2015年、新たなコンビニスイーツ戦争が勃発した。
セブン-イレブンがレジ横でドーナツの販売を開始したのだ。税込み100円からという手軽な価格設定と価格以上のおいしさで瞬く間に話題となり、今ではローソンやファミリーマートでもドーナツが販売されるようになっている。
ドーナツクラスタにとってはうれしくも悩ましい事態だ。24時間ドーナツを手に入れられるので、買い始めると際限がない。
そんなに食べたいなら、そうだ、自分で作ろう。
ドーナツの定番オールドファッションくらいなら、材料費は安いうえに簡単にできそう。もし自家製ドーナツの方がおいしいなら、わざわざ買いに行くこともなく自宅で好きなだけ作って食べればよいのだ!
さっそくクックパッドのレシピを参考に作ってみた。材料は以下の通り。
【材料】
- 無塩バター 30g (今回は有塩バターで代用)
- 砂糖 80g
- 卵 1コ
- バニラオイル 適量
- 薄力粉 200g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 揚げ油 適量
- チョコファッションにしたいときは 板チョコ1枚
まず柔らかくしたバターに砂糖を混ぜ、卵とバニラオイルを加えてさらに混ぜる。別のボウルには薄力粉とベーキングパウダーをふるっておく。
ふるった粉はバターなどを混ぜたボウルに加え、ヘラで切るようにして混ぜていく。こねると生地が硬くなってしまうので要注意だ。
生地がネバネバするようだったら、粉類を少しずつ加えてボロボロとした生地にする。ひととおり混ざったら、手でひとまとめにして冷蔵庫でしばらく寝かせる。
生地の表面が硬くなったら、厚さ1cm程度に伸ばして型抜きをする。上記の材料では6くらいできた。
型抜きが終わったら、油を170度(菜箸全体から小さい泡が出るくらい)に熱し、両面をきつね色に揚げる。
揚がったドーナツを冷やせば完成! もうひと手間かけて、溶かした板チョコにドーナツをくぐらせて冷やせばチョコファッションにもなる。
生地を寝かせる時間を含め、ここまでかかった時間は1時間半程度。ドーナツを作るのは中学生以来だったが、そんな素人でも簡単に楽しく作ることができたし、見た目は悪くない出来だ。
せっかくなのでファミリーマート、ミスタードーナツのオールドファッションを揃え、知人にそれぞれのドーナツを食べ比べてもらった。セブン-イレブンやローソンの商品とも比較したかったが、筆者が暮らす佐賀の田舎町には、まだレジ横ドーナツが展開されていないため断念。なお各番号がどの商品かは伝えていない。
- エントリーNo.1:ファミマカフェ「オールドファッションドーナツ(チョコ)」税込み108円
- エントリーNo.2:ミスタードーナツ「チョコファッション」税込み151円
- エントリーNo.3:手作りチョコファッション 原価50円以下
■ Aさん(20代♂)
「ドーナツは甘いほうが好きなので、1番が好み。2番はその点で言うと甘さ控えめ。3番はクッキーみたいな素朴な味わい。順位をつけるなら、1番、2番、3番の順かな」
■Bさん(50代♀)
「1番は表面がしっかり、中はサクサクで甘い。2番は裏面が特徴的だからミスドってすぐ分かる(笑)。こちらも食感がしっかりしているけど塩気がある。3番は歯ごたえがあってほどよい甘み。甘すぎないドーナツが好きだから、好みは2番、3番、1番の順」
筆者も食べ比べてみたが、ファミマのドーナツは生地が甘く、ミスドはそれに比べて塩気とミルクの風味が強かった。ミスドのほうが、50円ほど価格が高いこともあり、サイズも一回り大きい。どちらも違ったおいしさがあり、気分によって選びたい。
Aさんは1位にファミマのドーナツ、Bさんはミスド、と残念ながら手作りドーナツが1位に選ばれることはなかった。オールドファッション独特の“生地の割れ目”も完璧には再現できず、不本意な結果だ。
ミスタードーナツ公式ページによると、オールドファッションは生地をひっくり返して表面を揚げるとき、ベーキングパウダーのガスが飛び出ることによって生地の割れ目ができるという。ベーキングパウダーはレシピの量より気持ち増やしてもよいかもしれない。
ミスドの生地の割れ目はこうしてできていたのか……。
結論:ドーナツ素人は素直にお店のドーナツを買って食べよう
書いた人:らいら
1987年佐賀県生まれ、佐賀在住のリモートライター。記事のジャンルはAppleやniconico関連が主だが、執筆の合間に食べるコンビニおやつも同じくらい愛している。好きな食べ物は九州のとんこつラーメン、冷凍うどん、チョコレート。
Twitter:@lyrahm
ブログ:http://lyra.blog.jp/