〜前回までのあらすじ〜
時は西暦2015年。食の道を極めんとする一人の男がいた。

炙 燃太郎(あぶり もえたろう)である。

あらゆる食材を炙り、食材の新たな魅力を引き出す炙燃太郎。

炎の奥義を追求する炙燃太郎の前に立ちはだかる、数多の食材(ライバル)。

そして明かされる、衝撃の真実。

炙燃太郎の戦いが、再び幕を開ける……!!!

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またお会いしましたね。こんにちは、炙燃太郎です。
勢いだけではじまったこの連載も第2回を迎えまして、Amazonで9,000円もした柔道着と、Amazonプライムで翌日発送された黒帯がだいぶカラダに馴染んでまいりました。柔道関係者のみなさん、本当にごめんなさい。申し訳ありません。
今日もさっそく炙っていこうと思うのですが、事前に僕が炙りに使用する、とっておきの道具をおさらいしておきましょう。

もうおわかりですね。

あの本気のヤツです。
これ、ただのガスバーナーではありません。なんと最高で1000℃、金属まで溶接できるプロ仕様のもの。
食を追求するに当たっては、一切の妥協を許しません。この業務用のガスバーナーで、さまざまな食材を炙ってまいります。

※燃太郎は特殊な訓練を積んでおり、換気を怠らず、燃えるものは遠ざけ、火事はもちろんSNSでの炎上にも常に気を配っています。読者の方は絶対に真似をしないでください。
僕について言えば、今のところ家もアカウントも無事でした。
ランチパック

手はじめにランチパックから炙っていきましょう。
炙ることでどのような変化があるのでしょうか。

すっかり当たり前のようになったこの作業ですが、炎を眺めていると「おれ、こんなことするために上京したんだっけ」と思います。

おっおっ、炎を当てるとこんがりキツネ色に。そしてあたりにはトーストのいい匂いが広がる!
焼き上がりはいかがでしょう。

いつもよりも艶やかなピーナッツクリーム!
こんなにセクシーなランチパックの一面を見せつけられて、もう辛抱たまらん〜〜〜
かぶりつきます。

間違いないですね。
表面がサクサク、でもトーストよりパンがもちもちしているようです。これは一瞬で火が通る炙りならでは。
でもトーストより美味しい! ってほどではないのでトーストでいいのかもしれません。(原点回帰)

チョコバー

お次はチョコバー。登山のお供や非常食としても優秀なおやつですので、期待が高まります。ていうかコレ、美味しいに決まってない?



アラあなた綺麗になっちゃって。お金持ちの家の壁の模様みたいじゃないの。
あま〜〜〜いチョコの香りが鼻腔をくすぐるショコラティエ。お味はいかがでしょうか。

あ〜ん。
うふふ……

ンッ……ンアアアアアァァァァァ。
途中まですごいよかった、すごいよかったんですよね。ホットスイーツみたいで。でも2〜3回噛むとベチョベチョ。甘すぎる。後頭部をいきなり殴打されたような甘さ。

うまい棒

続きましては、みんな大好きうまい棒。こちらはめんたい味とチーズ味です。

完成度が高い国民食なだけに、まあ、味の変化に期待はしていませんけど。そもそもうまい棒ってあれば食べるくらいのテンションなので。

きっとそれなりだよね。

ウソでした!
サクサクになるのは他の食材同様。しかし、チーズ味は濃厚になるし、めんたい味はホントに焼きたらこのような香ばしさが!
これはバーベキューでやってみるといいかもしれない。でも焦がすとめっちゃ苦いのでそこんとこ注意。

納豆

こういった実験グルメ記事に必ず登場する彼。なにを隠そう僕は茨城県水戸市に20年くらい住んでいたことがありまして。最近はねばーる君なるゆるキャラが話題だそうですが、そう、水戸市は納豆の名産地です。
好き嫌いがはっきりわかれる食材とはよく言われますが、僕は地元の名産品なので、好きです……なんて言うと思うかコラーーーッ!!!
水戸市出身者のみんながみんな納豆が好きだと思うなよ? そういう思い込みが納豆ギライの水戸出身者を追い込むんだぞ? わかってんの?
ということで僕は納豆が嫌いなんですが、もしかしたら炙ると食べられるかもしれないと思ったのでやってみます。

この時点でもうイヤ。

それでも、炙れば。炙ればきっとなんとかなってくれる。そんなスラムダンクの仙道みたいな可能性を信じて炙ってまいります。

あっ、見た目はいいかも。

でも、ニオイはそのままだな……。

ちょっとサラッとしてます。

高校生の時に部活の合宿で納豆を残したのが顧問にバレて、一人で余った納豆を20パック食べさせられて以来ですので、箸を持つ手にも緊張が走ります。
さあ、10年ぶりの納豆のお味は、どうか……?

ダメでした。
Twitterで嫌いなアカウントにちょっとリプライしてみたらやっぱりヤダー、みたいな。Facebookでご意見を展開されていて正しいこと言ってるけどやっぱりコイツヤダー、みたいな。
どうやら、炙りのパワーを借りても僕は納豆を克服できないようです。

刺身コンニャク

最後はこちら、刺身コンニャクです。マグロのヅケとかサーモンとか、炙って美味しいお刺身というのはありますが、刺身コンニャクはどうなんだろう。

キレイに並べました。

しかしこちらの刺身コンニャク、ぜんぜん火が通りません。まあ、あのプリプリは水分がたっぷり入っている証拠でしょうから、仕方ありません。

負けるな炙燃太郎。
直火です。おそらく刺身コンニャクに火を通すにはバーナーじゃないとムリかも。ここまでしないと焦げ目もつきません。

なんとか焼き上がった。
はたしてコレ、どんな味がするんでしょうか。酢味噌につけていただきます。


うまい!!!
うそ?! なんで?!?!?!
食感はよりプリプリに、しかし加熱したためか歯切れは非常によくなります。あったかい酢味噌もなかなかイケる。そうか、田楽だコレ。
炙ることで食材のポテンシャルを引き出し、炙りならではの付加価値を提供しています。

これこそが炙りメシだ!

まとめ
“Stay hungry, stay ablish.” - 炙燃太郎(1986~)
今回ご紹介した炙りメシの数々、いかがでしたでしょうか。お気に入りは刺身コンニャクの炙りです。これは、炙りでしかできない新しい料理!
脳が混乱する味と食感を楽しめるのは、炙りという調理方法ならではの経験だと思います。
ということで、さすがにそろそろ自宅から外に飛び出したいと思っているので、炙燃太郎と炙り飯がしたいあなたはぜひ、その旨シェアしていただければインターネットからあなたの意見を目ざとく見つけます。
機会があればまたお会いいたしましょう。

食の道、未だ極まらず!
※撮影に使用した食材はスタッフと炙燃太郎がすべて美味しく頂きました。
※しつこいようですが、絶対に真似をしないようにしてくださいね(メシ通編集部)。
※本記事は2015年6月の情報です。



