みなさん、ハンバーガーといえば某チェーン店を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。もちろんそういうハンバーガーもおいしいのですが、やっぱりそこでしか食べられない味は魅力的に感じるものです。
今回、ご紹介するのは、なんと「豚肉のパテを使用する! 」「ソースなしで味わう! 」など、独自のハンバーガーを提供しているお店なんです! 豚肉のパテって、どんな味なんだろう? ソースなしでもおいしいの? などなど、気になりますよね?
ではでは、さっそくお店をご紹介しましょう!
「GAKUYA BURGER」誕生の理由
大阪の南海本線・堺駅南口から徒歩約1分。いくつかの個性的な飲食店が並ぶ一角に今回、ご紹介するお店があります。その名も「GAKUYA BURGER」。こちらが外観です。
▲おしゃれな雰囲気が漂うお店
一見すると、おしゃれなカフェのような外観ですが、こちらで世にも珍しい豚肉を使用したハンバーガーを提供しているというのです。という訳で店内へ。
予想通り、珍しいハンバーガーを提供されているだけあって、かなり個性的な店内です。一見すると、カルチャー雑貨が置いているカフェのようですが、ゆったりくつろげるようにソファなどが置かれているのがうれしいポイントです。
と、ここでオーナーの飛松さんにお店の成り立ちについてお話をうかがいしました。
▲飛松さんが飼っているというフクロウ。名前は、メンちゃん
「もともとは、移動屋台からスタートしました。だから店名も、“楽しい屋台”からとって“楽屋(GAKUYA)”にしたんです。今年で7年目に入ります」
なるほど! 店名の由来は、お店の成り立ちにあったのですね。ではでは、どうして一般的には牛肉を使用するところ、豚肉を使うようになったのでしょうか?
「お店をはじめたときは、豚肉ではなく牛肉を使用していました。その頃に、お年寄りの方にハンバーガーを食べてもらう機会があったのですが、牛肉はどうしても肉質的に胃もたれしやすいという特徴があり、お年寄りの方にとっては食べづらいものでした。そこで、どんな方でもおいしく食べられるハンバーガーを作ろうと思い立ちました」
そこで、飛松さんは豚肉を使用することに決めたそうです。
「ハンバーガー屋さんをはじめる前に、精肉店の方に話を聞いたり独学で肉について学んでいました。その知識を駆使して、大阪唯一のブランド豚である犬鳴豚を使うようになったのです」
「犬鳴豚」を知らない方のためにご説明すると、通常の豚よりも2カ月も長く飼育され、エコ飼料(近隣の工場から出るパンの残り物など)を与え続けることで、甘みのある脂やさしの入った赤身に仕上げられた、大阪唯一のブランド豚のこと。
「牛肉よりも消化しやすいので、お年寄りでもおいしく食べられるんです。実際、肉の味わいもおいしいので結果的に個性的なハンバーガーに仕上がりました」
そのおいしさとは、どんなものなのか? 飛松さんに作っていただきました。
食材のおいしさが引き立ち、思わずがっつく
こちらが飛松さんが作ってくださった、「GAKUYA BURGER」(756円)。
使用する具材にも徹底したこだわりがあるとか。
「バンズは地元にある老舗のパン屋さんから国産小麦100%のものを仕入れています。それに、トマトやレタスも地元・堺の知り合いから。食材のおいしさをシンプルに味わってほしいので、味付けは塩こしょうのみで食べることをオススメしています」
とはいえ、ソースには、バジル、和風おろし醤油、チリを用意。トッピングもバリエーション豊富で、チェダーチーズ(108円)、アボカド(216円)、大分産龍のたまご(129円)などもあるので、お好みの味わいで食べることもできます。
また、ドリンクメニューも充実。メニューはこちら。
「メニューに載っていないドリンクもあるんですよ。例えば、IPAとよばれるスタイルのビールも豊富で、貴重な商品も随時輸入して仕入れています。お酒を好きな方にも楽しんでもらえると思います」
ではでは、ハンバーガーをいただいてみました。
う、うまいっ!
塩こしょうだけだと頼りないと思っていましたが、肉の食感と歯応えが抜群! それに、甘みがとても強い。なおかつ、豚特有の臭みもないので、かなり新鮮な食材を使用しているのがわかります。それと相まって、バンズの風味。国産小麦特有の質の良い香りが食欲をそそります。
器に添えられているポテトも国産品を仕入れ、店内で調理しているとか。こちらは、塩味がしっかりとしていて、ビールによく合いそうな味わいです。
わかってはいましたが……。あっという間に、がっついて、平らげてしまいました。
おいしさとリーズナブルさを両立できた訳
おいしいハンバーガーを提供していることはすごくわかりました。しかし、みなさんも不思議に思っていませんか? そうなのです。価格は、いたってリーズナブル。あれだけ、食材にこだわっていくとハンバーガーひとつでも1,000円や1,500円くらいしてもおかしくないはず。これは、いったいどういうことなのでしょうか。
「要は、ロスを出さない工夫をしています。その日に提供できる分だけを仕入れて、売り切る。毎日、ちゃんと仕入れないといけない面倒はありますが、それをやっているからこの価格を維持できているんですよ」
さすがです。
やはり、あれだけこだわりを持っているからこそ、それを成し遂げるためにあらゆる知恵を働かせているのですね。すべてはおいしいハンバーガー、誰もがおいしく味わえるハンバーガーを作るため。そんな、飛松さんの思いが伝わってきます。
飛松さん、ごちそうさまでした!
お店情報
GAKUYA BURGER
住所:大阪府堺市堺区栄橋町1-4-9 高木ビル1F
電話番号:072-247-9967
営業時間:12:00〜15:00(LO 14:30)、18:00〜23:00(LO 22:30)
定休日:木曜日