こんにちは! 管理栄養士の北嶋佳奈です。
私ごとですが、縁あって沖縄へ移住して1ヵ月が経ちました。これまでご紹介してきた手軽でおいしいレシピやボディメイクメシに、これからは沖縄の味をプラスした私なりの沖縄メシもご紹介していきたいと思っています。
さて、今回は沖縄の「中身汁」を洋風にアレンジした「中身汁風トマトスープ」です。 中身汁は沖縄の郷土料理で、豚の中身(豚モツ)を使ったすまし汁。さっぱりした汁ものながら、豚モツの食感、かつおだしとしいたけ、豚モツのうま味がクセになる一杯です。沖縄ではレトルトのものなどがスーパーで売られているほどポピュラーな料理なんです。
その美味しさを、ここでは牛の胃(トリッパ)をトマトで煮込むイタリア料理をヒントに、さらにうま味マシマシにアレンジ。豚モツを和風だしとトマト缶で煮込み、にんにくやチーズでアクセントをつけた「中身汁風トマトスープ」を作ります。
豚モツは、ミックス、小腸、大腸などスーパーで手に入るものでOK。ここでは部位がミックスされた冷蔵のパウチタイプを使いました。
ボディメイク的には茹でることで豚モツの余分な脂質を落とし、さらに厚揚げを加え、たんぱく質を増やしつつ食べごたえもアップさせます。
北嶋佳奈の「中身汁風豚モツのトマトスープ」
【材料】(2人分)
- 豚モツ(ボイル済み) 100g
- 玉ねぎ 1/4個
- 厚揚げ 小1個(60g)
- オリーブオイル 大さじ1/2
- おろしにんにく 小さじ1/2
- 塩、こしょう、粉チーズ、青ねぎ(小口切り) 適量
(A)
- 干ししいたけ(今回はスライスタイプを使用) 4g
- トマト缶(カット) 1/2缶(200g)
- かつおだし 200ml(和風顆粒だし小さじ1/2+水200mlでもOK)
- みりん、酒 各大さじ1
- しょうゆ 小さじ1
作り方
1. 鍋に水(分量外)を入れて湯を沸かし、豚モツを入れる。5分ほど茹でたらザルに上げ、水洗いして水気をよく切る。
豚モツはパッケージにボイル済みと書いてあっても、臭み、余分な脂がさらに取れるので一度茹でることをおすすめします。
2. 厚揚げはザルに入れて、熱湯(分量外)をかけて油抜きをする。
3. 油抜きした厚揚げはひと口大に切る。玉ねぎは薄切りにする。
4. 1の鍋をよく洗って水気を拭き取り、オリーブオイルを入れて熱し、玉ねぎ、豚モツ、おろしにんにくを中火で入れて炒め、塩をふる。
豚モツは炒めることで水分が飛び、味のしみこみがよくなります。
5. 玉ねぎがしんなりしたら(A)、厚揚げを加えて混ぜる。
(A)の干ししいたけはスライスしたものがなければ、あらかじめ同じく(A)のかつおだし200mlを温めたものに入れて戻し、軸を落として薄切りにしたものでもOKです。
6. 沸騰したら弱火で5分ほど煮て、塩、こしょうで味を調える。
7. 器に盛り、粉チーズと青ねぎを散らす。
豚モツは噛めば噛むほど口の中にうま味が!
和風のだしとトマトのうま味が重なり、さらに玉ねぎの甘み、みりんのまろやかもプラスしたスープは深い味わい! そして、プリプリの豚モツとにんにくの風味、トマトのさっぱり感とチーズのコクが絶妙にマッチします。
スープのしみた豚モツは、噛めば噛むほど口の中にうま味が広がります。お酒のおつまみにもなりますよ。
今回は2人分のレシピなので、残ったら冷蔵庫で保存して、次の日は「中身スープモツ丼」や「中身スープパスタ」にするのもいいですね。
炒めたり、みそ煮にしたりすることが多い豚モツですが、こうしてスープ仕立ててで食べるのも手軽でおすすめです。ぜひ、お試しください!
作った人:北嶋佳奈
管理栄養士、フードコーディネーター。大学卒業後、飲食店勤務やフードコーディネーターアシスタントを経験し、独立。「こころもからだもよろこぶごはん」をテーマに美容・ダイエット・健康に関する料理本の出版、雑誌でのレシピ開発やコラム執筆、ラジオ・テレビ・イベントへの出演などで活動中。白砂糖は使わず、麹甘酒や食材本来の甘みで体にやさしいおやつを作る「こはなのおやつ」のプロデュースも手がける。『からだ想いのまんぷく小鍋』、『デパ地下みたいな ごちそうおにぎり』(ともに宝島社)など著書多数。最新刊『遅夜ごはん』(宝島社)は、とにかく簡単に作れて、栄養バランスもよくて、さらに糖質控えめの夜食レシピを掲載。
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