初ガツオをにんにくと唐辛子でサッと「オイル煮」にすると酒の肴からパスタまで楽しみしかない【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

初ガツオが美味しい季節! カツオは年に2回旬を迎え、脂のりがいい秋の戻りガツオに対して、春の初ガツオはさっぱりした味わいが特徴です。先日はその初ガツオの刺身に熱々のごま油をジュワッと回しかけた、丼もののレシピをご紹介しました。

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今回は趣向を変えて洋風に、にんにくと鷹の爪を効かせてオリーブオイルで煮る「ガーリックオイル煮」を作ります。即席のアヒージョという感じで、にんにくの香りと唐辛子の辛みでお酒がすすむこと間違いなしですよ。

しかもこのオイル煮は、そのままつまむのはもちろん、バゲットにのせて食べたり、パスタソースにしたりとアレンジし放題。キャンプ飯にもおすすめです。めちゃくちゃ簡単なのでぜひおためしください。

 

魚屋三代目の「初ガツオのガーリックオイル煮」

【材料】2人前

  • カツオの刺身 10切れ程度
  • にんにく 1片
  • オリーブオイル 適量
  • 塩、こしょう 適量
  • 輪切り赤唐辛子 ひとつまみ
  • レモン、バゲット お好みで

 

作り方

1. カツオの刺身に軽く塩をふって下味をつけます。

カツオの柵を使うときは、1cmくらいの厚さに切ってください。包丁の刃元(持ち手側)から柵に入れ、切っ先(先端部分)まで手前に一気に引きながら切ると、刺身の角が立って身がつぶれずにキレイに切れますよ。

刺身の切り方は、「初ガツオ丼」の記事でも詳しくご紹介しています。

 

2. にんにくは縦半分に切り、芯を取り除いて、横にしてスライスする。

 

3. 鍋やフライパンにカツオを並べ、

 

その上に、にんにくと輪切り赤唐辛子をちらします。

 

4. オリーブオイルを注ぎます。カツオが2/3ほど浸かればOKです。

 

オイルを注いだら鍋を軽くゆすっておくと、カツオに油がまわり底や鍋肌にくっつきにくくなります。

 

5. 鍋を弱火にかけます。フツフツと細かい泡が出始め、写真のようにカツオの身が白っぽくなってきたら、

 

ひっくり返し、1分ほど熱して火を止めます。

 

6. 鍋のままテーブルに運び、よく洗ってスライスしたレモン、食べやすく切ったバゲットなどをお好みで添えてください。

 

レモンの酸味、にんにくの香りがカツオの風味と合う!

オイルがなじんだカツオはしっとりしていますが、身はしっかりしていて食べごたえあり。にんにくのうま味とピリッと効いた唐辛子の辛みであと引く美味しさです。レモンのさわやかな酸味、にんにくの香りもカツオの風味とよく合います。

バゲットにオイルをつけてカツオ、レモンと一緒に噛みしめると、うま味、酸味、ほのかな苦みが一体になってもう最高! 食べてみて塩気が足りなければ塩、こしょうをふってください。

 

それから、このオイル煮の超おすすめの食べ方が、茹でたスパゲッティと和えて、塩、こしょうで味を調えた「初ガツオのペペロンチーノ風パスタ」です。

 

2人分のレシピですので、半分はおつまみで食べて、残りは冷めてから冷蔵庫へ。次の日に温め直して茹でたスパゲッティを投入すれば、風味満点のオイルも楽しみ尽くせますよ。

 

今回はシンプルににんにくと唐辛子だけで煮ましたが、お好みでローリエやローズマリー、粒こしょうを加えてから火にかけると味に深みが増して、より贅沢な仕上がりになります。カツオのほか、マグロやサーモンの刺身でも美味しくできますので、お好きな組み合わせで作ってみてくださいね。

 

作った人:魚屋三代目

魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。

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