「ニッチで誰もいないところを進むと自分の道が開ける」腎臓がんを克服、だしパックダイエットを考案したはんにゃ川島さんが語る食と家族の大切さ

3カ月で-12キロのダイエットに成功した、お笑いコンビ「はんにゃ」の川島さん。そのダイエット法は、夕食だけ炭水化物を控えて、だしパックの中身を使った料理を食べるという独自のものでした。ダイエットを決心した背景には32歳の若さで患った腎臓がんと、そのときに支えてくれた家族の存在がありました。そして祖父が京懐石の料理人で、自身も料理人を目指した過去も。川島さんがだしパックダイエットにたどり着くまでの軌跡に迫ります。

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お笑いコンビ「はんにゃ」のツッコミ担当・川島章良さんといえば、かつてはぽっちゃりした体型がトレードマークでした。

しかし写真を見てもらえれば分かるとおり、現在はスリムで精悍な佇まい。

それもそのはず、自ら考案した「だしパックダイエット」によって3カ月で-12キロのダイエットに成功したのです。

その後も、だしパックの中身を使った料理を食べ続け、コロナ禍の自粛期間中は外食が減ったのもあって、現在はピーク時の体重からー18キロの64キロになったそうです。

ダイエットを始めた背景には、結婚直前の2014年11月に発覚した腎臓がんの影響がありました。手術は成功したものの、家族と健康の大切さを痛感し、食生活を見直した結果、たどり着いたのがだしパックダイエットでした。

祖父と叔父が京懐石の料理人で、小さい頃から料理に慣れ親しんできたという川島さんに、病気がきっかけで変化した人生観、料理人を目指した過去、だしパックダイエットを考案したきっかけなどを伺いました。

 

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▲川島章良(かわしま・あきよし)さん。1982年1月20日生まれ。埼玉県出身。お笑いコンビ・はんにゃのツッコミ担当。だしソムリエ1級、ダイエット検定1級、食育アドバイザーなど、食や育児、健康に関する12もの資格を取得。全国で講演活動も精力的に行う。2020年5月に初のレシピ本『だしパックを入れるだけ!がまんなしでやせる はんにゃ川島の魔法のだしパックダイエット』(扶桑社)を出版。

 

プロポーズ直前に腎臓がんの告知を受けた

──病気のお話から伺いたいのですが、どういうきっかけで腎臓がんが発覚したんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:お付き合いしていた妻が妊娠したので、結婚しようという話になったんです。当時の僕は暴飲暴食で太っていて、かなり腹が出ていたので、妻から何気なく「病院に行ったほうがいいんじゃないか」って言われたんですよ。

 

──特に体の不調があった訳ではなく?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:体調自体は何も問題がなく元気でした。それに腎臓がんは、症状が出たときには末期なんです。お医者さんにも「奇跡的に見つかりました」と言われました。奥の奥にある臓器なので、見つかったときは進行していることが多くて、ステージ1でも場所が悪いと全身転移しやすいんです。

 

──腎臓がんは年配の方がなるイメージですけどね。

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:当時、僕は32歳だったので、かなり早いほうだと思います。

 

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──どのように、がん告知を受けたんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:軽い気持ちで健康診断を受けただけなので、大病を患っているとは夢にも思わず、プロポーズをするために妻と温泉旅行に行ったんですよ。妻がお風呂に入っている間に、プレゼントをふすまの中に隠して待っていたら、お医者さんから「次に来診するときはマネージャーさんとご両親を連れて来てください」というLINEが来たんです。

 

──それは嫌な予感がしますね。

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:ドラマなんかで見るやつじゃないですか。それで慌ててお医者さんに電話をしたら、腎臓がんの疑いがあると。気軽に受けた健康診断がヘビー級のパンチで返ってきました。もうプロポーズどころではなく、頭の整理をするのがやっと。すぐにスマホで腎臓がんを調べたら、全身転移しやすくて、死亡率も高いと書いてあるから、瞬時に死をイメージしました。もう生きられないんじゃないかと……。

 

──すぐに奥様には伝えたんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:その場では言えなかったです。妻には言わないほうがいいんじゃないか、子供も生まれてこないほうがいいんじゃないかと葛藤しました。でも、ひとりで抱え込むのも辛いから、旅行から帰った直後に伝えました。

