南アフリカの珍しくてうまいカニ「ディープシーレッドクラブ」に五反田で、であった〜

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皆さんは「ディープシーレッドクラブ」をご存知でしょうか?

ディープシーレッドクラブは、南アフリカのケープタウン沖、深海600~1,000mに生息する大変貴重なカニです。外敵に襲われる心配が少ない深海に生息しているため、身が柔らかくジューシーなのが特徴。また、深海は水温が低いため、季節を問わずそのおいしさを楽しむことができるのだそう。

アフリカの珍しくておいしいカニ、興味あります!

ということで、そんなディープシーレッドクラブを気軽に食べられる五反田のお店に行ってみたいと思います。

ちなみに筆者は北海道出身。カニにはうるさい方だと自負しております。

そのお店の名前は「Deep Sea Crab」

JR五反田駅から徒歩3分のところにあるのが、今回ご紹介する「Deep Sea Crab」というお店。

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なんとも分かりやすいカニの看板……!

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さっそくお店に入ってみましょう。

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落ち着いた雰囲気の店内。モニターにはKing of Popことマイケルジャクソンの『THIS IS IT』が流れていました。

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カニのコースターとカニスプーンがお出迎え

まずは、カニそのもののおいしさを確かめるため「カニのセクション盛り」を注文してみます。

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どん!

ひときわ大きなハサミが目を引きます。見た目は……うん、意外と普通のカニだ。手に持つとズワイガニよりはちょっとしっかりしている印象でした。

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12~3cmはあるだろうか……

では、ついに南アフリカのカニ、ディープシーレッドクラブをいただきます!

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身がたっぷり詰まったハサミ部分。

身を取り出しやすいように、あらかじめ切れ込みが入っているので、カニの殻剥きに慣れていなくても大丈夫ですよ!

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カニスプーンで身を取り出し……ぱくり!

う………うまーーーーい!!!!

臭みがなく、甘くてまろやかな旨味が口いっぱいに広がります。

南アフリカのカニに変な思い込みがあった数分前の自分を、小一時間問い詰めたい!

レモンをかけるとよりさっぱりした味わいになるので、どんどん食が進みます。

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あっという間に完食です。

タラバガニとズワイガニのハイブリッドのような、ちょうど良い食べ応えと味でした。

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カニ料理メインのお店だけあって、至るところに海のグッズが。

次は女性客からのオーダーがとても多いという「カニグラタン」。

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熱々のグラタンは、香ばしいチーズの香りが食欲をそそります。

さらに、グラタンの上にはこれまた大きなカニのツメ!

どこまでもカニ尽くしです。

セクション盛りのおかげでそのままでも十分おいしいとよーく分かったのですが、グラタンはどうでしょう?

早速いただいちゃいます!

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あつっ、うまっ。

グラタンそのものがとってもおいしいので、そこへカニの風味が加わって、とっても贅沢な味わいに!

女性の好きなものが、ぎゅうぎゅうと詰め込まれている気がします。

 

お店のご主人にちょっと話を伺ってみましょう。

木村「ディープシーレッドクラブは、どうしてこんなにおいしいんでしょうか?」

ご主人「ディ-プシーレッドクラブは、欧米、特にスペインで『世界一甘いカニ』と呼ばれているくらいです。水温の低い深海に生息しており、外敵が少ないために、ぎっしりと詰まった身の濃厚な甘さと深い味わいが季節を問わず楽しめる、大変珍しくおいしいカニなんですよ」

木村「なにそれ、いいとこ取りじゃないですか! でも、どうしてまた南アフリカのカニのお店をやろうとしたんですか?」

ご主人「僕の実家、鶏屋さんなんですけど、大人になるにつれて『鶏肉がそんなに好きじゃない』ってことに気づいたんです。そのときに知り合いに声を掛けられて」

木村「なるほど、そうだったんですね」

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まとめ

南アフリカのカニ」と聞いてもピンと来ないかと思いますが、実際にはよく知られていないだけ。こんなにおいしくて珍しいカニを食べたことがないなんて、もったいない!

