冬になると食べたくなるのもの。
やっぱり「かすべ」だよねって友達に話したら、
思いっきり、ポヘッとした顔 をされてしまいました。
いやいや、「かすべ」でしょ?
年中食べられる魚だけど、冬は煮こごりとか食べたくなるでしょ?
さらに表情がポヘポヘしていきます。
うそだぁ。
もしかして。
「かすべ」知らないの?
それもそのはず。
北海道では家庭でも当たり前に食卓に並びますが、
食べる地域って意外と少ないのです。
今回は 店名が「かすべ」という、
筋金入りのお店で味わってきました。
おいしい食材をご紹介
年間のかすべ消費量に自信あり。
メシ通レポーターの裸電球です。
「かすべ」を肴にチビチビ酒を飲む。
これ、最高の楽しみですよね。
しかし、「かすべ」を食べたことのない人が多いこと!
その人生、めちゃくちゃ損していますよ。
私は「かすべ」のない冬なんて耐えられません。
今回ご紹介するお店は、旭川市の「旬の味処 かすべ」 。
食材が店名になっている、今回の企画で外せないお店です。
さて、「かすべ」とは何なのか。
実はこれ、北海道の方言で「エイ」のことなんです。
「エイ」って食べられるの? と驚く方も多いと思いますが、
とってもおいしいんですよ。
老舗の居酒屋「旬の味処 かすべ」では、
「エイ」を使ったさまざまな料理が味わえます。
地元の方はもちろん。
観光客もたくさん訪れるお店です。
お店の方にお話をうかがったところ、やはり。
北海道以外の方は珍しそうに食べていくそうです。
北海道の定番、かすべ料理
▲かすべのからあげ 756円
まずはかすべ料理の定番。
からあげでがっつりいただきましょう。
「かすべ」は煮こごりとからあげが、
家庭で一番食べられている調理方法ではないでしょうか。
私もこれが大好物!
柔らかい身がホロホロとほどけます。
そして中にはコリコリの軟骨が!
これもかすべ料理の魅力。
食感がすごく楽しいんです。
一般的に淡白と言われる「エイ」の身ですが、
私の印象では、白身魚よりもうま味が濃いような。
飲み込むタイミングに悩んでしまいます。
冬しか食べられないのがお刺身
▲かすべのお刺身(冬季限定) 1,080円
北海道民でも食べたことのない人が多いお刺身です。
実は「かすべ」は鮮度が命の食材なんです。
ちょっとでも鮮度が落ちると、独特の香りが出てしまうため、
どの料理に使うにも、しっかりと管理が必要。
その中でもお刺身は特に鮮度が問われる食べ方なのです!
盛り方も素敵ですね。
こんなにモチモチとした食感のお刺身ってなかなかないと思います。
程よい弾力で、臭みは全くありません。
わさびよりも生姜がオススメ。
いや~、北海道に住んでいてもなかなか巡りあえない逸品でした。
飲兵衛のマストアイテムが続々!
いろいろなメニューのある居酒屋さんですが、
今日は「かすべ」縛りでいきますよ。
次はどれにしましょうか。
お酒はビールから日本酒に変えたいところですね。
▲かすべのヌタ 756円
ヌタはご存じの方は多いと思います。
酢味噌和えですね。
この食べ方も「かすべ」とピッタリなんです。
その味わいはまさに「珍味」といった感じ。
ちびりちびりとやりながら、日本酒を。
ああ、やっぱり。
「かすべ」のない冬なんて考えられないな~。
最後は炙ってもらいましょう
カウンターはまさにアリーナ席。
自分の頼んだ炙りを見ながら、飲む幸せ。
たまらない香りが漂ってきました。
エイヒレを食べたことのある方は多いと思いますが、
このお店の一夜干しはサイズが違いますよ。
▲干しかすべ 756円、特別純米 かすべ 300ml 1,080円
最高の夜ですね。
今日は腰を据えて飲んでいこうじゃありませんか。
これさえあれば、いつまでもお酒が進みます。
しっかり肉厚です。
一夜干しはうま味が凝縮するので、
これまでに食べてきたかすべ料理とは、また違った味わいです。
今日はいろいろな調理方法で楽しみましたが、
「かすべ」の魅力は無限大ですね。
北海道で「かすべ」はいかが?
こんなにおいしいのに、意外と知られていない「かすべ」。
北海道に何度か旅行したことのある方にもオススメです。
どうせだったら、道民が愛してやまない食材を楽しみませんか?
「エイ」を食べたことのない人は、このおいしさに驚くこと間違いなしです。
今回は旭川市の「旬の味処 かすべ」をご紹介しました!
お店情報
旬の味処 かすべ
住所:北海道旭川市3条通6丁目右10
電話番号:0166-22-2888
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日・祝日
ウェブサイト:http://asahikawa-kasube.com/