東急田園都市線三軒茶屋の駅から徒歩3分。
路地裏なのに平日でも行列ができるカレー屋さんがあります。
名前は「シバカリーワラ」。
あまり並ぶのが好きではない私が並んででも食べたい! と思う数少ないお店のひとつなのです。
三軒茶屋の路地裏にひっそりと……
まず外観はこんな感じ。この看板を目印にしてください。
ちょっとあやしい感じで、期待が高まります!
中に入ると内装もエスニック。少し暗めの照明が落ち着きます。
席数はカウンター4席、テーブル6席の合計10席なのでとてもこぢんまりとしていて居心地が良く、まさに隠れ家という感じ。
まずは、ビール。カレーにはビールでしょ
ドリンクメニューの一番最初にあるのは「ハートランド生ビール」(550円)。
これは美味しいお店にはおいてある(私調べ)間違いのないビール。
日本のビールなので日本人にはとても飲みやすいですよね。
そして、瓶ビール(各650円)は
キングフィッシャー(インド)、ゴールデンイーグル(インド)、ゴッドファーザーラガー(インド)、ネバールアイス(ネパール)、ライオンスタウト(スリランカ)と、まさにカレーのためのラインナップ。
インドをはじめ各国を旅したオーナー厳選のセレクトです。
この日、私はキングフィッシャーからスタートしました。
もしかしたらクセがあるのかなと思いきや全然そんなことはなく、とても飲みやすかったです。インドでは有名なビールですが、日本ではあまりお目にかかれないこのビール。適度なコクがあり、料理の味を引き立ててくれるので、カレーとも相性バツグンです。
もちろんワインやカクテル、ソフトドリンクも充実していますし、お酒を飲まない方には、チャイやマンゴーラッシーもオススメです。
カレーの前のお楽しみ、前菜も充実
なぜランチではなく夜に来たかったのか。
それはカレープレート以外にもいろいろ食べたかったから。
行列店ですしカレー屋さんですから、あまり酒を飲み過ぎてグダグダ長居するのはよろしくないと思いますが、夜ならビールを飲みながらカレー以外のメニューも楽しめる!というのが本日の下心なのです。
まず、コリアンダーサラダ(580円)から。
サラダから食べると太らないといいますしね。余計な情報ですが。
すごい量のコリアンダー(パクチー)です。カシューナッツと、少し甘めでしっかりした味のドレッシングがよく合います。
そして、チキンティッカ(4ピース 680円)。
よくインド料理店で「タンドリーチキン」として供されているものに似ています。
でも、味付けが2種類あり、期待が高まります。
まず、写真手前の赤っぽい方はヨーグルトベースのマサラに漬けこんだもので、赤い色はパプリカだそうです。なので、見かけのわりには辛くないので安心してください。
そして、写真奥の黄色っぽいほうは、カシューナッツペーストをベースとしたマサラに漬け込んだもの。こちらもやさしい味だけどしっかりスパイスも感じられます。
2種類味わえて、大満足!
前菜は、薄いおせんべいのようなパパドに刻んでマリネした野菜やタンドリーソースをのせたマサラパパド(380円)、インドのお漬け物、アチャールでマリネした海老やパクチー、ミントを生春巻きで包んだワラ春巻き(580円)、ラムの挽肉を棒状にしてタンドールで焼いたシークカバブ(650円)などなど他にもいろいろありますので、ぜひ試してみてくださいね。
いよいよカレー!
