旅の楽しみといえば、「駅弁!」と答える人も多いのではないでしょうか。
この駅弁、日本ではメジャーな存在ですが、台湾では駅弁がブームになっているのだとか。
和食のおいしさは世界でも有名で、寿司や天ぷらなどの和食を目当てに海外からやって来る旅行者もいるそうです! そんな日本の食文化の一つとして「駅弁」があります。
和食のごちそうを一つの箱の中に詰め込んだ「駅弁」を毎日170種類以上も扱っているという駅弁ファンの聖地、東京駅の構内にある駅弁専門店「駅弁屋 祭」に行って参りました!
見てください!この人だかり! 店名の通り、「お祭り」でもあるかのように大勢の人でにぎわっています!
お店に入ってすぐ目に飛びこんでくるのは、全国各地のご当地自慢の駅弁が勢揃いしたディスプレイ。海の幸や山の幸がぎっしり詰まった、豪華なお弁当がたくさん!
「あれ、食べたい! でも、こっちもいいな~」と目移りしてしまいますね。
考えたらすごいことですよね……。
日本各地の自慢の味をこの場所で買うことができるんですよ!!
駅弁は旅先で食べるのが一番おいしいけれど、旅に行けない場合も、東京にいながらにして、全国のグルメを満喫し、疑似旅行気分が味わえるじゃないですか!
店内には、気になるお弁当がたくさん!
こちらのユニークな駅弁は、北陸新幹線、東北・山形新幹線などの車体が容器となったもの。新幹線好きな人には、たまらないリアルなデザイン! 全種類ほしくなっちゃいますね。
山積みされている駅弁ですが、評判のお弁当は、どんどん売れていきます! すごい活気ですね~。
最近、TVで放映された駅弁などは特に大量に買っていくお客さんもいたりして、売切れてしまうこともあるようです。絶対に買い逃したくない駅弁がある、という人は、早めの時間帯に来店した方がいいかも。
なんと! 実演の厨房もあるのです。目の前で作られた、作りたてのお弁当が食べられるなんて、嬉しい!
こちらでは、約2週間ごとに各地の駅弁製造会社の方がここへ来て、お弁当を作っています。
取材時に実演販売されていたのは、たらば蟹&牡蠣という最高に豪華な組み合わせのお弁当!
かなり、売れているみたいです。やっぱり目の前で作っているのを見ると、食べたくなりますよね!
こちらの実演厨房では、普段は輸送できない遠方のお弁当も販売することがあるのだそうです。
今回販売されている「たらば蟹かきめし」もそうで、北海道の厚岸町の駅弁屋さんが作っているものです。
これはレアですよ~!
こちらは「駅弁屋 祭」のすぐ近くにある「駅弁屋 踊」。
新幹線の改札前にあるので素早く買うことができるように対面の販売となっています。「祭」で評判のお弁当や厳選した駅弁を取り揃えているのだとか。
駅弁屋「祭」と「踊」に行ってみて感じたことは、みんな駅弁大好きなんだな~っていうことです。駅弁を選んでいる人たちは、みんな、すごくウキウキした表情をしているんですよね。
私も旅先でおいしい駅弁を買って、旅の楽しみが何倍にも膨らんだような気がした経験があります。思えば、子どもの時から遠足の大きな楽しみの1つはお弁当でした。私のような人は多いのではないでしょうか。「おいしいお弁当×旅=至福」の公式が日本人のDNAには深く刻まれているんですね、きっと。
日本各地のごちそうが並んでいて、その中から一番食べたいものを選ぶ……まさに祭りのように心おどる体験がいつでもできる、それが駅弁屋「祭」と「踊」なんです!!
そんな駅弁屋「祭」で販売されている、この秋イチオシの駅弁をご紹介します!
牛肉どまん中 1,150円(税込)
まずは、駅弁屋「祭」の駅弁ランキングで一番話題の「牛肉どまん中」!!