皆さんもぜひ、五反田まで足を運んでみてください。遠い異国の味の虜になってしまうかも!?

お店情報

Deep Sea Crab(ディープシークラブ) ※移転後の情報を掲載しています

住所:東京都 台東区 柳橋2-14-4 鳥豊2階
電話:090-4817-1703(15時以降の受付)
営業時間:土・日・祝の予約のみ 12時~15時(L.O.1時間前)/17時~21時(L.O.1時間前)

書いた人:木村 衣里(きむら いり)

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北海道函館市出身。Concent所属の編集・ライター。突然の上京から3日後、現編集部に拾われました。実家がパン屋ということもあり美味しい パンを探し歩くのがすき。この世で一番愛らしい動物はかばだと思っています。
Twitter:@i_s_ooooo

料理が10倍美味くなる?万能だしパック「あご入兵四郎だし」で“至高のチャーハン”をつくってみた

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あごだし。

味噌汁、うどん、おでん、ラーメン……出汁をとる料理であれば、なんにでも合ってしまうという究極のだしパック。

なにをかくそう、コイツの素晴らしさにすっかりハマってしまったオイラは、なにかといっちゃ「あごだし」を料理に投入、ほとんど毎日のようにあごだし三昧なあごだしライフを送っていたりする。

そんなあごだしフリーク、あごだしヘッズ、あごだし放蕩息子なオイラの日常をほんの少しだけお見せすることにしよう。

 

[⚪︎月×日の朝食]

まずは、味噌汁。

「あご入りだし」パックを……

投入!

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むうう、今朝の味噌汁も上出来だ。

オイラが愛用してるやつは最初から塩分が入っているタイプなので、味噌は少なめに入れる。

というか味噌は少なめなくらいのほうが出汁の味が効いて美味さ倍増だ。

コイツで出汁をとるだけで、料亭で5年くらい修行してきた板前さんの味になってしまうから不思議だ。

 

[⚪︎月×日の昼食]

今日のランチは、うどん。

投入!

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じんわり出汁がでてくる。

これ以外に塩や醤油などはいっさい入れない。

 

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てきとうに切った万能ネギを入れて完成だ。

手順は超イージーなのに、透き通った上品なスープに仕上がってくれる。

これでつくったうどんを食べると、もう他のうどんが野暮ったい味付けに思えてしまうほど。

スープが、じんわりと染み入ってくる。

自分の料理の腕前に、あらためて脱帽だ。

 

[⚪︎月×日の朝食]

昨夜の余ったご飯で、朝粥。

投入!

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あまりの旨さにピントがボケてしまっているが、そこはご愛嬌だ。

あご入りだしでとっただし汁にご飯を入れ、沸騰寸前のタイミングで溶き卵をまぜあわせる。

あとはネギだけパラッと。これもむちゃくちゃ美味しい。

忙しいビジネスマン諸君の朝にもぴったりだ。

 

[⚪︎月×日お弁当用に]

出し巻き卵の出汁につかってみる。

まずは、あご入りだしパックを

投入!

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いい色の出汁がでてきた。

 

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冷ましただし汁を溶き卵に混ぜてから……

 

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ちょっとした高級割烹の出し巻き卵にも負けないハイレベルな逸品が出来てしまった。

出汁がじんわりと上品な味だから、あきらかに料理のセンスが5段階くらいレベルアップしたように感じる。

俺の腕がいいのか。

それともあご入りだしが素晴らしいのか。

 

[⚪︎月×日 夕食]

わんたんスープをつくってみる。

今夜も投入!

