ベトナムに毎年行く僕がフライパン1つで作る「ベトナム風鶏むね肉カレー」3分焼いて、3分煮るレシピ

こんにちは！　ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。

家でできる簡単アジアめしレシピ。今回は、フライパンで1人分だけサッと作れるベトナム風カレーのレシピの紹介です。

カレーといえばタイやインドが有名ですが、ベトナムでもカレーは食べられています。その特徴はココナッツミルク入りのサラッとしたスープと、八角やターメリックなどのスパイスの香り、そして、ニョクマムの味。長時間煮込まないのでサッと作れるのもポイントです。

具材は骨つきの鶏肉やさつまいもを使ったりすることが多いですが、今回は使いやすい鶏むね肉とじゃがいもでいきましょう。現地の味は南国っぽく結構甘いのものが多いですが、今回は食べやすいように少し甘さ控えめにアレンジしました。

食べ方も一味変わっていて、お米大国のベトナムなのにカレーはバゲットと一緒にいただくことが多いのも面白いところ。他にもフォーやブンと呼ばれる米粉でできた素麺のような麺を入れて食べたりもします。もちろん白いご飯にかけてもOKですよ。

また、現地の屋台やレストラン、家メシで、スープの具を塩や刻んだ赤唐辛子、ライムやレモンに付けて食べたのが美味しかったので、それをまねて今回は「レモン塩」も用意しました。ベトナム気分で、鶏むね肉を付けて食べてみてください。

タイカレーともインドカレーとも違う独特の風味はヤミツキになりますよ！

（A）

（B）

1. じゃがいもはよく洗い、芽があれば取り除き、皮付きのまま小さめのひと口大に切ります。

火が通りやすいように小さめに切ります。

2. にんにくはみじん切りにします。玉ねぎは1/4くらいを鶏むね肉の下味用にみじん切りに、残りはじゃがいもと同じ大きさに切ります。

3. 鶏むね肉は2cm角くらいに切ります。

4. ボウルに鶏むね肉とにんにく、玉ねぎのみじん切り、（A）を入れてよくもみ込みます。

玉ねぎを入れることで風味がよくなり、そのまま焼くよりもやわらかく焼き上がりました。

5. フライパンにサラダ油を引いたら、4を入れて、中火で3分ほど焼きます。

途中、焦げないよう箸やトングで軽く混ぜてください。

6. 鶏むね肉の表面に軽く焼き色が付いたら、残りの玉ねぎを入れ、ココナッツミルク、八角、（B）を加えます。

7. 全体を混ぜたら、中火と弱火の間くらい火加減で、汁気が2/3くらいになるまで3分ほど煮込みます。

8. 器に盛り付け、バケットを添え、小皿に塩、こしょう、うま味調味料、レモン汁を合わせたレモン塩も用意します。

ベトナム風鶏むね肉カレーができました！　鮮やかなイエローとココナッツの香りが美味しそうです。

まずはカレーをスプーンでひと口。濃厚なココナッツミルクの味にニョクマムのうま味、少し刺激的なカレーの風味が合わさって複雑な味わいです。食べ終わりにほんのり八角の香りも感じられます。辛さはそこまで強くないですが、うま味がグッとある感じでめちゃくちゃウマい！

鶏むね肉もあまり長く煮込んでいないのでしっとりしていて食べやすいです。

続いて、ベトナム風にバゲットを浸していただきます。しっとりやわらかくなったバゲットの小麦の香りに、ココナッツミルクの風味がよく合います。奥行きのある味わいで、しっかり目の赤ワインでいただくのもおすすめですよ。

鶏むね肉はレモン塩にも付けて食べてみてください。ほんのちょこっと付けるだけでさっぱりさわやかな味わいになって、おつまみ感覚で食べられます。

お好みでざく切りにしたパクチーをのせるのもおすすめです。パクチーの癖のある香りが、ココナッツ香るカレーによく合いますよ。

フライパン1つ、短時間でできるのでぜひ作ってみてください。それでは、また次の記事で会いましょう！

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