 

──奥様はどんな反応でしたか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:取り乱して号泣するかと思ったら、「今から生まれてくる子供が見つけてくれたんじゃない?」と言ってくれたんです。「私も出産で痛い思いをするだろうから、一緒に痛みと戦おう」と明るい言葉をかけてくれて。子供は生まれてこないほうがいいなんて考えてしまった自分を恥じましたし、感情が死に傾いていたので救われました
ただ、そのタイミングで旅行中に渡せなかったプレゼントを渡してプロポーズしたら、「今じゃない」と言われました。さすがにプロポーズとがん告知の2つを受け入れるのは難しかったようで(笑)。

 

定期健診が迫ってくると再発の恐怖を思い出す

──すぐに手術は受けたんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:腎臓がんと言っても緊急を要するわけではないので、告知から3カ月後ぐらいに手術しました。年末で病院も忙しかったんですよね。

 

──手術まで食事制限などはあったんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:暴飲暴食は論外ですけど、特に食事制限はなかったです。ただ、おのずと辛いものや塩分の多いものは食べなくなりましたね。バラエティで激辛や大食いの仕事もめちゃめちゃやってましたけど、それは危険だろうとNGにしました。

 

──手術はどれぐらい時間がかかりましたか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:あばらの一部を切り取って、慎重に取り出さないといけなかったらしいんですけど、思ったよりも短くて3時間半ぐらいでした。でも手術が成功したからといって完治するわけではなく、5年間は再発しやすいと言われました。

 

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──その5年間は不安だったでしょうね。

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:それが喉元過ぎれば熱さを忘れると言いますか、普段は大病を患ったことを忘れているんですよ。ただ年に1回の定期健診が迫ってくると、恐怖を思い出すんです。

 

──病気の影響で痩せることはあったんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:それが食生活はあんまり変わらなかったので、なんなら手術前よりも太ってしまいました……。このままだとヤバいなって気持ちは常にあったんです。自分の体のことですし、家族もいますから、ずっと痩せようと思っていたんですけど、なかなか決心できなかったんですよね。

 

──ダイエットを決意したのはいつ頃ですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:手術から3年後です。僕は飽き性なんですけど、ふと、だしを使えば痩せられるんじゃないかと閃いたんです。病気になる前に、仕事の幅が広がるかもしれないと、だしソムリエ1級の資格を取得していたので、ちょっとした知識はあったんですよ。

 

──資格を持っている芸人さんは多いですけど、だしソムリエは珍しいですよね。

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:まさに、芸能界で誰も取っていないだろうから取得したんです。あとオヤジの実家が京都・祇園にある京懐石屋で、たまに食べに連れていかれることもあった影響で、小さい頃からだしに興味があったのもあります。

 

──どうして、だしがダイエットに適していると考えたんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:まず食物繊維の豊富なキノコ類や海藻類、豆類や根菜類を食べるのがダイエットには重要なんですけど、食物繊維はうま味成分に乏しいんですよね。でも、だしを使えば余計な調味料を使わなくても、だしのうま味で美味しくなるなと。これはダイエットに適しているかもしれないと思ったんですよね。だったら、自分の体で実践すればいいんじゃないかと考えたんです。

 

父親の実家は棟方志功も愛した祇園の京懐石屋

──だしパックダイエットのお話の前に、レシピ本も出した川島さんの料理歴をお伺いしたいんですが、先ほどお話に出た祇園の京懐石屋は川島さんのおじいさんが経営していたんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:そうです。昭和5年に創業して、おじいちゃんが亡くなってからは、おばあちゃんが継いでいました。京懐石屋といっても、こじんまりした小料理屋みたいなお店だったんですけど、美食家のお客さんが多かったらしいんです。著名人だと日本人で初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹さんや、板画家の棟方志功さんが常連だったそうです。

 

──それはすごい!