もう、ネーミングからして素晴らしいですよね!
「牛肉が食べたい! 牛肉しか考えられない!」そんな牛肉好きの熱い気持ちをとらえたネーミングだと思います。
実は、この「どまん中」というのは、このお弁当に使われている山形県産米「どまんなか」からきているのだとか。冷めてもおいしいのが、このお米の特色だそう。冷めてもおいしいってお弁当の必須ポイントですよね。
そのおいしいお米の上には、特製のタレで味付けした国産牛の牛そぼろと牛肉煮がのっている牛丼風のお弁当です。牛肉の煮方も独自の製法なのだとか。
究極の牛丼弁当という感じですね。旅先で思いっきり楽しんだ後に思いっきり頬張りたい、そんなお弁当です。
大人のハイボール&カラアゲ弁当 1,100円(税込)
オレンジページと日本レストランエンタプライズが共同で開発した、注目のお弁当がこちら「大人のハイボール&カラアゲ弁当」です。
「角ハイボール」と相性抜群のから揚げをメインとしたお弁当です。このから揚げも、ただのから揚げではありません。ハイボールの炭酸とも相性が良いように、コクがありスパイシーな大人の味付けがされているのです!
このお弁当を購入した人には「サントリー角ハイボール」を50円引きで提供するというサービスもうれしい! 大人なら絶対食べておきたい駅弁です。
秋のたっぷり野菜弁当 870円(税込)
秋らしい色彩と秋のおいしい食べ物が、秋の行楽気分を盛り上げてくれる、「秋のたっぷり野菜弁当」です。
さつま芋、栗、銀杏、きのこなど秋を代表する食べ物を含む27種類もの野菜が入っているのが魅力!
茄子、かぶ、蓮根、牛蒡、南瓜、ピーマン、ふろふき大根などなど……野菜のおいしさを心ゆくまで味わえます。ご飯にも一工夫されており、マンナンを入れることによって、カロリーを抑えています(469kcal)。マンナン入りでも食感は普通のご飯と変わらず、満足感も十分。ヘルシーなものをおいしく食べてきれいになりたい女性におすすめです。
山形おもてなし弁当 1,300円(税込)
山形のお弁当といえば、米沢名物の駅弁「牛肉どまん中」が有名ですが、幕の内弁当も素晴らしいのです。
その名の通り、「おもてなしの心」をしみじみと感じられるのが、「山形おもてなし弁当」。山形名物の米沢牛を使用した肉団子など、山形のおいしいものがぎっしり詰まっています。見てください、この華やかさ!
こちらのお弁当を実食してみました!
こちらはいかフライ! イカのプリッとした食感と、ふんわり柔らかで香ばしい衣にアオサの礒の香りが合わさって、おいし~い!
すべての食べ物がおいしいお弁当ですが、その中でも特に目玉なのがこれ! 米沢牛のハンバーグ! 松阪牛・神戸牛と並んで、日本3大和牛に数えられる、あの米沢牛が駅弁で食べられるんですよ〜!
口に入れると、ジューシーで旨みの詰まった肉の味が口いっぱいに広がります。これは本当においしい!! 幸せな気分に浸れるほどのおいしさです。
このお弁当はお米にもこだわっています。「つや姫」という名前の通り、きれいなお姫様のようにしっとり、きめ細やかで瑞々しいお米…ごはんのおいしさに感動してしまいました。
それから、庄内地方の一部で食べられている味噌付き焼きおにぎり、「弁慶飯」も注目ポイントです。おにぎりに塗られた、あっさりと上品な白味噌の味と、おにぎりを包んだ高菜の風味の組み合わせが絶妙で、何個でも食べたくなります!
