鶏もも肉を「塩辛」で焼いてみてほしい【筋肉料理人】

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こんにちは~筋肉料理人です!

今日は皆さん大好きな「鶏もも肉」を、普通に焼くよりずっとうま味たっぷりにする方法を紹介します。和食の調理法の1つに、酒盗(魚の内臓の塩辛)を調味料に使って肉や魚を焼く「酒盗焼き」なんてのがあります。酒盗は発酵食品なのでうま味と塩気が強く、料理に強烈なうま味が入るんです。これを、手軽に「いかの塩辛」でアレンジしたのがきょうの料理です。

 

筋肉料理人の「鶏もも肉の塩辛焼き」

【材料】2人分

  • 鶏もも肉 1枚(250g前後)
  • いかの塩辛 20g
  • かいわれ大根 1/2パック
  • 甘酢らっきょう、ミニトマト 適宜
  • 日本酒 大さじ1
  • わさび 適宜

 

作り方

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1. 鶏もも肉は全体を包丁の先で刺して筋切り(テンダライズ処理をする場合は、雑菌に注意し、肉の中心部までしっかり加熱するようにしましょう)します。

 

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皮がついている方、身の方、どちらも筋切りします。筋切りしたら、ポリ袋に入れておきます。

この時、肉の繊維を断ち切るように突き刺します。肉の繊維の方向は、皮がついていない方をよく見るとわかります。筋切りすることで焼いた時の縮みを防ぎ、皮に入れた切れ目は余分な脂を出すのに役立ちます。

 

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2. いかの塩辛を細かく刻み、

 

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これを1のポリ袋に入れ、日本酒を加えて口を閉じます。

 

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3. 袋を手でよく揉んで、室温で30分なじませます。

それ以上置く場合、例えば翌日に焼きたいときは、冷蔵庫でなじませてください。そして、焼く30分前に冷蔵庫から出して室温に戻します。

 

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4. オーブントースターのトレイにアルミホイルを巻き、周囲を立てて壁のようにします。サラダ油(分量外)を薄く塗り、袋から取り出した3の鶏もも肉を、皮を上にして置きます。

鶏もも肉は焼くと脂が出ます。脂がこぼれて火が出ないように、トレイの周囲にアルミホイルで壁を作りましょう。

 

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5. オーブントースターは250℃(もしくは1000w)で1分ほど予熱しておき、4を入れて15分焼きます。

 

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焼いていると、途中、皮の上に脂がたまります。脂が溜まったら、キッチンペーパーで吸い取りながら焼きましょう。そうすることで焼き色が良くなります。

 

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6. 15分焼いたら取り出し、そのまま5分ほど置きます。余熱で熱を通しながら、少し冷まして肉汁を落ち着かせます。

アツアツの時に切ると肉汁(うま味)が溢れやすいので、少し冷めてから切ったほうが美味しいです。

 

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7. 一口大に切って盛りつけます。カリカリになっている皮は切りにくいため、それを下にしてまな板に置き、身の方から皮寸前まで切込みを入れ、

 

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最後は包丁の背を手で軽く叩いて切り離します。こうすることで皮が綺麗に切れます。

 

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8. 切ったら皿に盛り付け、かいわれ大根、甘酢らっきょう、ミニトマト、わさびを添えてできあがりです。

 

噛むと強烈なうま味が口中に……

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「鶏もも肉の塩辛焼き」の完成です。オーブントースターで焼くことで皮がカリッと、素晴らしい焼き色に仕上がっています。

 

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口に入れると香ばしさが広がり、噛むと強いうま味が口の中に広がります。ビールもいけますが、個人的には日本酒をじっくり飲みながら食べたい味。わさびを付けながら食べるのもいけます。塩辛の風味が結構強いため、気になる方はレモン汁(分量外)をかけてもいいでしょう。

 

100円ショップのアンチョビで「鶏もも肉のアンチョビ焼き」

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とはいえ、いかの塩辛って1瓶買うと意外にいいお値段がします。そこで、もっとお手軽に作れるレシピも考えてみました。いかの塩辛の代わりに「アンチョビ」(分量外)を1缶使います。

 

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アンチョビはカタクチイワシを塩漬け、発酵させ、オイルに漬け込んだものです。ちょっと前までは少し高級な食材でしたが、今では100円ショップでも買えるし、スーパーでも100円くらいのアンチョビを見かけるようになりました。

100円アンチョビの固形分は18g前後なのでこれを1缶使い、いかの塩辛に置き換えて鶏もも肉を漬け込み、焼きます。こちらはフライパンで焼く方法を紹介しましょう。焼くまでの工程は、いかの塩辛焼きと同じです。

 

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フッ素樹脂加工のフライパンに薄くサラダ油(分量外)を塗り、漬け込んだ鶏もも肉の皮を下にしてのせます。中火にかけて、鶏もも肉の下面が泡立ちはじめたら弱火にします。そして、弱火のまま20分焼きましょう。

 

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皮目を下にして、弱火で時間をかけて焼くことで脂を出し、皮をカリカリに仕上げます。

 

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20分前後焼くと、上面の身の色も変化します。この状態になると、片面焼きで7~8分熱が通った状態になり、身の方は短時間の加熱で熱が通ります。ここで鶏もも肉を返し、キッチンペーパーで脂を拭き取りながら5分焼きましょう。(鶏もも肉1枚から、キッチンペーパー2枚分の脂が出ます)

焼き上がったら、5分ほど休ませてから切って盛り付けます。

 

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「鶏もも肉のアンチョビ焼き」の完成です! こちらはフライパンで焼いたので、皮がよりカリカリ、少しビターな感じに焼き上がっています。いかの塩辛焼きほどではありませんが、うま味が強いです。

 

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しかも、いかの塩辛焼きより癖が少なくて食べやすい。まずはお手軽に試したい、という方にはアンチョビ焼きがおすすめかもしれません。

 

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塩辛焼きもアンチョビ焼きも、オーブントースター、フライパン、どちらでも焼けますので、お好きな方でお試しください。

 

作った人:筋肉料理人 藤吉和男

筋肉料理人 藤吉和男

料理と筋トレをこよなく愛する料理ブロガー。料理研究家としてレシピ本執筆や料理教室、テレビ出演、ボランティア活動を行う。自信のブログやYouTubeでは、簡単で美味しい魚料理や簡単レシピを専門的ながらわかりやすく紹介。

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企画協力:フーディストノート

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