ウルトラマンが見守る街、祖師谷大蔵の肉バル「オクノカド」で手頃な肉料理をたっぷりとほおバル

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小田急線沿線の街、世田谷区の祖師谷大蔵。

ここは円谷プロダクションの旧本社があったことから「ウルトラマン発祥の地」と呼ばれている街でもあります。

つまり、ウルトラマン世代の男子にとっては、まさに男の子ゴコロをときめかせてくれる聖地でもあるわけで。

今夜はこの街にひっそり佇む、去年オープンしたばかりのバルを訪問。こりゃ期待に胸も膨らむってもんです!

駅前のロータリーには、ウルトラマンの像がそびえ立ちます。見てるだけでアガりますね。夜になってもツヤ感もたっぷり。

 

目的のお店「オクノカド」は、そんな祖師谷大蔵駅・南口のウルトラマン商店街の通りを路地に入り、“奥っちょの角っこ”にあるワインバル。

 

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まさに文字通り、読んで字のごとしの店名。ちょっと隠れ家風の立地からして期待させられます。

なんでも古い居酒屋を改装してつくったお店らしく、出来たばかりのお店にありがちな「変なデラックス感」というか、よそよそしい雰囲気が全くない。開店してから1年たらずなのに、ごく自然に祖師谷の街に馴染んでいます。

お店を選ぶときって、こういうホッするような空間なのかどうかが、すごく大事なポイントなんですよね。

価格帯もいい感じにリーズナブル。

シャレオツなばかりで妙に値段設定が高かったりするバルじゃなくて、大人が毎日通ってカジュアルに楽しめる、肩の力の抜けた店構えを目指している印象です。

 

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「いらっしゃーい」と満面の笑顔で迎え入れてくれたのは、オーナーシェフの荻谷さん。

テッカテカの頭、ガチムチ系の体つき……。なんだか美味い料理を知り尽くしている「食のベテラン感」が、ぷんぷん漂ってきます。

そう、この人のつくる料理だったら間違いないハズ、と思わせるあのオーラですよ。

 

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ショウケースには色とりどりの新鮮な食材がいっぱい。時期によっては地元の世田谷野菜を入荷されているときもあるそう。

ぜんぶ美味しそうで目移りしてしまうので、とりあえず「おまかせ三種盛り」(1,000円)をオーダー。

 

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三種盛りの一番手、まずは「ファルファッレとトマトとモッツァレラのサラダ」。

バジルの香りが爽やかです。

 

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三種盛り二番手は「三種のキノコのムースのブルスケッタ」。

キノコの芳香がスルリと鼻腔の奥を突き抜けます。

こりゃ絶品!

 

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三種盛りのラストは「ポテサラモンブラン風」。

名峰・モンブランをうず高く模したポテトサラダに、これでもかとばかりにパルメザンチーズの雪化粧。逸品です。

 

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こいつをチビチビ取り崩しながらワインと合わせると……ホントもう、極楽なんですわ。

 

ツマミのお供には「白ワインのかち割り」(400円)。焼酎ロック感覚でグビグビ飲めます。

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さて次にオーダーしたのが「変り野菜と黒毛和牛のサラダ」(800円)。

 

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お土産にこのソースをリクエストしてしまうお客さんがいるほど評判のオリジナルソース。こいつが牛肉と野菜と渾然一体となって……。一応サラダなので、女性にもウケそうな定番メニュー。

と思ったら隣の女子2人組が持ち帰りでこのメニューを頼んでた!やっぱこのソース、美味いよねぇ。

 

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さて肉エンジンが本格的にかかってきたところ次は「ミートボール」(500円)を。

 

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肉玉はもちろん、このギトギトなトマトソース、たまんねぇ。もちろん、パンで根こそぎ持って行きましたさ。

 

オーナーシェフの荻谷さんいわく、

「やっぱりウチはお肉にこだわったラインナップでやっていきたいんですよね。じつは実家が寿司屋だったんだけど、ほら、俺って魚をさばいてるよりも、肉と格闘しているほうが似合うタイプかなって(笑)。それに、肉のほうが生だったり、味噌漬けにしたり、ソースと合わせたりとか、いろいろバリエーションが考えられてワクワクするんだよね」

ごもっとも! バルで食いたいのはやっぱり肉ですよね、肉。

 

ところで、スタッフのまかない飯を食べているバイトの女のコを発見。これがあまりに旨そうなんで、ちょっとだけお願いして写真をパチリ。

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さしずめ「スタッフまかない飯のチキンカツ丼」といったところでしょうか。いわゆる「裏メニュー」ってやつですね。ちょっぴり味見させてもらいましたが、サクサクの衣とジューシーな肉のチキンカツはまさにウマーの一言。ぜひお店でも出してほしいですね。シメにも最高だし。

 

そんなこんなで本日のセミファイナル。最初から頼む気マンマンだった「牛味噌漬けステーキ」(1,000円)。

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ふだんは「ハネシタ」という部位を使うメニューなのだけど、今夜は残念ながら売り切れ。

かわりにサーロインでいただくことにしたものの、ひと口頬張っただけでふんわりと味噌の香りが立ち上り、じゅわっと溢れる肉汁はもちろん、つけ合わせのピクルスの酸味と、粒マスタードの辛味とが抜群のハーモニーを奏でています。ずっと口のなかで含んで肉感を味わってたいような、飲み込むのがもったいないような……そんな官能的な食体験!

 

そして大ラス。本日のシェフおすすめの「デミ角煮 with 玉子」(700円)!

舌先でホロリととろける肉厚の豚肉。

濃厚で複雑な味わいは、もちろん赤ワインにぴったり。

肉バルで思う存分、ほおバル。もう最高だわ。

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ちなみにこの「オクノカド」、意外にも女性のお客様が6、7割だそう。

きっと女性がひとりでフラリと立ち寄っても安心な雰囲気があるんでしょうね。

 

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まぁ若手スタッフも結構イケメンだしなぁ。

 

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女子向けのスイーツもあるみたいだし。

 

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デートや小規模の合コンにもバッチリ使えるお店だと思います。

ああどこかに、僕と一緒に肉祭りをキメてくれる食いしん坊な女子はいないものか!

ねぇ、ウルトラ師匠ぉ!

 

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「そんなのは自分で探すんだな!」

愛のある叱咤激励を浴びつつ、帰路についたのでした。

 

 © 円谷プロ

お店情報

ワイン食堂 祖師谷 オクノカド
住所:東京都世田谷区 祖師谷3−1−17
電話:03-5429-1122
営業時間:18:00~25:00
定休日:木曜日
ウェブサイト:https://www.facebook.com/okunokado

 

書いた人:多部留戸元気(たべるこげんき)

多部留戸元気(たべるこげんき)

第2の人生を迷走中の40歳ライター。最近またリバウンド的に太り始めたのを『メシ通』の仕事のせいにしてます。きっと適度な運動と愛情が不足しているせいです。あと、カルシウムも。ここで一句…「世知辛き 世間にまみれた 不惑かな」。青臭かったあの頃みたいに、ショートカット女子を追いかける永遠の童貞小僧でありたい。

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