ひとり暮らし男子・自炊派のための台所テクニック「やってはいけない」9カ条

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皆さん、自炊してますか?

 

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私はしてます……。

 

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それなりに!!!!

 

ひとり暮らしのズボラ男子でも自炊ライフを続けるための8カ条

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▲それなりが凝縮されたある日の晩ご飯

 

頻繁に……いうと完全にうそになりますが、仕事からの帰宅後に簡単なおかずを作ったり、休日に新しいレシピにチャレンジしたりと、私もマイペースに自炊生活を楽しんでおります。

「その程度かよ!」って? ちょっと待ってください。正直、過去に自炊にチャレンジしたけど挫折し、今はまったく自炊をやってない方、多いと思うんですよね。だからこれでも良くやってる方だと思います(自画自賛)。

食事の自炊が出来るとなにかと便利。あと楽しい。だから諦めるのはもったいない。

 

ということで、「ズボラな自炊男子が教えるズボラでも続くための8カ条」、紹介させてください。

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紹介させてくださ~い!!

 

ひとり暮らしが自炊ライフを始めると出てくる諸問題について

  • 食材・調味料が激烈に余ってしまう問題
  • 洗いものがマジ憂鬱(ゆううつ)問題

 

これが自炊生活の挫折要因ツートップなんですよね。 

「めちゃくちゃ余ってしまったこの野菜、いったいどうすれば……」

「食べたらゴールだと思ったのに……この後、これ洗うんですか?」

……みたいなの。非常にわかります!

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▲こういうのですよ、こういうの

 

ですが、逆に考えると、これらの問題解消に努めれば、モチベーションが維持されるのです。 

 

  • やりたくない手間は極力減らし、やりたい事に集中する

 

ここが大事。

それを踏まえ、本題に入りましょう。

 

その1:まず、ご飯を炊いてはいけない

一発目からいきなり何をのたまってるんでしょうか。

でもでも、よく考えてください。毎度毎度ご飯を炊いていたら、時間もかかるし効率が悪い。米の種類がいつもと違ったり、水の量を少し間違えたりするだけで、炊き上がりに変動があってけっこう辛い。

 

一気に炊いて冷凍して保存するという手もありますが、これも結局時間を取られて面倒くさい。なので、もうご飯を炊くのは諦めましょう。

……じゃあ米はどうするのかって?

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私はズバリこちら、「パックご飯」をオススメします。

 

冷凍よりも保存が利くし、失敗はまず無し。たったレンジ2分でもう完成です。炊くよりはコストは高くなりますが、値段も100円くらいだしいいじゃない。なによりも、パックがそのまま食器になるから、洗わずにゴミ箱にポイ出来る。これが最高。

 

「ん? これが自炊?」かって?

 

レンジを使うから自炊です(断言)。酸味料不使用のがオススメです。

 

その2:一般的な大きさの食用油を購入すべからず

慣れない自炊。お得感につられ、スーパーなどでついつい大容量の食用油を買ってしまいがちです。

でも、家族がいれば消費できますが、ひとり暮らしならまず使い切るのは不可能。そして使い切れなかった経験は重なっていき、じわじわボディブローのように精神をむしばんでいきます。

 

そのまま自炊生活もフェードアウト……あるあるあるある!

 

食材なんて使い切れなくて当たり前、という考えもありますが、素人にはなかなかたどり着けない境地。

ならば、使い切れる量を買えばいいのです。

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筆者としてはこちらがオススメです。100円ショップで買った小サイズの食用油(たぶんBBQ用)。

 

毎回使うのは少量なのでこれで問題無し。スペースも取りません。使い切った達成感も手早く味わえて、モチベーション向上につながります。

 

その3:普通の大きさの調味料を買ってはいけない

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これも同様です。こちらはコンビニで買った小さいサイズのお醤油です。これくらいのサイズで十分十分。

 

その4:無駄にトマト缶を買ってはいけない

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よく「ひとり暮らしにはトマト缶が便利でオススメ!」ってのを拝見するんですが、意外とハードル高いと思うんですよね……。

初めて買った人、ちゃんと使いきれたことありますかね? 開封後はあまり日持ちしないし、日々トマト料理中心になってしまいますし。

あ、トマト缶が悪い訳じゃありません。

 

安くて、栄養も豊富。加工もしてあり使いやすい。でも初心者は(量的に)もてあまします。悪いのはそう、ズボラな我々です。なので、とりあえず最初は手を出さないのが吉でございます。

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あと、狭いシンクでトマト缶を洗うとこうなる。

 

その5:「自炊カレー」を作ってはいけない

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こちらもよくやってしまいがちです。カレーって、なかなか1人前だけつくるのって難しいですよね。少量で作ってもあまりおいしくならないし、だからと言って大量につくっても、ひとりで食べるには余ってしまうし……。

