キャベツとあさりがじんわりうまい「ミニマムちゃんぽん」【ツジメシの日常メシ】

こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。「ツジメシの日常メシと週末メシ」シリーズ、今回は日常メシ。

ちゃんぽん=いろいろな具材が入っている、ということなわけですが、いわゆる長崎的ちゃんぽんの最小限の具材は何でしょう? やはり、肉、魚介、野菜、練り物は欲しいところではないでしょうか。

ということで、その4ジャンルから手軽で味が出そうな食材、豚バラ肉、あさり、春キャベツ、竹輪の各選手をエントリー。味付けも最小限で作ってみたら、それぞれのうま味が合わさって、とても美味しいちゃんぽんになったのでご紹介します。

季節のやわらかい春キャベツたっぷり使い、材料を炒めてさっと煮るだけ、短時間で出来上がります。あさりはむき身でもいいのですが、よりスープに味が出ることを期待して殻付きの冷凍を使っています。貝は生の状態で冷凍するとうま味が増えるそうです。砂抜き済みの洗ってすぐ使える冷凍あさりをストックしておくと、味噌汁などにも少量で使えて便利ですよ。



ツジメシのミニマムちゃんぽん

材料(1食分)

  • 水 100ml
  • 昆布 3g
  • 煮干し 5g
  • ニンニク 1かけ(5-8g)
  • 春キャベツ 80g
  • 竹輪 1本(約40g)
  • 豚バラ肉スライス 50g(約2枚)
  • 殻付き冷凍あさり 100g
  • サラダ油 小さじ1
  • 豆乳(無調整) 200ml
  • 鶏ガラスープの素 小さじ1
  • 塩 小さじ1/2
  • 中華太麺 1玉

 

作り方

水に煮干しと昆布を入れ、できれば30分以上放置します。室温が温かいときは冷蔵庫に入れておきましょう。あれば、干し海老を少し入れても美味しいです。

ニンニクはスライス、春キャベツは4-5cm角に、竹輪は縦長の一口大(縦に1/4、長さを1/3程度にカット)に、豚バラ肉は3-4cm幅に切っておきます。冷凍あさりはよく洗っておきましょう。

 

フライパン(1食分なら24cm程度がちょうどいいサイズ)にサラダ油とニンニクを入れて中火にかけます。

 

ニンニクの香りが出てきたら豚バラ肉を広げて入れて炒め、

 

肉の色が変わってきたら、キャベツ、竹輪も加えて炒め合わせ、

 

全体に油が回ったら、昆布と煮干しごと浸していた水、豆乳、あさり、鶏ガラスープの素、塩を加えて火を強めます。昆布は具として食べるので、ここで竹輪くらいのサイズに切っておきます。

このあたりで麺を茹で始めましょう。

 

豆乳の性質にもよりますが、ぐらぐら煮立たせると固まって見栄えと食感が悪くなることがあるので、沸騰するかどうかくらいの火加減をキープ、あさりの殻が全て開いたら火を止めます。僕は食べてしまいますが、気になる方はここで煮干しを取り除いてください。

丼に茹で上がった麺を入れ、その上からフライパンの具とスープを注いだら出来上がりです。

長崎のちゃんぽんは、鶏ガラや豚骨を煮出したスープを使い、スープで麺を煮込むのが特徴とされていますが、今回は最小限の構成要素で、前述のように豆乳を使うため煮込まない方法にしています。

それでも、豚バラ肉、冷凍あさり、春キャベツ、竹輪の各メンバーから出た味わいが合わさって、豆乳と鶏ガラスープの素、塩だけの味付けでしっかり満足できる「ちゃんぽん」らしい一杯になりました。

春キャベツを見かけたら、ぜひお試しください。

 

作った人:ツジメシ

ツジメシ

本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。

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