【ピクルス飯】ピスタチオをピクルスにしたらめちゃウマだった件

f:id:Meshi2_Writer:20150927180644j:plain

ひさしぶりだぜ、NIPPON。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927180702j:plain

変わらねえな、この空気。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927180716j:plain

新しい風、吹かせてやるよ。 

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927180730j:plain

そう、この…… 

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927180750j:plain

ピク・ルス太郎(ぴくるすたろう)が!

 

世の中に存在する無数の食材たち。

焼いたり、煮たり、揚げたりと、その調理方法はすでに出尽くされているようにも思える。 

しかし、本当にそうだろうか。

それぞれの食材が持つポテンシャルを、それらの調理法は最大まで引き出すことができているだろうか。 

 

否!

人々はもうひとつ、大切な調理方法を忘れている。

そう、それが……

f:id:Meshi2_Writer:20150927190035j:plain

「ピクルス」である。

ピクルス液という人類の英知に漬け込みながら酸味と甘味を染み込ませ、如何な食材にも西洋の風を吹き込む奇跡の調理法。

 

それが「ピクルス」だ。

目に付くグルメを片っぱしから食してきた我が人生。 

 

f:id:hotpepper-gourmet:20160429090508j:plain

おまえもピクルスにしてやろうか!

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927180935j:plain

ちくしょう、ピクルス……愛しのピクルス……。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927181006j:plain

しかし、食の道、未だ極まらず!

 

これは、ピク・ルス太郎が食の可能性を追求するため、まだ世の中に知られていない、ピクルスにして美味い食材を探し出す物語である。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927181040j:plain

f:id:Meshi2_Writer:20150927181105j:plain

燃兄、煙兄、ふたりの遺志、俺が引き継ぐぜ!

 

ということではじまりました。こんにちは、ピク・ルス太郎です。

f:id:Meshi2_Writer:20150927183904j:plain

前回までこの企画を担当していた燻煙太郎ですが、炙燃太郎と同様、大人の事情で亡くなりました。今回からは燃太郎と煙太郎の弟弟子、南米はブラジルで修行を積んでいたルス太郎がピクルスの魅力をご紹介していきます。予想以上に高かった柔道着(9,000円)もすっかり馴染んできましたが、商店街で子どもに「これ何の撮影?」と聞かれると答えに窮します。

 

ではさっそくいろんな食材をピクっていこうと思うのですが、事前に僕がピクルスに使用する、とっておきの調理液をご紹介しておきましょう。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927181133j:plain

もうおわかりですね。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927181213j:plain

誰でも簡単にピクルスができるヤツです。

 

勢いで「おわかりですね」とか言ったけど別におわかりじゃないと思うので、クックパッドで見つけたピクルス液のレシピを置いておきます。これこそまさにピクルスのインターネット(PoT)。

 

[ピクルス液材料(ピク・ルス太郎バージョン)]

  • 酢5カップ
  • 水5カップ
  • 砂糖大さじ25
  • 塩小さじ10
  • ローリエ10枚
  • にんにく 5片
  • 黒胡椒100粒
  • 鷹の爪5本

 

「砂糖大さじ25」に驚きを隠せません。このピクルス液に食材を漬け込み、2日ほど冷蔵庫で寝かせればピクルスの完成です。

f:id:Meshi2_Writer:20150927181707j:plain

このピクルス液で、さまざまな食材をピクってまいります。

※今回の調理方法であるピクルスは炎も煙も出ないため、お子様にも安全にお楽しみいただけます。ルス太郎もソーシャルの炎上のみ注意しつつ進行する所存です。

 

ここで今回ピクっていく食材をちょっとだけお見せします。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927181729j:plain

一体どんなお味になるのか、興味がわきますよね? ここでぜひ認識をあらためていただきたいのですが、ここからは柔道着の男がピクルスにして美味しいものをみなさんにご紹介するお時間です。

 

かまぼこ

f:id:Meshi2_Writer:20150927181842j:plain

手はじめにかまぼこからピクルスにしていきましょう。なにかと練り物から攻めることが多いですが、これはどんな調理法でもそこまで大きく外れることがないためです。みなさまにおかれましても、やってみたことがない料理にはとりあえずかまぼこでも入れておけばだいたい大丈夫です。

 

さて、これを2日漬け込むと……

f:id:Meshi2_Writer:20150927181904j:plain

めでたい。

 

見た目がなんとなくおめでたくなりました。もーいーくつねーるーとー、お正月〜〜〜。今年ももうすぐ終わりですね。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182011j:plain

ということで、パクッ。かまぼこのピクルス、さてどんなお味かというと……

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182038j:plain

イケる。調理液の甘みと酸っぱみがほどよくかまぼこに移り込んでいます。この味、なにかに似ているぞとしばらく考えて思い当たったのですが、これ冷やし中華だ。冷やし中華の味だ。

 

本来であれば麺とかハムとかキュウリとかが必要なところ、かまぼこひとつでそのすべてが代用できているわけで、かまぼこ何そのスーパープレー。

 

どんなポジションでも全力チャレンジってそれ香川じゃん。サッカーの香川真司じゃん。あとはよっちゃんの酢イカにも似ていました。たしかに材料は一緒かもしれない。僕は好きです。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927184121j:plain

 

スモークタン

f:id:Meshi2_Writer:20150927182137j:plain

肉ぅーーーッ!!!

