こんにちは! スパイスコーディネーターマスターのバリ猫ゆっきーです。
今回は、お買い得だったけどちょっと脂がのっていない、または少し鮮度が落ちたな~と思う刺身があったら、ぜひ試していただきたい「スパイス焼き」のご紹介です。
火の通りを気にしないでいい刺身用の魚にスパイスをまぶして、わさびじょうゆで食べるのとはひと味違うごちそうに仕上げます。
スパイスは、アメリカ南部のケイジャン料理に使われるケイジャンスパイスをイメージしてブレンド。ピリ辛とハーブの香りでマグロの刺身とも相性もよく、お酒にもご飯にも合う一皿になりますよ。
バリ猫ゆっきーの「マグロの刺身のスパイス焼き」
材料(1~2人分)
- マグロの刺身(柵) 200~250g
- 長ネギ 1/2本
- 薄力粉 適量
- 塩 小さじ1/4
- サラダ油 大さじ2
- 付け合せの野菜(カイワレ大根、サラダ菜、トマトなど) お好みで
(A)
- コリアンダーパウダー 小さじ1/2
- チリパウダー 小さじ1/2
- パプリカパウダー 小さじ1/2
作り方
1. マグロはキッチンペーパーで包んでしっかり水分を取る。長ネギは5cm幅くらいの斜め切りにする。
2. (A)と塩を合わせ、マグロにまんべんなくまぶし、
さらに薄力粉も薄くまぶす。
3. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、マグロを入れて全体に焼き色をつける。
少ない油では、薄力粉が油を吸って空焼きのような状態になり、焼き色がキレイにつきません。薄力粉が吸う分を考えて、油は大さじ2と少し多めに入れます。
両面だけでなく、
マグロを立てて側面にも焼き色をつけます。
焼き加減はお好みで。火を通しすぎずに、真ん中に赤みを残したレア、もしくはミディアムレアに仕上げるのが美味しいです。
4. マグロを取り出し、残った油で長ネギを入れて焼き色をつける。
5. マグロの粗熱がとれたら好みの厚さに切り、焼いた長ネギ、お好みの野菜を添える。
好みでレモンの絞り汁など振っても美味しいです。
ピリ辛なだけでなく、香り豊かな「スパイス焼き」
今回は3種類のパウダースパイスを合わせましたが、とくに活躍するのがチリパウダー。レッドペパー、パプリカ、クミン、ガーリック、オレガノなどがブレンドされていて、今回のスパイス焼きもピリ辛なだけでなく、香り豊かに仕上がります。
薄力粉をまぶして外側はカリッと、そして中はほどよいレア感で柔らかく焼けたマグロの刺身は、食感の違いも楽しいですよ。
最後に、スパイスのお話。今回イメージしたケイジャンスパイスは、スパイスやハーブなどを効かせたアメリカ南部の伝統料理「ガンボスープ」を作るために配合されたブレンドスパイスといわれています。
パプリカパウダー、オニオンパウダー、ガーリックパウダー、ブラックペパー、チリペパー、タイム、ナツメグなどたくさんのスパイスが配合されていて、スープ以外にも魚や肉料理にもよく合います。ジャンバラヤ、ケイジャンチキンなどもこのスパイスを使ったケイジャン料理。
とはいえ、すべてのスパイスを揃えるのは大変なので、チリパウダーに少しプラスして、ケイジャンスパイスの風味に近づけてみました。まぶして焼くだけでケイジャン料理の雰囲気が楽しめるので、魚料理や肉料理のマンネリ回避にもおすすめですよ。
作った人:バリ猫ゆっきー
スパイス料理研究家、スパイスコーディネーター協会認定スパイスコーディネーターマスター。スパイスレシピコンテストのグランプリ受賞がきっかけでスパイス料理のトリコになり、ブログ『楽しいキッチン*spice-cooking*』にてスパイスを使用した料理や、簡単で美味しいレシピ、アウトドアレシピを紹介。レシピ開発、料理教室講師、フードスタイリング・コーディネート、コラム執筆など幅広く活動中。バリ島の定番みやげ「木彫りの猫」がお気に入りで、“バリ猫”はそれにちなんだもの。
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企画協力:レシピブログ
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