調味料のように使うことも多い日本酒。素材の臭みを消し、グルタミン酸の効果でワンランク上の旨味を出すことができます。
たとえば、夏によく食べる豚肉の「冷しゃぶ」を作る時にも、お湯に少し日本酒を入れて肉をしゃぶしゃぶしています。それなら「日本酒だけで豚肉を茹でて、冷しゃぶを作ったらもっとウマくなるはず!」というのが今回のお話です。
作るにあたっての注意点は2つ。
・アルコール分は概ね飛びますが、やはり日本酒の味はしますので、お子さんやお酒が飲めない方はNG。(逆に言えば日本酒が好きな人にはたまらない冷しゃぶになります)
・日本酒を沸騰させる際、アルコールの引火にはくれぐれも注意しましょう。
かめきちパパの「日本酒で冷しゃぶ」
【材料】1人前
- 豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用) 120g
- レタス 葉2枚
- 玉ねぎ 1/4個
- 日本酒 500ml
- かわいれ大根 適量
(A)
- ポン酢 60ml
- 豚肉茹で汁 40ml
作り方
1. 玉ねぎは薄切りにして水にさらしてから、
キッチンペーパーなどでしっかりと水分を取ります。
レタスは手でざっくりとちぎって、玉ねぎと一緒に器に盛っておきます。
2. 鍋に日本酒を入れて中火で沸騰させ、500mlの日本酒が400mlほどになるくらいまで煮詰めます。
ここまで煮詰めたら日本酒の香りはかなり飛びます。
日本酒は米100%、醸造アルコールが添加されていない「純米酒」の表記があるものが、やさしい味に仕上がりおすすめ。肉を茹でる時のアルコール臭も多少やわらぎます。
3. 沸騰させた日本酒に豚肉を入れます。鍋の隣にボウルなどで氷水を用意しておきます。
豚肉のピンク色が白っぽくなったら、氷水に入れます。
氷水には長くつけず、粗熱が取れる程度で十分です。冷やしすぎると豚肉の身が締まりすぎて硬くなります。
豚肉は薄い方が火の通りも早いし食感もいいです。今回は120gで豚肉11枚でした。
4. 豚肉もキッチンペーパーなどでしっかりと水分を取ります。
玉ねぎ、レタスもそうですが、水っぽいとポン酢の味が絡みにくいです。水分を残したままだと味が決まらない、これはどんな料理でも同じです
5. (A)をよく合わせておきます。
6. 1の器に豚肉を盛り付けて、かいわれ大根を散らし、
5をかけていただきます。
嫁さんと娘の評価は……
嫁さん評価 ★★★★★
「これ、お酒で茹でてるの全然わからないわね。豚肉がしっとりやらかい!」
娘評価 ★★★★☆
「言われてみれば日本酒の味がするけど、ポン酢の味でわからんね……」
もっちりやわらかく仕上がった豚肉は見事に好評価でした! さらに言うなら、日本酒のグルタミン酸と、豚肉のイノシン酸との“旨味の相乗効果”もあるんです。ちなみに、日本酒の味はほとんど感じなかった様子でした。
あらためて日本酒の素晴らしさを感じた「冷しゃぶ」でした。
作った人:かめきちパパ
調理師免許と食育アドバイザーをもつ主夫。うるさいお姫様2名と「お弁当・命!」の嫁さんとの4人暮らし。ご飯のおかずからお酒の肴まで和・洋・中なんでも作ります。「楽しく作って、楽しく食べる」そんな楽ウマ料理を楽しんでいます。
- ブログ:SAKE TO RYOURI
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