群馬といえば、水沢うどん、こんにゃく、焼きまんじゅう……。
そんな多彩なラインナップの中から、私はこれをイチオシしたい……それは、プリン!
的なもの!!!
ネットでもテレビでも話題沸騰中の“たぶん世界一濃厚なプリン”こと「天国のぶた」。
いや、プリンなんですけどね。
結構な異彩の放ちっぷりでプリンのアイデンティティがガクブルっすわ。
開けてみるとまず、すごいこと書いてあるしーーーー!!
「罪」!
「地獄」!
「生半可な気持ちで食べるものではない。」!!!
天国なのか地獄なのか私のハートもガクブル。
恐る恐る、一個出してみる。
サイズは可愛らしいもの。
それだけに、濃厚さがうかがい知れますよ。ごくり……。
ま、まずはティースプーンの先にこれくらいから……。
ぱく……
ガツーーーーン!!!
ティースプーンにこの程度の量で、舌先にガツンとくる密度の高い甘さ、そして濃厚な「たまご」感!
よおし、次はこのくらいいったらあ!
ぱく……
うわあ~!
口の粘膜じゅうにプリンコーティングがなされるう~!!
そしてすうっと溶けて消えていくプリン。
しかし舌の味蕾の隙間という隙間に食い込んでいるぞ、プリン。
お次はカラメルと一緒に……
わーお、想定外!
存外カラメル煮詰まってる~!!
苦みばしってるぅ~!
この苦みが甘いプリンと絡まって、調和して、物凄くふくよかな味わいになる。
はっ!? カラメルって……「絡める」から来てる!?
(雑念)
とにかく、このプリンと絡めるのハーモニーには感動しましたよ。
言うなれば、室伏広治と吉田沙保里がガツーンとぶち当たってみたら、結果万人が涙するようなすばらしい試合となった…みたいな濃厚感。
ん? 何の試合?
わ~、脳がマヒしてるんだーい!
このプリンが悪いんだーい。
ひと口ひと口にいちいち衝撃を受けながら、次のひと口を欲してしまうという
「天国のぶた」でしたよ。
そもそもこのプリン、黄身、水、砂糖だけで作られており、牛乳や生クリームが入っていないってんだから、ほかのプリンとは一線を画しているんだよね。
ていうか、もともとスペインはアンダルシア地方の「トシーノ・デ・シエロ」っていう伝統菓子らしいんだよね。
和訳すると、「天国のぶた」ということ。
しかし訳しようによっては、「神のぶたの脂」にもなるらしい。
おもろ。
しかしこのただ事ではない「たまご」感にはわけがあるんだよね。
これをつくっているのは「玉子屋 やまたか」さん。
たまごを見抜く目、それを加工するすこぶるつきの腕を持つ職人さんたちが、「香りのよい卵」と「旨味の強い卵」をブレンドしてこの味を出している。
その卵も、ブロイラーではなくのびのびと育てられた鶏から産まれたもので、ビタミンEも通常の4~5倍の品質なんだって。
プリンだけじゃなくてさまざまな卵製品を手掛けているのだけど、玉子屋さんの卵に対する情熱たるやハンパねえなって印象。
こちらは
「手焼玉子 真」20㎝×10㎝×3㎝ 580g 1,360円
んみゃーよ。
んみゃーだよ。
たまごの濃厚な旨味のあと、ふわっとお出汁が追いかけてくるよ。
とってもジューシーで、舌で湯葉のような層を感じたよ。
このこだわり玉子焼きを作ってる玉子屋さんだからこその、あの魅惑のプリンになるんでしょうね。
ってことで、
一度合わせてお試しあ~れ❤
書いた人:稲葉 史
甘いものも好きなら辛いものも好きな、要するに食いしん坊の今年四十路。人形町の居酒屋とマレーシア料理店にはちょっと詳しい。なんつってでも本当は、どんな時だってどの居酒屋でもレストランでもいいから飲みに行けるもんなら行きたいって気持ちで生きてる。