デザートのさくらんぼも、普段食べているさくらんぼとは一味違う! 味がとても濃くっておいしい、山形自慢のさくらんぼです。
吹きよせ弁当 秋露のささやき 1,350円
こちらも、秋らしさ満点の「吹きよせ弁当 秋露のささやき」。
お弁当の蓋を開けた途端に、秋色が目に飛び込んできます。
松茸・秋刀魚という秋の2大評判食材が入っているのがポイント!
柿を模した和菓子で、中には柚子風味のあんが入っているというデザートも素敵です!
大人の休日弁当~秋~ 1,800円(税込)
松茸入り真丈、松茸天ぷら、きのことほうれん草の香味お浸し、きのこのバターソース炒め(ポルチーニ茸、白舞茸、たもぎ茸)と、きのこのおかずが特に充実している「大人の休日弁当 秋」。
きのこ好きにはたまりません。もちろん、きのこ以外にもおいしい秋の味覚がたっぷり詰まっている大満足のお弁当です。
こちらが、一の重。
サーモントラウト若狭焼、長芋素揚、合鴨スモーク串、きのこバターソース炒め、さつま芋甘露煮、信玄どり照焼などが入っています。
合鴨のスモーク串が特においしかったですね~柔らかくコクがあって、鴨ってこんなにおいしいのか! と驚きました。きのこのバターソース炒めも最高でした。きのことバターの組み合わせは鉄板ですね。バターも上質なものを使っているんでしょう、とても香り高かったです。
二の重は、たっぷりの白飯(秋田県産のあきたこまちを使用!)に、秋刀魚胡麻風味、長南瓜、牛蒡、茄子などの煮ものなどが入っています。秋刀魚胡麻風味は甘辛く炊き上げた秋刀魚に金ごまをまぶしたもの。脂ののった秋刀魚に金ごまの香ばしい風味がベストマッチ!
野菜の煮物は野菜の味そのもののおいしさを引き出す繊細な味付けで、こちらも素晴らしい!
天ぷらにつける、こだわりの焼き塩は伊豆大島産! こんな細かな心配りも嬉しいですね。
紅葉ごよみ 1,080円(税込)
最後にご紹介するのは、こちら!
紅葉のように鮮やかな色彩がきれいな「紅葉ごよみ」。
さんまと厚揚げのトマトソース煮です。あっさりとおいしい秋刀魚にさっぱりとしたトマトソースが相性抜群! まるでイタリアンみたいですね。一味違った秋刀魚の魅力を味わえるメニューです。
こちらも洋風で、おしゃれな一品! 鶏肉と野菜のパテ。まろやかな鶏肉が多彩な野菜の味を包み込んで、味わい深い。
こちらは、なすはさみ揚げ浸し。ジューシーなお肉の揚げ物をとろけるような食感のナスが包んでいます。
小さくて、かわいいおはぎまで付いてますよ。あんこの優しい甘さに癒されます…
今回、久しぶりに駅弁を食べたのですが、改めて「駅弁っていいな~」と思いました。
どのお弁当も、厳選した良い食材を丁寧に調理して詰め込んでいて、「旅人をご当地のとっておきのごちそうで持てなそう」という真心が感じられるようでした。
普段は馴染のないご当地グルメと出会い、そのおいしさに感動したりもしました。
駅弁には驚きと感動とワクワクが詰まっています!
旅の予定がある方はもちろん、旅の予定がない方も「駅弁屋 祭」へ素敵な駅弁を探しに行ってみてはいかがですか?
<お店情報>
駅弁屋 祭
住所:東京都千代田区 丸の内1-9-1 JR東京駅(改札内)セントラルストリート(1階)
電話番号:03-3213-4352
営業時間:05:30~23:00 (全日)
定休日:年中無休
駅弁屋 踊
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東京駅 (改札内)セントラルストリート(1階)
電話番号:03-3213-4352
営業時間:05:30~21:00 (全日)
定休日:年中無休
書いた人:森 佳奈子
1984年生まれ。岡山県出身。甘いものを食べている時が最高に幸せ。新作アイスが発売される度、ついつい買ってしまう。