こんにちは! 家でできるベトナムご飯、アジアご飯のレシピや調味料、食文化に関する情報を発信しているキー山本です。
今日紹介したいのは、台湾の「鹹豆漿(シェントウジャン)」をアレンジしたスープのレシピです。
台湾で朝ごはんメニューとして定番の鹹豆漿は、豆乳に酢を加えてドロッと固めたスープ。豆乳のたんぱく質が酢に含まれる酸と反応して、おぼろ豆腐のようにゆるく固まるんです。鹹は塩気、豆漿は豆乳を意味していて、その名の通り塩味のやさしい味わい。台湾の塩漬け干し大根や、乾燥した桜えびで出汁をとるのが台湾流です。
その鹹豆漿を、ここでは作りやすくレンチンレシピにアレンジ! たくわんを使い、栄養面にも目配りして冷凍ほうれん草と卵もプラスしてみました。鹹豆漿に欠かせない揚げパンの油条(ヨウティヤオ)は、カリッと焼いたトーストで代用しちゃいましょう。
火を使わずにお粥よりも短時間で作れるので、忙しい朝にもぴったり。飲みすぎ、お疲れ気味などで食欲はないけどお腹には何か入れておきたいとき、お腹にやさしいものが食べたいときにもおすすめですよ。それでは作り方です。
キー山本の「鹹豆漿(シェントウジャン)風レンチン豆乳スープ」
【材料】(1人分) 【調理時間】約7分
- 無調整豆乳 200ml
- 小ねぎ 2~3本
- たくあん 30g
- 冷凍ほうれん草 40g
- 卵 1個
- 食パン(今回は6枚切り) 1/2枚
- めんつゆ 小さじ2
- しょうゆ 小さじ1
- 酢(あれば黒酢がおすすめ) 小さじ1
- ラー油 小さじ1
作り方
1. 小ねぎは小口切りに、たくわんは小ねぎの大きさに合わせて粗めのみじん切りにします。
2. 食パンは両面がカリッとするまでトースターやグリルで焼き、ひと口大に切ります。
3. 耐熱ボウルに卵を割りほぐしたら、豆乳、冷凍ほうれん草(冷凍のままでOK)を加え、軽く混ぜ合わせます。
調整豆乳だとうまく固まらないので、無調整の豆乳を使ってください。
4. 3をラップをかけずに電子レンジ(600w)に入れ、3分ほど加熱します。
お使いの容器や電子レンジによって加熱時間は調整してください。豆乳が沸騰せず、卵も固まらない70~80℃が目安です。
5. 豆乳を加熱している間に、器にめんつゆ、しょうゆ、酢を入れます。たくあん、小ねぎもそれぞれ2/3量ずつ加えます。
あれば黒酢を使うと酸味がまろやかで、よりコク深い仕上がりになります。
6. 豆乳が温まったら、5の器に注いで軽く混ぜます。
器には酢を入れてあるので、豆乳がフルフルと固まっていきます。
7. 仕上げに残りの小ねぎとたくあんをのせ、ラー油をかけます。トーストを添えれば完成。
ラー油はあとがけして味変を楽しむのもOKです。
豆乳のやさしい甘さと、ほんのり感じる酸味がマッチ!
「鹹豆漿風レンチン豆乳スープ」の完成です。温かいスープは、ところどころフルフルとやさしく固まっていて、れんげですくって食べると、とろける口当たり。豆乳のやさしい甘さと、ほんのり感じる酸味、たくあんの塩気がマッチしてたまりません! 固まった豆乳も具材のようになって、具沢山のスープになりました。
ほうれん草のやわらかな食感はクリーミーなスープによくなじんで、たくあんのコリコリ感、小ねぎのシャキシャキ感もアクセントに。カリッと焼いた香ばしいトーストがスープにぴったりです。
全体的にマイルドな味わいですが、仕上げに垂らすラー油のおかげで味がピリッと引き締まって、メリハリのある一杯になりました。
具材はお好みでアレンジOK。器にねぎと一緒に干し桜えびを入れたり、豆乳を加熱するときにしめじ、えのき茸などきのこを加えたりしても美味しいですよ。みなさんもぜひ作ってみてくださいね。それでは、また次の記事で会いましょう!
作った人:キー山本
ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。
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