前回の燻し飯では肉がなかったので「肉を出せ肉を出せ」とゴネたら編集部がスモークタンを準備してくれました。おつまみかよ! 好きだからいいけど!(編集部注:燻煙太郎とピク・ルス太郎は同一人物ではありませんが同一人格のためママとさせていただきました)

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182330j:plain

2日漬けても見た目は変化なし。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182424j:plain

お味の変化はいかがでしょう。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182453j:plain

うまっ。美味いよ、美味いですよ、牛タンのピクルス。もともとレモン風味なのと相まって非常に爽やかです。ピクルスは正直、ちょっと重めの後味があまり好きではなかったのですが、レモンを入れるとさっぱりして後味がよくなるようです。バルのアテに出されたら喜ぶレベル。

 

それにしてもピクルス、何でも味わいが西洋風になってすごい。肉とビネガーが乱れ飛ぶ海外の小さなお祭りのような印象です。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927184333j:plain

 

ゴーヤ

f:id:Meshi2_Writer:20150927182549j:plain

「なんで」って思ったと思うんですけど、大丈夫。僕も思いました、「なんで」って。まあでも、ゴーヤのピクルスが美味しかったらゴーヤを見る目が変わるじゃないですか。今のところ沖縄料理にしか出番のないゴーヤが欧米デビューするわけです。GOYA meets the WEST。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182619j:plain

このゴーヤが美味しかったら、おれ、クックパッドはじめるんだ。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927190452j:plain

どれどれ……。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182639j:plain

アッ!

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182710j:plain

ひさしぶりに本当にダメなやつだった。

 

正直に言うとこれ、アク抜きしてないんです。サボったわけでもなくて、こう、ピクルス液が魔法みたいに作用して、と思ったのですが、そんなわけなかった。苦いしえぐいし夏の空き地の草むらみたいなニオイだしでちょっとこれ以上は食べれない。

 

と思ってたらたまたま撮影に居合わせたライターの長橋氏が、

「えっ!美味しいですよこれ!苦味もマイルドだし、食感もいいですし!」

とパクパク美味しそうに食べていたので、人間って多様性があるなあとおもいました。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927184523j:plain

f:id:Meshi2_Writer:20150927185222j:plain

 

とうもろこし

f:id:Meshi2_Writer:20150927182843j:plain

するどい読者はおわかりかと思うんですが、そうです。ヤングコーンの代用です。ヤングコーンはピクルスの定番ですが、大人の階段を上り切ったコーンははたしてピクルスに合うのか?!?!?!

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182904j:plain

大人のもろこし。※下ネタではありません

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927182933j:plain

おそるおそる。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927183049j:plain

なるほど。

 

何がなるほどだよこのぽっちゃりグラサン柔道着、と思われた方にご説明すると、強いて言うならひとりサラダ。ドレッシングがかかったコーンの部分だけをエンドレスで食べている気分になるので、サラダはコーンが好きなんじゃい!というこだわりをお持ちであればぜひお試しください。

 

そもそもヤングコーンってなにが美味しいんだろうとしばらく思い悩んだのですが、やっぱりあの食感ではないでしょうか。サクサクしたあの歯ごたえこそヤングコーンの魅力、大きければいいってもんじゃないのは巨乳かちっぱいか論争と同じであると気付いた29の秋。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927185525j:plain

 

ピスタチオ

f:id:Meshi2_Writer:20150927183124j:plain

さて、表題にもありますが、ピスタチオをピクルスにしてみたらめちゃウマだったんです。これだけでも覚えて帰ってください。もう一度言いますね。ピスタチオをピクルスにするとめちゃウマ。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927183147j:plain

以下、その一部始終でございますが、とりあえずピクルス液に漬けてもピスタチオはピスタチオという印象です。このときは殻をむくときにぶっちゃけ手が汚れてイヤだな、くらいのテンション。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927183306j:plain

剥いてみると中身がしっとりしていることがわかります。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927183321j:plain

しっとりとした剥き豆。

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927183350j:plain

お?!

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927183418j:plain

おおおおおおおお?!?!?!

 

これはすごい、ピスタチオの風味がピクルス液とのコラボで存分に引き出されております。食感はゆでピーナッツのようですが、ナッツらしい香ばしさは健在。よりいっそう濃厚な甘みとコクが口いっぱいに広がります。

 

これはもうピスタチオじゃない! ピクタチオだ!!! ということで、今後ともピクタチオをよろしくお願いいたします。流行れ!!!!!

 

これこそが燻しメシだ!

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927185632j:plain

 

まとめ

神は言われた「ピクルスあれ」そしてピクルスが生まれた – ピク・ルス太郎(1986~)

今回ご紹介したピクルスメシの数々、いかがでしたでしょうか。

 

ピクルスという調理方法はご家庭でも取り入れやすく、正統派のピクルスであれば野菜も摂取しやすく健康にもいいでしょう(砂糖の量には注意が必要ですが)。冷蔵庫の残り物をピクルスにしてみるもよし、お子さんと一緒にピクルスを漬け込んでみるもよし。きっと、新しい食の扉が開けるはずです!

 

f:id:Meshi2_Writer:20150927183512j:plain

柔道着を着た男性、という役で俳優デビューのオファーが来ました。

 

※撮影に使用した食材はスタッフとピク・ルス太郎、及びライターの長橋くんがすべて美味しく頂きました。
※本記事は2015年9月の情報です。

 

書いた人:朽木誠一郎

朽木誠一郎

86世代の編集者/ライター。座右の銘は「憎まれっ子この世に憚る」です。

過去記事も読む

トップに戻る