業界初の新コンセプト居酒屋「ジャイアンツ茶房」の華麗なるメニューとは
日本人は月平均で4杯はカレーを食べているという。だが「たった4杯? 俺なんて週に最低2度は食べてるよ。その数字、むしろ少なく見積もってない?」とツッコミたくなるほど、カレーはニッポンの食卓におなじみのメニュー。そんなカレー好きすぎる我々に朗報が!
なんと居酒屋のメニュー全品がカレー味、という思い切りの良いコンセプトのお店が渋谷に登場したのだとか。たしかにカレー味はどんな食材にも合う魔法の味。しっかし、いくら「みんな大好きカレー味」といえども、ずいぶん振り切った業態の居酒屋さんだ。はたしてそのお味は?
店内に入るとスパイシーなカレーの香りがプーン。こちらのカレーは千葉で30年以上愛された老舗の喫茶店「ジャイアンツ茶房」の味を引き継いだものなんだとか。もうすでに千葉のお店はクローズしてしまったので、カレーライスの名店「ジャイアンツ茶房」の味を味わいたかったら、ここに足を運べばその味を体験することが出来る。
▲カレー焼きそば(500円)
ここに来たらまず注文してほしいのがコレ。オーナーのGOTOさんが夜食がわりに食べたところ、想像以上に美味しいことを発見、さっそくお店で提供するようになったという。 まさにお店の看板メニューだ。
▲もつ煮込み(500円)
もちろん、もつ煮込みもカレー風味(!)。スープも全部飲み干してしまいたくなる、絶妙に和風感のある懐かしいカレー味だ。
▲カレーたこ焼き(500円)
客席でそのまま焼けるカレーたこ焼き! もともとソース味とカレー味はマッチしやすい組み合わせ。これ、ウマくないワケがない。
▲カレーパンコロッケ(500円)
揚げたてのコロッケもサクサクの衣が軽くていい感じ。頬張ると熱々のカレーペーストがトロリ。トッピングされた青のりも心憎い。
▲チキンのオーブン焼き(500円)
カリカリにローストしたチキンをカレーソースで。「ジャイアンツ茶房」のカレーは、いわゆるインド料理屋系のカレーではなく、昔ながらのニッポンの喫茶店のカレー味。いわば何度食べても飽きが来ない味ってワケだ。
▲クラゲのカレー和え(500円)
かなり意外な組み合わせだが、実はほとんどのお客さんが注文してしまうという好評メニュー。クラゲの食感とカレーの風味が渾然一体となってお酒のツマに最高の逸品。
▲昔ながらの角煮カレー(ランチ800円/ディナー1,000円 ※ひとくちカレーは500円 ※ランチカレーは税込み、ディナーは税別。)
そしてもちろん、30年もの間お客さんから愛され、惜しまれつつ閉店した千葉の老舗喫茶店「ジャイアンツ茶房」のレシピを継承したカレーライスも。
オーナーGOTOさんのカレー味へのこだわり
もともとオーナーのGOTOさんは外苑前で「木ノ下」という和食屋さんを経営している方。「全品がカレー風味の店」という斬新なアイディアを本当に実現させてしまう、個性的なオーナーさんなのである。さっそくお店にまつわる話を聞いてみた。
「夜食を食べようとキッチンを探していたら、たまたまカレーと焼きそばしかなかったことがあって。で、焼きそばとカレーを一緒に食べたら、これがすごく美味しかったんですよね。そのときにパッと、全メニューがカレー味の居酒屋をやったら面白いんじゃないかって思いついたんですよ」
ーーなるほど。 たしかにあまりにもメジャーなメニュー同士すぎて、逆になかなか思いつかないメニューかもしれませんね。
「ただメインの味付けであるカレーの味をどうするか迷ったんですね。そんなとき、カレーライスが評判だった千葉の喫茶店「ジャイアンツ茶房」の味に出会って。しかも30年も続いた名店なのに、実はクローズする予定だと聞いて、これは構想していたカレー居酒屋でその味を継承できないかと思い、このお店でその味を継承させてもらうことにしたんです」
まさに「ジャイアンツ茶房」の魂であるこのカレー、こだわりのエピソード満載の味なのである。
そんな名喫茶店の味を継承した角煮カレー、このごろっとしたボリューム感の角煮は、ホロホロと柔らかく、まさに別格の味。ランチではまずこれをオーダーしたいところ。
またバーテンダーとシェフを兼ねている店長のイノさんは、千葉県初のテキーラソムリエとして活躍中。喫茶店「ジャイアンツ茶房」を営んでいたご家族とは古くからの知り合いで、今回のカレー居酒屋のオープンに合わせて東京に出てきたのだとか。
お酒はもちろん各種揃えているが、テキーラソムリエであるイノさんオススメのテキーラの種類は豊富。もちろんテキーラはカレーにもよく合う。
というわけで、そんなカレー! カレー! カレー三昧!!!!な華麗なる居酒屋さん。渋谷にお立ち寄りの際はぜひどうぞ。
お店情報
カレー居酒屋ジャイアンツ茶房
住所:東京都渋谷区宇田川町6-20 パラシオン渋谷1F
電話:03-3464-9019
営業時間:月~土・ランチ 11:30~15:00/ディナー 19:00~23:00
定休日:日・祝
書いた人:ボウズ村岡
某映像系制作会社に勤務しながらライター業もこなす39歳。高校野球と炭水化物のファン。三度のメシよりご飯が好き。趣味は食べ歩きと昆虫採集、温泉めぐり。