チェーン展開している牛丼屋さんの牛丼の味は、万人受けする悪くない味と感じた記憶があります。
なぜこのようなまどろっこしい表現なのかというと、これまでの人生で牛丼屋さんの牛丼歴があまりに少ないからです。店舗で食べたこと2度、テイクアウトしたものを食べたこと2度で、しかもどのお店だったかも記憶になし。
ただ、はっきり覚えているのは、計4回の食体験すべてで牛丼屋さんの牛丼は「具が少ない」と感じたことです。もともとなんでも具沢山が好きなもので、おにぎりも自分で作ると「具をご飯でくるみました」状態になります。これまで掲載されたレシピも、なんだかんだ具が多いです。
つゆだくでごまかされるのはいや!
具そのものがたっぷり乗っていてほしい! しかも肉多め!
これは牛丼のひとつの理想の姿ではないでしょうか。少なくとも筆者はそうです。
そんなわけで、自宅で作りましょう牛丼!
材料ですが、一応、牛肉を1食100gとします。もちろん150gでも200gでもご自由にどうぞ。大事なのは「牛肉と玉ねぎが同じ量であること」です。
今回は牛肉200gとしてご紹介します。
材料(1人分)
- 牛肉 200g
- 玉ねぎ 200g
- 水 200g
- しょうゆ 大さじ3
- 砂糖 大さじ2
- 酒 大さじ1
- 顆粒かつおだし 小さじ1
- 塩 小量
肉の薄さが牛丼にぴったり、しかもお得感のある「切り落とし」がおすすめ。
国産か輸入物かは予算次第で。もちろん肉の柔らかさは国産が断然際立っています。
アメリカ産では肩ロース切り落としが売られていることもありますが、赤身が多いのでちょっとぱさつくかも。牛丼はほどよく脂身のある肉がおすすめです。
今回は国産和牛切り落としを使いました。
国産和牛切り落としは100g・350~450円程度、アメリカ産・ニュージーランド産牛切り落とし100g・200~250円程度、たまねぎ1個 20~60円程度です。
上記金額はお店によって異なり、お買い得デーに買っておくのもいいですね。
薄味が好みの方は、しょうゆの大さじ3を麺つゆ大さじ3、あるいはハーフ&ハーフにしてみてください。砂糖の甘さは苦手という人は、砂糖大さじ2のところを大さじ1、みりん大さじ1で。またはみりん大さじ2でもいいかと思います。しかし、独身男性の自宅にみりんってあるんだろうか……?
よくわからなくなったら、上記の分量どおりに作りましょう。まずは一度作ってみて、そこから自分のベストの味を探求していけばいいのです。
で、肝心のレシピですが、紹介しようがないほど簡単でした。
調味料をすべてフライパンにいれ、まずは玉ねぎに火を通します。
このくらい色が付いたら、牛肉も投入。ただこの先少し煮込むので、できるだけ玉ねぎのシャキシャキ感を残したいという人は、玉ねぎと牛肉を同時投入でもいいと思います。味の染み込み重視の人は、このくらいの色になるまで待ちましょう。フライパンにふたがあるなら、「閉じて待て」。
続いて牛肉投入。やばっ、このビジュアルはそそられすぎます!
牛肉と玉ねぎにしっかり「牛丼味」が浸透したら、いざ盛り付け。
おお、肉肉しい具沢山牛丼!
牛肉と玉ねぎの比率が1:1だと、こんな神々しいビジュアルになります。
お好みで生卵や温泉卵もどーん。
生まれて初めて牛丼を作りましたが、これほど簡単だとは想像以上の「低難易度」でした。これはぜひ、「まとめて作って1食分ずつ冷凍保存」ですね。
牛丼屋さんの並サイズの具は90g以下で、牛肉と玉ねぎの割合は2:1程度だそうです。
そうなると、並では肉が60gしか乗っていない計算になります。
国産和牛切り落としを使うとお店で食べるよりほんの少し割高になりますが、その分具は牛肉100g 玉ねぎ100g、合計200gのキングサイズ。
このぜいたく感! 割高になっても作る価値があります。
個人的にはほんのり甘口の牛丼に一味唐辛子をがんがん振りかけるのが好みです。薄味好みの方は、前述したとおり、しょうゆを麺つゆに、辛口好みの方は砂糖をみりんにしたり分量を減らすなど、自分好みの味を探す旅へお出かけください。牛丼は裏切らない、頑張った分だけしっかり応えてくれますから!