チャバタってなに!?カラフルなチャバタには人を黙らせる何かがあった【別視点ガイド】

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みなさんはチャバタというパンをご存じだろうか。

チャバタとはイタリアで定番の食事パン、らしい。

「らしい」というのは、私自身、チャバタが具体的にどのようなパンか思い浮かんでいないからだ。

 

見たことがあるような気がするし、食べたことがあるような気もする。でもどんなパンだったっけ……?

同じような認識の人は意外と多いのではないだろうか。

今回は、チャバタに対して無意識だった私が、チャバタ専門店と出合い、チャバタに熱くなってしまった話をさせていただきたい。

 

とある休日、散歩中のこと。

 

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場所は千葉県稲毛の静かな住宅街。一軒家の軒先に何やら看板が出ている。

何かのお店だろうかと近づいてみた。

 

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「おうち」というお店のようだ。チャバタ専門店なんて珍しい。

看板に釘付けになっていると、入口から香ばしい香りが漂っていることに気が付いた。

誘われている。パンの香りに鼻をくすぐられたら、もう入るしかない。

 

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お店に入ると、色とりどりのチャバタが目に飛び込んできた。絶景だ。

気が付けば両手にしっかりトレーとトングを握りしめ、私はチャバタ畑の前に立っていた。

 

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色白のプレーンのチャバタ。ぽってりとしたこの形、そういえばパン屋さんで見た覚えがある。基本のプレーンはぜひとも食べてみたいところだ。1つトレーにのせた。

 

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ふと顔を上げると、カウンターの上のサンドイッチと目が合った。

ボリューミーなその姿にひと目ぼれだった。秒でトレーにのせた。

 

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店長さんにお聞きしたところ、ブルーベリークリームチーズが一番評判とのこと。

分かります! 強い同意でトレーにのせた。

 

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トレーの上でチャバタ大収穫祭が始まってしまった。

15種類ものチャバタを前にして、1つ2つだけを選ぶ強い精神力は私にはない。いろいろな味を、いや、全部食べてみたいに決まっている。

 

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ちなみにチャバタは冷凍保存が可能とのこと。大収穫祭を終えた身としてはありがたい情報だ。

 

日本ならではのチャバタ専門店

お会計の時に、店長さんにお話をおうかがいしてみた。

 

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── チャバタ専門店って珍しいですよね!

 

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店長さん:「そうですね、チャバタってパン屋さんでも大体プレーンのものが置いてあるかないかっていうくらいなので、チャバタ専門店っていうのは他にないかもしれませんね

 

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── はい、こんなにたくさんの種類は初めて見ました。
本場(イタリア)でもこういう感じでバリエーションのあるパンなんですか?

 

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店長さん:「食事パンやサンドイッチにするのがオーソドックスなので、あまり無いと思います」

 

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── そうなんですね。私は甘党なので、スイーツ系のチャバタにときめきが止まりませんでした!

 

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店長さん:「ありがとうございます。みなさん甘い系のチャバタがお好きなようで、リクエストをいただいて新作もちょこちょこ出ますよ」

 

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── おお、新作が! ぜひまた買いに来ます!

 

つい興奮して話し込んでしまった。

他にも、季節ごとに異なる自家製酵母を使っていることや、卵やバターを使用しないヘルシーなパンであることを教えていただいた。

 

一番驚いたのは、材料の似ているベーグルと比べると、チャバタは水を2倍も使用しているということ。

一体どんなパンなんだろうか。

お会計が終わる頃、私の期待は限界に達していた。

私は袋いっぱいのチャバタを抱えて小走りで持ち帰った。

 

はじめて意識してチャバタを食べてみる

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▲かぼちゃベーコンチーズ 250円

 

チャバタはぽってりとした素朴な形がかわいらしい。

表面のこんがり焼けたチーズがおいしそうだ。食べてみよう。

 

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むぎゅう~~~。

両手で割ろうとしても、生地の引きが強くてなかなかちぎれない!

 

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強い……! 思わず筋張る指の必死感、お分かりいただけるだろうか。

 

ひと口食べて私は言葉を失った。

むっちんむっちんだ……!

表皮の力強い引き、そして中のみずみずしい生地に驚きを隠せなかった。パンなのに潤いを感じる。

 

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驚きつつチャバタをかみ締めながら、しばらくジッとチャバタの断面を見つめてしまった。

おいしいものを口に入れた時にやってしまう「断面沈黙見つめ」である。

そして交互にくる、チーズとベーコンの塩気、カボチャの優しい甘み。完全に止まらなくなるやつだ。

ただただ、黙々と食べてしまった。

 

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▲ブルーベリークリームチーズ 250円

 

お店で一番好評のブルーベリークリームチーズ。

私はベーグルが好きでよく食べるのだが、ベーグルでも王道といえるべリー+クリームチーズの組み合わせ。

これは間違いない。

 

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ほらね、合うに決まってる!

誰に言うでもなく、断面を見つめながら私は静かにうなずいた。

 

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▲チョコくるみ 250円

 

甘党としては外せなかったチョコ系のチャバタ。

トングを鳴らし徘徊(はいかい)しながら執拗(しつよう)に選んだかいがあって、いかにもおいしそうなビジュアルだ。

 

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割ってすぐにチョコとくるみのすみかを突き止めた。たっぷり入っている。へへっと思わずニヤついてしまう。

 

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▲抹茶ホワイトチョコ 250円

 

鮮やかな抹茶色のチャバタ。

果たしてイタリア生まれのチャバタに和素材は合うのか。

 

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合いすぎる。

それもそのはず、お餅のような食感のチャバタに和素材が合わないわけがない。

鼻に抜ける抹茶の香り、しっとりもちもち食感。

私は和製チャバタの可能性を感じながら、また断面沈黙見つめにふけった。

 

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▲かにクリームコロッケサンド 400円

 

サクサクの衣からトロトロのクリームが出てきて、それをシャキシャキのキャベツと、もちもちのチャバタがサポートする。

擬音の数がすごい。でも本当に口の中がお祭り騒ぎになった。

食べ応え満点で食感にぎやかなナイスなサンドだった。

 

チャバタを食べてみて

プレーンはもちろん、総菜系、スイーツ系、チャバタサンド、どれも本当においしくて新発見だった。

特に衝撃だったのは食感。しっとりもちもち、まるで赤ちゃんのほっぺたのような生地。こんなパンがあったなんて驚きだ。

 

ということで、私はすっかりチャバタのファンになってしまった。

またチャバタ畑に行ってチャバタ大収穫祭をすることになるだろう。

みなさんも一度チャバタに注目してみてはいかがだろうか。

 

お店情報

おうち

住所:千葉千葉市稲毛区小仲台2-13-6
電話番号:なし
営業時間:10:00~16:00
定休日:日曜日・月曜日
Facebook:https://www.facebook.com/ouchibread/

 

書いた人:かとみ

かとみ

平日は秘書をしながらマジメな雰囲気を出しています。だいたい甘いもののことを考えています。

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