多くの人から親しまれ愛されるスパゲティ「ナポリタン」。
レストランで食べるだけでなく、自宅にある身近な材料で簡単に作ることができます。
これは湯煎するだけでOKのナポリタンソースで作ったもの。スーパーやコンビニなどでよくみかける、1人前200円前後のレトルトソースです(トッピングのパルメザンチーズ付き)。
スパゲティに絡めるとこんな感じ。味に満足できても、具のさびしさは否めません。
そして自炊派の人には、星の数ほどあると思える「ナポリタン」のレシピが、むしろネックになっています。
自分で作るのはやぶさかでないけれど、正直どのレシピで作ればおいしいのかわからない、選べない。そんな方も少なくないのではないでしょうか。私はそうでした!
そこで今回は、
- 材料がシンプルで
- 簡単に作れて
- そしてうまい!
をテーマに、「ナポリタン」を作ってみようじゃありませんか。
材料シンプル、簡単ナポリタンレシピ
トマトもトマトピューレやペーストなどは一切使わず、赤い色はケチャップのみ。
調味料は塩、コショウのみ。わざわざ買う必要がある香辛料なども一切ありません。
具はこちら。
ナポリタンの王道、ソーセージ、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルーム(水煮)です。
しゃれっ気を出して生マッシュルームにしたり、ピーマンをパプリカにしたり、ソーセージを厚切りベーコンにしたり、にんにくを追加したりするのは避けましょう。それは今回目指すナポリタンとは違う代物。
写真は1人前でマッシュルーム1袋(パックに入っているもの)、ピーマン1個、ソーセージ2本、玉ねぎ1/4個です。具沢山好きとしてはもっと入れたいところですが、今回は王道ナポリタンを作りたいので標準量で。
スパゲティは1.9mm、やや太めです。メーカーにはこだわりませんが、500g入り200~300円程度で売られている商品あたりが個人的にはおすすめ。安すぎるものは、スパゲティ自体の味が薄い感じがします。
では作っていきましょう。
1. スパゲッティを茹でる
茹で汁の塩分でスパゲティに塩味を付けるため、水1.5リットル程度に対して大さじ1/2くらいの塩を入れます。厳格に測ると自炊が面倒になりそうなので、目分量だってOKです。
茹で加減は標準茹で時間マイナス30秒くらいを目安に。アルデンテの食感を楽しむ料理ではありませんが、茹で過ぎには気をつけましょう。
2. サラダ油でケチャップを炒める
スパゲティを茹でている間に具の用意をします。最初に炒めるのは、大さじ3杯のケチャップ。炒めることで余計な水分や酸味が飛び、ものすごくおいしいナポリタンになるのです!
オリーブオイルは香りが強いので、あえて個性のないサラダ油で炒めてください。
3. 具を炒める
ケチャップの水分が減ってきたら、具も炒めます。
油やケチャップが少ないかなと思ったら、この段階で自由に追加してください。こんな風に。
ただ、ケチャップの追加投入が遅すぎると、酸味や水分を飛ばすだけ十分に炒められないので、その判断は早めがおすすめ!
4. バターを加える
具に火が通ったらいったん火を止め、塩コショウして味をつけ、ひとかけら、10g程度のバターを投入します。
このバターがいい仕事するんですわ!
5. 茹で上がったスパゲティを加える
茹で汁は加えません。再び火をつけ、溶けたバターとスパゲティを絡ませつつ、中火で具と混ぜます。
加熱するのはスパゲッティを炒めるのではなく、余計な水分を飛ばすためとスパゲティの茹で時間マイナス30秒分です。そのため、全体がきれいに混ざったら、すぐに火を止めましょう。
完成!
お店で出されるようなナポリタンじゃないですか!
お好みで粉チーズやタバスコも存分に振りかけてください。
さっそく、実食!
ケチャップの濃厚なこと! 隠し味なし、ただ炒めただけなんて信じられないほどです。口の中でほのかに広がるバターの香り! このバターが味にコクと深みを加えるのです。
ポイントは、
- 最初にケチャップを炒めること
- 具を炒めるのはサラダ油、スパゲティを投入する前にバターを追加
- 500g 200~300円程度の1.9mmスパゲティ
の3点。
材料がシンプルであることと作る手順が簡単であることは、自炊のハードルを大幅に下げます。さらにそれがおいしく仕上がれば、「また作ろう」「もっと作ろう」という自炊力アップにつながります。
ちなみに私はこのレシピで「ナポリタン」を作るようになって、外食で「ナポリタン」を食べることも、「ナポリタン」のレトルトソースを買うこともなくなりました。
ぜひ「自分で作るナポリタンがいちばんおいしい!」と思える快感を味わってください。