
12月も目の前、朝晩の冷え込みがきつくなってきましたよね。朝が早い魚屋はとくに実感……。
で、今回は体の中からぽっかぽかに温めてくれる「お鍋」を紹介しますね。たくさんの材料を買う必要はなし、1人前でできて調味料も超シンプルなのに本格的に仕上がる中華鍋。はい!「酸辣湯鍋(スーラータン鍋)」です。やさしい酸味とピリ辛なスープ、卵のマイルドさがたまりません~。
使うのは、おなじみの「さば缶」。これを汁ごと使えば、中華だしや鶏がらスープは出番なし。合わせた具材も味付きメンマなので、これからもうま味が出ますよ。あっ、材料全部コンビニでそろいそう……。
魚屋三代目の「さばの水煮缶で酸辣湯鍋」
【材料】1人前
- さばの水煮缶 1缶
- 卵 1個
- 味付きメンマ(市販品) 大さじ2(今回は穂先メンマ使用)
- 万能ネギ 適量
- 水 250ml
- しょうゆ 大さじ1
- 酢 小さじ2
- 日本酒 大さじ1
- ごま油 少々
- 胡椒(粗挽き推奨) 適量
- ラー油 お好みで
- 水溶き片栗粉 適量(片栗粉小さじ1を水2で溶かす)
- うま味調味料 少々(あればでOK)
作り方

1. ひとり用の鍋(100均の土鍋などでOK)にさば缶の汁を入れます。

水を加え一煮立ちさせたらメンマを加えます。

※このメンマの味わいがとっても良い仕事をしてくれます。やわらかい「穂先メンマ」がおすすめ。余ってもツマミやラーメンで消化できるので◎。

次に日本酒、しょうゆ、酢を加え、お好みでうま味調味料を足してください。

2. 鍋の火を止め、水溶き片栗粉を少しずつ加えてとろみを出します。(様子を見ながら加えてください)

再び点火し、煮立ってきたら弱火にして、スープをかきまぜながら溶き卵を高い位置から流し入れます。
※高い位置から細く入れていくと、きれいなかき玉に仕上がります。

3. 卵が固まったら、

さばの水煮を入れ、

仕上げにごま油を加え、

胡椒をふり、お好みでラー油と万能ネギを散らします。
鍋のシメは中華麺やうどん、ご飯を入れてもウマいっす

酸っぱくてピリ辛な「酢辣湯鍋(サンラータン鍋)」は、寒い夜にぴったり! 体の中から温まりますよ~。

今回は手軽にさばの水煮缶で作りましたが、タラの切り身なんかで作ってもおいしいです。
もっと辛さがほしい方は唐辛子やラー油の量を増やしてください。ニンニクやショウガ(チューブでOK)を加えれば風味もUP。シメにはゆでた中華麺、うどん、そうめんなど入れてすすってみてね。もちろんご飯を入れてもウマいっす!
作った人:魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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企画協力:フーディストノート

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