いよいよ、メインのカレーです。
カレープレートはその日の黒板メニューの中からまず好きなカレーを1種(1,300円)もしくは2種(1,400円)選び、セットをナン、ライス、チーズクルチャ(+100円)、イチジクとカシューナッツを生地に練り込んだカブリナン(+200円)などのなかから選んでいきます。
この日の私のセレクトは
「バターチキン」と「アル・ゴビ」。
「バターチキン」は甘すぎず、ほどよく酸味が効いてくどくないので、ずっと食べていても飽きない感じ。
「アル・ゴビ」のほうはベジカレー。
インドのおふくろの味(想像)のような、とってもやさしい味でした。
選んだカレーの他にライタ(インド風ヨーグルトサラダ)とダール(豆カレー)もセットで付いてきますので、とても豪華ですね。
頼んだカレーが辛いときはを混ぜてまろやかにして食べるのもオススメです。
この日のカレーのラインナップは、他には
- ポークカリーキーマ
- ラムコリアンダー
- ケララシーフード
などがありました。
メニューは日替わりですが、だいたいいつもバターチキンとポークチリキーマ、ラム(コリアンダーだったり、ペッパーだったり他とのバランスで変えるそうです)の肉系カレーと、野菜のカレー、そしてシーフードと、この3つのカテゴリーは提供されているので、肉を食べたい人、シーフードが食べたい人、ベジの人、そしていろいろ食べたい人、どんな方でも気に入ってもらえるのではないかと思います。辛くないものもありますので、辛いのが苦手な方でも大丈夫。
その日のメニューに関する細かいことはお店の方に尋ねてくださいね。
とても親切に答えてくださいます。
また、もうひとつのおすすめが、チーズクルチャ。
クルチャは小麦粉の生地を丸くしたものの中にチーズが入っていて、香ばしく焼き上げたパンのようなもの。カレーを付けて食べても最高なのですが、そのまま食べてもおいしくて、これだけ買って帰って食べたいかも……、と思うほど。
インドにはこれに近いチーズナンはあるのですが、チーズクルチャはないとのことで、ちょっと珍しいもののようです。
屋台からスタート、評判のお店に
もともと、店主の山登さん(写真右)は屋台のカレー屋さんからスタートされました。
当時はタイカレーも提供したりと、まだ今のようなスタイルではなかったそうです。
そうは言っても、いまだに屋台時代の味を覚えているファンもいるほど!
その後、アジアを中心に世界を旅した際にインドでカレーの奥深さにふれ、インドカレーをメインにすることを決意。帰国後は銀座の名店で修行されたそうです。
その後、このお店を構えると、カレー通もうならせるカレーのおいしさが評判となり、開店前から行列ができるように。
評判のお店となった今でも、研究熱心な店主とシェフはだいたい年に1度2〜3週間、スパイスの仕入れやカレーの勉強のためにインドへ。
現在の「シバカリーワラ」のカレーは、シェフ2人が出身の北インドがベースなのですが、特に地方にこだわる事はなく、食材によっては南インド風で作ったり、インドではあまり使われることはない牡蠣など日本ならではの食材をアレンジしたり、とてもフレキシブルです。
常にインドの新しい情報をアップデートしつつも、日本のお客さんに合うようにする。
カレーへのこだわり、知識があったうえで、こういういろんな工夫や他にはないバリエーションがあるのが、このお店の評判の理由なのかもしれません。
行くなら早めの時間帯がおすすめ、店休日はSNSなどをチェック!
行列を見てあきらめた方も多いかもしれない「シバカリーワラ」。
どんなタイミングが入りやすいのか聞いてみました。
ランチは予約できないのですが、早めの時間に並べば比較的大丈夫なことが多いとのこと。
また、夜はオープンの18時半のみ予約可、それ以外の時間は前の状況によっては少し待ちますが、それでも優先的に通してもらえますので電話で予約・確認がオススメ。
おなかいっぱい、大満足の「シバカリーワラ」でした。
ごちそうさまでした。また来ます!
お店情報
シバカリーワラ (shiva curry wara)
住所:東京都世田谷区太子堂4-28-6 2F
電話番号:080-9432-8200
営業時間:11:45~14:30 ( LO )、18:00~22:00 ( LO )
定休日:月曜日 ( 祝日の場合は営業、翌日が休業 )
ウェブサイト:https://www.facebook.com/shivacurrywara2013/
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。