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不思議だ。これも醤油や塩、中華スープなど一切入れていない。

使った具材は、スーパーで売っていたワンタンとネギ、それにゴマ油を少々。

なのに、完璧にいい味のワンタンスープが出来上がってしまう。

やはりオイラの料理の腕はメキメキあがっているようである。

 

なぜこんなに美味くなってしまうのか

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そもそもは「あご」とは「トビウオ」のこと。

海上をビュンビュン飛びながら泳ぐ、いなせなアイツのことだ。

一般的な「あご入りだし」はそのトビウオを天日や機械で乾燥させて処理したもの。

昆布やかつおぶしよりも高級なだしであり、その味わいはすっきりと上品、かつ豊潤な旨み。

一説には「あごが落ちるほど美味い」から「あごだし」と言う、なんて話もあるらしい。

 

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ちなみにオイラが愛用しているのはこの「あご入り兵四郎だし」のパック。

九州の出身者からは「みんな普通に毎日使ってるよ?」と言われてしまうのだけが難点だが、旨いものは旨いんだからしょうがない。

というか実家が福岡のカミさんには内緒で使っているが、「なんか最近料理の腕前すごくあがったんじゃない?」と言われてしまった。嬉しい。

 

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とにかくこのパケひとつあれば、料理の腕前が相当あがったように見えているはずだ。

オイラに惚れ直すなよ、ベイビー。

 

というワケで、すっかりこの「あごだし」の魅力にハマってしまったオイラ。「味の兵四郎」本社にいきなり電話取材をすることにした。

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ーーえーとですね、ワタクシ、あご入りだしの旨さにすっかり夢中になってしまっておりまして……。

 

“そうですか、ありがとうございます。弊社のあご入りだしはパックとして煮出しても美味しいですが、パックを破ってそのまま調味料としてもお使いいただけるんですよ。和・洋・中を問わず、炒め物や炊き込みご飯、グラタン、野菜の浅漬けなどにも最適です”

 

ーーおお! そんな使い方があったんですか! すっかりパックを煮出して出汁だけをとる料理しかやってませんでした。

“破って使うなら、まずはチャーハンがおすすめです。 抜群に美味しいチャーハンが簡単に作れてしまいますよ”

 

うーん、これは興味深い。ホントに美味しいのか、ちょっと試しにつくってみます!

あご入りだしのパックをやぶってつくる、至高のチャーハンとは

チャーハンなら、お手のものだ。

以前に炎の料理人・周富徳師匠のチャーハンの作り方を(テレビで)習得したほどなのだから。

 

まあ、ものは試し。まずはつくってみよう。

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冷蔵庫に余った適当な食材を、油をひいたフライパンで適当に炒めます。

 

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冷蔵庫に余ってた食材→ベーコン、ネギ、ピーマン、しめじ、昨日のおかずの煮物みたいなやつの残り。ネギはたっぷりめに。

 

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ざっくり炒めたら別皿に分けておいておきます。

 

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同じフライパンにもういちど油をひき、溶き卵を入れます。卵が熱で固まらない半熟のうちに……

 

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ご飯を入れ、卵でご飯のひと粒ひと粒をコーティングするようにパラっと炒めましょう。

そして、さきほど炒めた具材を炒め合わせます。

 

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いい感じに炒めあがりつつあります。ここまでなーんにも味付けしてません。

ここで慌ただしく香港の屋台の調理人みたいにワーワー叫びながら炒めると気分がでます。ハオチー!

さあ、盛り上がってまいりました。

そしていよいよコイツの登場です。さあ皆さんご一緒に!

 

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ビリビリッ。

投入!!!!

 

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ホッカホカのチャーハンが、完成いたしました。

うーん香ばしい香り。

そして……美味い!

 

普通に中華調味料でつくるようなチャーハンよりも、もっと上品で、奥深い味。

こりゃ脱帽モノのウマさですわ。

何杯でも食べられる、女性にも受けそうな風味です。

毎日使っても飽きがこないところもスバラシイ。

 

「あご入兵四郎だし」、こんな使い方もあったんですな。

さっそく今夜は和風パスタに使ってみよっと。

 

 

書いた人:多部留戸元気(たべるこげんき)

多部留戸元気(たべるこげんき)

第2の人生を迷走中の40歳ライター。最近またリバウンド的に太り始めたのを『メシ通』の仕事のせいにしてます。きっと適度な運動と愛情が不足しているせいです。あと、カルシウムも。ここで一句…「世知辛き 世間にまみれた 不惑かな」。青臭かったあの頃みたいに、ショートカット女子を追いかける永遠の童貞小僧でありたい。

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