鍋ごと冷蔵したら冷蔵庫のスペースを圧迫するのも嫌。

僕は市販のレトルトカレーにスパイス足してみたり、追加食材として缶詰を入れてみたりするのが好きです。1食分でおさまるし。

え? それが自炊かなのかって? もちろんこれも自炊です(断言)。

 

その6:「リメイク料理」をやってはいけない

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▲肉じゃがをグラタンにリメイクした料理。正直美味でした

 

先に言わせてください。「リメイク料理」を否定する訳ではないのです。

「ポトフ」→「カレー」や「野菜炒め」→「中華丼」など、ちょっとしたアレンジを加えて最後まで料理をおいしく楽しむためのテクニック。本当に画期的です。

しかし、初心者にとって、同じ系の料理が続くのか……という気持ちは、だいぶモチベーションを低下させます。

そもそも、毎日料理が出来る環境じゃないと難しいですよね。今までのテクを使いながら、「毎回つくる量を1食分に極力おさめる」ほうが、毎回新しい料理に切り替えられて、やる気が維持できるんじゃないかと。

 

その7:包丁はできるだけ使ってはいけない

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包丁って、なかなかおっくうじゃありません?

 

ちょろっと使うだけでも扱いに気をつけないといけないし、洗う時も「手が切れたらどうしよう」なんてヒヤヒヤ……。

そこでオススメなのがキッチンバサミ。ネギを切ったり、ウインナーを切ったりと、意外と幅広く食材をカット出来ます。

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▲細かい作業にも向いてます。ピーマンの種を取ったり

 

その8:雑に食器を選んではいけない

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▲最近買ったチャーハン皿。

 

自炊をしていると、どんなにあがいても、洗い物は必ず出てしまいます。

そんな時に大事なのは、「なんだかとってもお皿を洗いたくなるような気持ち」に持っていくこと。そのために、食器をしっかり選んでみましょう。

写真のお皿はチャーハンを盛りつけるのにうってつけなデザインで気に入っているのですが、別にこれに限らず真っ白なお皿でも、皆さんの好きなものを選んでもらえばいいのです。

もちろん、高級品を選ぶ必要はまったくありません。100円ショップで買ったものでも気に入ってれば良いのです。

オススメはニトリ・イケアなどの大型インテリアショップでしょうか。和・洋・中、使いやすいデザインで利便性も高く、かなり種類があります。値段もリーズナブルですし。それに食器が良いと、料理の作りがいも出てきて一石二鳥です。

ぜひ料理にお皿を合わせて楽しんでみましょう。

 

その9:「自分には料理の才能がある」と思ってはいけない

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▲料理才能過信男のイメージ

 

自炊初心者が陥りがちな「自分は料理の才能がある」という謎の過信。

 

「これを隠し味に入れたらきっとおいしいはずだ」

「この食材が余ってるし、このレシピに合いそうだから入れてみるか……」

 

こうやって、まるで根拠のない自信で、余っている食材・調味料を無理くり使おうとしがちです。

ですが、知識もテクニックもないので確実に上手く行きません。

 

勝手なアレンジを加えて勝手にガッカリして遠ざかるのは残念すぎるでしょう。

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▲こちら、4年前に自炊始めに作った「シチュー丼」。見た目どおりの空虚な味でした

 

まずはレシピどおりに素直に作るべきです。そこで経験を重ねることで、ちゃんとした「ヒラメキ」が生まれるもんです。

 

私の著書「コンビニかけ合わせグルメ」も、基本的にちゃんとした理由に基づいて作っているんです。本当です!

と、いった感じでございます。

「こんなので自炊の上級者ぶるんじゃない!」

と感じた方も多いかと思います。

でもこのくらいのレベル感の自炊だから、ストレスなく楽しめているんです。

 

  • やりたくない手間を極力減らし、やりたいことに集中する
  • すべてを頑張ると辛くなるので、一点に集中させてあとはできるだけラクする

 

これが男の自炊ライフの秘訣(ひけつ)です。これからだけど自信ない人、一度諦めた人も、参考にしてほしいです。

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それでは皆さん、ズボラ自炊ライフ、楽しんでいきましょう~!

 

※記事初出時、表記に誤りがあったため修正しました(2018/8/23)

 

書いた人:ディスク百合おん

ディスク百合おん

ナードコアという特別なテクノを得意とするミュージシャン。コンビニで手に入る食品を合わせて新しい料理を作りあげる「コンビニかけ合わせグルメ」を紹介する人として様々な媒体に取り上げられ、同名の初書籍が2017年11月2日(木)に発売。山本さほ「岡崎に捧ぐ」に登場する杉ちゃんのモデルという棚ぼた知名度も獲得している。

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