わかるわ~!バウムを食べた気、するわ~!
ファクトリーシン
お次は、こちらも神戸を代表する洋菓子メーカー「ファクトリーシン」。


「千年樹バーム(小)」1,296円
私調べデータ:直径約13.8cm・穴の直径約5cm・厚み約4.2cm・高さ4.3cm・21ぐるぐる
周りをコーティングしているフォンダン(砂糖を再結晶化したものだそう)が厚め。
かつ、宇治茶葉をあしらっているのが特徴的です。
この茶葉は「千年樹」感を出すニクい演出であって、味に抹茶的なものは感じませんでした。
してその生地は、意外!
しっとりした甘さの中に、柑橘を思わせる爽やかな風味が!
パンフレットによると、カナダ産のメイプルシュガーを使っているとのこと。
そのせいなんでしょうかね~、この爽やか感。
厚めのコーティングとほどよいハーモニーです。
そうやってハモりつつ、口どけがよくって食べた後すっきり。
さらに特筆すべきは、ぐるぐるの数えやすさですよ。
ライン、ビューティフル。
ねんりん家
さて最後に登場するのは、
首都圏で評判の「ねんりん家」。

「ストレートバーム やわらか芽(YS)」1,080円
私調べデータ:直径約14.8cm・穴の直径約6cm・厚み約4.5cm・高さ約3.9cm・21ぐるぐる
近年は代表的な東京土産としても名を馳せてます「ねんりん家」さん。
母体は「銀のぶどう」で有名なグレープストーンさんです。
味わいに深みがあり、香りもよ~い!
しっとりと芳醇な生地ながら、口いっぱいにほうばると、飲みこむときググッと力いる。
それがまたたまらないのよ~!
死にかけない程度のバウムクーヘンの醍醐味感なのよ~!!
卵たっぷりなのがよくわかる、オレンジの生地色が美しく、印象的です。
そしてもひとつおまけに、検証!
昨今評判のゴツゴツした固めバウムクーヘンにも登場していただきましょう。
上に同じく、「ねんりん家」さんでがす。

右:「マウントバーム しっかり芽(1山 MS)1,080円(左は前述したストレートバーム(YS))
私調べデータ:直径凹部約11.2cm・凸部13cm・穴の直径6cm・高さ3cm・7ぐるぐる

外側はサックサクで、噛むと音が聞こえるほど!
やわらか芽に比べて密度があり、クッキーのような食感があります。
とはいえ口どけがよいので、胸に詰まるような感じはなくパクパクいけちゃう。
なるほどこれは、新しいバウムクーヘンだわ~!

ぱくぱくっ
う~~~ん、それぞれの幸せの形……。
ふんわり優しさに包まれたい時は、柔らか元祖バウム。
お紅茶な気分。
サクサクッとポップに楽しみたい時は、新世代の固めバウム。
お珈琲な気分。
個人的にはそんな感じですかね!
書いた人:矢島史

食うこと飲むことでメンタルをやりくりしているライター。収納やライフスタイルなど暮らし系の書籍の執筆協力、広告・クリエイティブ系の方々のインタビューなど。4コママンガも描くんだけど、今はPTAの仕事が大変でお休み中。脳みそがあっちこっちに飛んで落ち着きのない四十路。
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