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:棟方志功さんがお店に来て、だるまと鶴を描いた肉筆画が残っているんですけど、『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)に出したら180万円の値が付きました。

 

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──京懐石屋は今も営業しているんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:今はないです。オヤジのお兄さんが吉兆で10年間修行を積んで、京懐石屋を継いだんですけど、経営には向いてなかったみたいで店を畳んでしまいました。

 

──川島さんのお母様も料理は得意だったんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:オヤジが料理人の息子なのもあってか、母親は料理に凝ってたほうだと思います。得意料理に「ウニのスフレ」なんてしゃれたものもありましたからね。ただ雑な性格で、母親の手作りカレーを食べたら、カレールーの塊がそのまま入っていた、みたいなことがしょっちゅうありました。

 

──川島さんが料理に興味を持ったのはいくつぐらいですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:物心ついたときから自主的に母親のお手伝いをしてましたね。母親がパン教室に通っていて、パン作りも手伝っていたので、パンを丸めるのは今も得意です。小学生になると、母親の雑な料理に嫌気がさしたんですけど、それに文句を言うのではなく、自分で作ろうと思って本格的に料理を始めました。両親に食べさせたら美味しいと言ってくれて、褒められたのがうれしくて料理にハマっていったのもあります。
そういえば小学3年生のときに、先ほど話した料理人の叔父さんからお歳暮で鴨ロースが届いたんですよ。

 

──料理人ならではの気の利いたお歳暮ですね。

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:でも僕は鴨ロースの存在を知らなかったので、普通のチャーシューだと思って、チャーハンに入れたのを覚えています。

 

──川島さん自身、料理人の道に進もうと思ったことはないんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:小中学生のときは考えていました。叔父さんの後継ぎもいなかったですし、吉兆ならツテがあるので中学を卒業したら修行に行けるぞと言われていたんです。でも中学2年生のときに中居正広さん主演のドラマ『味いちもんめ』(テレビ朝日系)を見て、「日本料理の世界って厳しくて怖っ!」と思ったんですよ。これは耐えられないなと料理人の道は諦めました。

 

──その後も料理はやっていたんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:趣味程度に続けていて、大学時代は銀座の和風ダイニングバーで3年半バイトをしていたんですよ。最初はバーテンダー採用だったんですけど、古株になってくるとキッチンもやるようになって。社員がいないときは、まかないを作ることもありました。芸人になってからは2年ぐらいイタリアンのお店で深夜バイトをして、そこでも厨房を担当していました。

 

──常に料理は身近にあったんですね。

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:芸人のほうが忙しくなってからは料理を作る機会が減ってしまったんですけど、ホームパーティーをするのが好きなので、よく芸人仲間を家に集めて料理を振舞っていました。今は料理系のYouTubeチャンネルをやって、レシピ本も出させていただいて、料理が仕事になっているから不思議なものです。

 

だしパックレシピを考案するときは娘の意見を大切にしている

──だしパックダイエットを始めるにあたって、ダイエット検定1級も取得したそうですね。

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:どうせなら、だしパックダイエットを世の中に発信していきたいと思っていたので、資格があれば説得力もあるなと考えたんです。その後にダイエットインストラクターの資格も取得しました。

 

──なかなかダイエットに踏み切れなかったのに、始めてからの行動力はすさまじいですね。

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:資格だけじゃなく、医学博士で日本ダイエット健康協会代表理事を務める古谷暢基先生に相談をして、医学的な見地でだしがダイエットに効くと立証できるかも聞きました。古谷先生とは共通の知り合いがいたんです。古谷先生が「だしを取って飲むだけでは厳しいですね」と仰ったので、「僕の場合はだしパックの中身を出して直に使うんです」と言ったら、「それはいいですね」と。

 

──具体的にどういう効果があるんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:だしのうま味を吸わせた食物繊維をふんだんに摂ることで血糖値の上昇を抑えて、お通じも良くなって腸内環境を整えられます。また塩分が控えられるので、むくみが抑えられます。
ダイエットには、だしパック選びも重要で、昆布、シイタケ、カツオ節の3種が含まれていることがポイントです。昆布とシイタケ自体が食物繊維ですし、カツオ節は風味が強いので味付けが薄く感じないんです。できれば塩分や化学調味料が無添加のだしパックがおすすめです。あと食感を滑らかにするために微粉末のものを選んでください。

 

