最近ハイボールにはまっています。
ハイボールが好きならここははずせないよ! といろんな方からおすすめされたお店が、今回お邪魔する「ロックフィッシュ」です。こちらのお店は缶詰を使ったおいしいおつまみが食べられることでも有名なのだとか。
どんなハイボールなのか、期待大ですね。
では、いざ!
銀座らしさもありながら、カジュアルな店内
銀座から徒歩5分、新橋から徒歩4分とアクセスのよいビルの2階の一番奥に、「ロックフィッシュ」はあります。銀座のバーというとドアをあけるのにちょっと勇気がいるかもしれませんが、中はスタンディングのカウンターとテーブル席が8席のこぢんまりして居心地のよいサイズ。安心してドアを開けてください。
壁には、ズラリといろんなサイズ、年代のサントリー角が並びます。
中にはもう手に入らない貴重な逸品も。
このハイボールはすごい!
では、さっそく、訪れたほとんどのお客さんのが注文するというハイボールをいただいてみました。
ちなみに店主の間口さんは、マッハの速さでハイボールを作るという特技をお持ちですのですぐ出てきました。
ん? このハイボール、普通のと違う?
そう、氷がないんです。
こちらのハイボール、凍らせておいたグラスに1:3の割合で冷凍庫で冷やしたアルコール度数43度のサントリー角瓶 復刻版とウィルキンソンの炭酸を注ぎ、レモンピールを絞る、と作り方はいたってシンプル。すべてがキンキンに冷やしてあるため、氷が必要ないのです。
これがですね、
史上最高においしかった。
ハイボールって、時間が経つと氷が溶けて味が薄くなってグズグズになっていくものだけど、それがありません。果汁ではないので主張しすぎないレモンのさわやかな香りに、すっきりとしたクリアなあと味。
グラスも小ぶりなので、冷たくておいしいうちに飲み終えることができて、すべてにおいてベスト。
ものすごく研究して作られたのですか? と店主の間口さんにうかがってみましたが、
「最初っからこのやり方なんです」とクールなお答えでした。
そもそも、戦後しばらくまでウィスキーというのはストレートか炭酸割りで飲むもので、氷を入れて飲むものではなかったのだそうです。ナルホド。
店主間口さん直伝おつまみレシピ
そして、おいしいハイボールにはおいしいつまみ。
実は缶つま本を始めとして多数のレシピ本を執筆されている間口さん。
そのたくさんのレパートリーのなかから、今回は『メシ通』の読者向けに簡単に作れるおつまみも教えてもらってきました。どれも2人で飲むのにちょうど良いボリュームです。
◎オイルサーディン山椒焼き
- オイルサーディンの缶詰の油を切り、酒と醤油をたらす
- 胡椒と山椒の実をのせる
- ガスコンロで缶のまま4〜5分極弱火の直火にかける
シンプルな手順でこんなに奥深い味のつまみができるなんて、と感激してしまう一品です。缶詰のまま調理してそのままテーブルにのせる、まさに缶つま。
こちらはお店の看板メニューでもあります。
◎油揚げのウィンナーチーズ焼き
- 油揚げに縦半分にスライスしたソーセージとチーズをのせる
- トースターでチーズが溶けてこんがりするまで焼く
ポイントがあるとすれば、ソーセージを半分に切ることぐらい? まるごとのせると落っこちそうですもんね。これは糖質制限中の人にもよさそう。
◎ポテサラ明太トースト
- 1食パン(8枚切り)を焼いてバターを塗る
- 明太子を薄く塗り、ポテトサラダをはさむ
ポテサラと明太子のベストコンビ。
飲んで〆にちょっとおなかに溜まるものを食べたい時におすすめの一品です。パンを細く切って、カウンターでも簡単に指でつまんで食べられるようになっているところに気遣いを感じました。
ちなみに店内では各ドリンクや料理の金額の表記はなく、会計時に合計金額を教えてもらう仕組みになっています。銀座という場所柄もあり、もちろん居酒屋さんなんかよりはちょっとお高めではあるのですが、テーブルチャージはなしで一般的なバーと変わらない価格です。
店主の間口さんは大阪で10年ほどバーテンダーをされた後、上京し2002年に「ロックフィッシュ」をオープンされました。もう、銀座で15年も続く評判のお店なのですね。
著書で紹介されているレシピは、どれも簡単にできるのに素材のチョイスや組み合わせが絶妙でさすが! と思ってしまうものばかりです。
お店でおいしいハイボールとともにいただくもよし、自分で本を見て作ってみるもよし。
おいしいお酒とつまみ、最高ですね!
お店情報
ロックフィッシュ (ROCK FISH) ※移転
住所:東京都中央区銀座7-3-13 ニューギンザビル1号館 7F
電話番号:03-5537-6900(予約不可)
営業時間:平日14:00〜21:30 土日祝14:00〜18:00
定休日:不定休
ウェブサイト:間口一就 まぐちかずなりの、ウェブサイト
※この記事は2017年6月の情報です。