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──どうして飽き性の川島さんが、だしパックダイエットは続けられたのでしょうか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:だしパックダイエットは「無理なく痩せる」がコンセプトです。極端な食事制限、過度な糖質オフ、運動をめちゃくちゃするなど、ダイエットって無理をする方が多いじゃないですか。でも、だしパックダイエットは、朝・昼は好きなものを食べて、夜は炭水化物を控えて、だしの効いた料理を食べるだけなんです。それを続けることで痩せやすい体になっていくんです。

 

──朝・昼にカロリーの高いものを食べてもいいんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:大丈夫です。今でも僕はカツカレーやラーメンを食べますし、お酒も毎日のように飲んでいます。ただダイエットの効果が出始めると、周りから「痩せたね」と言われるようになってうれしくなるんです。そうすると夜だけじゃなくて朝もやってみようと、意識改革に繋がっていくんです。

 

──ご家族の中で、だしパック料理の評判はいかがですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:美味しいと言って一緒に食べてますよ。ちょっと娘は飽きちゃってますけどね(笑)。おかげで娘は味にうるさくなって、外食で顆粒だしなんかを使っているみそ汁が出てくると、黙って残すんです。小さい頃から、「外では美味しくなくても、まずいと言っちゃいけないんだよ」と教えているので、そこは守っていますね。

 

──だしパックレシピを考案するときは、ご家族の感想も聞くんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:聞きます。しかも妻より、娘の意見を大切にしています。子供が美味しいということは、どこの家庭にも合う食べやすい味付けのはずという持論があるんです。

 

病気を経て仕事との向き合い方にも変化

──川島さんは2018年に、芸人の中でいち早く料理系YouTubeチャンネル「かわだしクッキング」を立ち上げました。

www.youtube.com

精力的に全国で講演活動を行う一方で、アイドルグループ「吉本坂46」のメンバーでもありますし、ゲーム系YouTubeチャンネル「元はんにゃ川島のeスポーツ芸人生活」で定期的にライブ配信を行うなど、芸人の枠にとどまらない幅広い活動を行っていますが、何かきっかけはあったんですか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:やっぱり大病を患ったのは大きかったですね。腎臓がんを告知されるまでは、なんとなく生きていたかもしれません。今振り返ってみると、来た仕事をこなすだけになっていたと思うんです。今回のコロナ禍もそうですけど、人生何が起こるか分からないので、後悔のないようにと仕事との向き合い方も変わりました。

 

──どのように変化したのでしょうか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:自発的に動くようになりました。YouTubeチャンネルは自分から始めたことですし、レシピ本も今回は縁あって扶桑社さんから声をかけていただきましたけど、5年ぐらい前から自費出版で出そうと考えていたんです。今は12の資格を持ってるんですけど、どれも芸能界では他に誰も持っていなさそうなものを選んでいます。それによって僕ならではの企画提案もできるんですよね。
今は「だしパック研究家」を名乗っていますけど、ニッチで誰もいないところを突き進むことによって、自分の道が開けるのかなと思います。

 

──2019年には、がん再発の可能性が高いと言われている5年間が過ぎました。どんなお気持ちでしたか?

 

f:id:exw_mesi:20200729132938j:plain川島:5年経って卒業はしましたけど、完治はないので、今もがんと隣り合わせではあります。でも、定期的に検診を受けて、体に異変があったときは、すぐに病院に行けば助かる可能性も高いです。一度闘病したことで、必ずしも死と直結しないことが分かったので恐怖感は薄まりました。
2020年2月には長男も生まれて、ますます家族の大切さを痛感しています。これからも家族を悲しませないために食と健康には気を使っていきたいですね。

 

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32歳という若さで腎臓がんという大病を患いながらも、それをきっかけに食と家族を見つめ直し、着実に仕事の幅も広げている川島さん。かといって、がむしゃらに努力している訳ではなく、だしパックダイエットのコンセプトと同様に、何事にも無理せず自然体で取り組んでいる姿勢が印象的でした。

日頃から痩せたいと思っている方も、変に構えたりせず、気楽にだしパックレシピを試してみてはいかがでしょうか。

 

撮影:松沢雅彦

書いた人:メシ通編集部

メシ通編集部

メシ通編集部です。

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