サラダチキンに飽きたので、レンチンで親子丼を作ってさらにタンパク質摂取を捗らせてみた

サラダチキンを使った電子レンジ調理の親子丼レシピを料理・食文化研究家の庭乃桃さんに教えていただきました。パサつきを抑えてしっとり仕上げるコツもご紹介!

こんにちは! 料理・食文化研究家の庭乃桃です。

皆さん、サラダチキンはお好きですか? おいしくて扱いやすく、良質な鶏むね肉のタンパク質を手軽に取れるのでとても便利ですよね。

そんなサラダチキンですが、食べ続けていると飽きてしまうこともあると思います。

今回ご紹介するのは、そんな人にこそ試していただきたい、サラダチキンの親子丼です。

ご存じの通り、サラダチキンはすでに加熱済みでしっかりと味も付いているので、親子丼にするのがとても簡単。電子レンジで少し温めるだけで作れてしまいます。

▲動物性と植物性、両方のタンパク質が取れるメニュー

「サラダチキンをさらに加熱すると硬くなるんじゃ……?」と、心配になるかもしれませんが、ご安心ください。

今回は水分が多くてやわらかい絹豆腐を一緒に加えることで、サラダチキンで気になりがちな食感の硬さやパサつきを抑えます。しかも、鶏むね肉・卵の動物性タンパク質だけでなく絹豆腐の植物性タンパク質も一緒に取ることができるため、筋トレをされる方にとってもうれしいメニューに。

具材を入れる順番や、味の付け方を工夫するだけで、電子レンジで作ったとは思えないようなふんわりおいしい親子丼を楽しめます。

サラダチキンの親子丼、早速一緒に作ってみましょう。

サラダチキンの親子丼

材料(1人分)

  • 温かいご飯……1人前
  • サラダチキン(プレーン)……1/2枚(約50g)※1
  • 絹豆腐……80g
  • 卵……1個
  • 玉ねぎ……1/4個(50g)
  • しめじ……正味20g
  • 三つ葉……適宜

【調味料】※2

  • 酒……小さじ2
  • みりん……小さじ2
  • しょうゆ……小さじ2
  • かつおぶし……小さじ1

※1 サラダチキンは、お好みで1枚(約100g)程度に増量してもOKです。

※2 調味料は、2倍濃縮のめんつゆ(大さじ1)、水(大さじ1)でも代用できます。

作り方

1. 具材を切ります。

しめじは食べやすい大きさに裂き、玉ねぎは繊維に沿って薄切りにします。

しめじは親子丼の定番具材ではありませんが、今回は食感のアクセントになるだけでなく、うま味によって味に深みが出るのでおすすめです。

飾りの三つ葉は、食べやすい大きさにカットしてください。メインのサラダチキンは、ひと口大に手で裂きます。

サラダチキンは、包丁で切るよりも手で裂く方が、親子丼に入れたときに口当たりの良いふんわりした食感になります。

量はハーフサイズ(約50g)なら卵とのバランスが良く、汁気多めの仕上がりに。逆に1枚(約100g)しっかり加えると、汁気は少なくなりますがお肉のゴロゴロした食感が楽しめるのでお好みで増減してください。

※後述する電子レンジの加熱時間は、サラダチキンの量に合わせて適宜加減してください。

2. 大きめの耐熱ボウル(または電子レンジ対応のどんぶり等)に具材と調味料を入れていきます。

まずは一番下に、味のなじみにくいしめじと玉ねぎを入れましょう。

続いて、だし代わりのかつおぶしを散らし、酒、みりん、しょうゆ(なければ2倍濃縮のめんつゆ、水)を回し入れたら、最後に絹豆腐をのせてラップをかけます。

電子レンジ(600W)で3分30秒加熱しましょう。

3. 加熱が終わったら、耐熱ボウルを取り出して一度ラップをはずします。

絹豆腐をお好みの大きさにくずしながら、サラダチキンを加えて煮汁になじませます。

サラダチキンはただのせるだけでなく、上の写真のように煮汁にしっかりなじませることで、パサつきを抑え、一体感のあるおいしい親子丼になります。

4. サラダチキンと煮汁がなじんだら溶き卵の半量を回し入れ、再びラップをして電子レンジ(600W)で、まずは50秒加熱します。

5. 加熱が終わったら一度取り出し、ラップをずらして残りの溶き卵を回しかけ、再びラップをして電子レンジ(600W)に入れ、今度は40秒加熱します。

溶き卵を2回に分けて加えることで、ふんわり感とトロトロ感をより楽しめるようになります。

もし面倒であれば、溶き卵は2回に分けず電子レンジ(600W)で1分30秒加熱してもOKです。

いずれの場合も、仕上げにラップをしたまま2~3分蒸らし、好みの加減まで卵に熱を入れましょう。

温かいご飯に盛り付けて、三つ葉をのせたら完成。お好みで七味唐辛子(分量外)を入れてもOKです。

すでにとても良い匂いがして、おいしそう……! 早速いただいてみましょう。

ひと口食べれば、サラダチキンからうま味があふれ出てきます。

サラダチキンは煮汁や他の具材とよくなじむことでやわらかく、味わいにも一体感があります。ふんわりトロリとした卵と絹豆腐がからみ、ご飯との相性も抜群です。

シャキシャキ感が残る甘い玉ねぎや、コリコリ感のあるしめじも最高。

ふんわりした絹豆腐はまるで卵の一部のよう。口当たりが良く、スルスルといただけてしまいます。満足感はしっかり得られますが、そこまで重たくないのが良いですね!

まとめ

鶏肉を使った料理は、洗い物が面倒だったり火の通り具合に気を配ったりと何かと手間のかかるイメージがありますが、このレシピなら気軽に作れるかと思います。

サラダチキンに程よく味を含ませつつ、加熱時間を最小限に抑えることのできる電子レンジ調理は、ふんわりトロリとした親子丼を作るのにピッタリ。しめじや絹豆腐をプラスすることでさらに味に深みが出るので、いつものサラダチキンをまた違った形で楽しめますよ。

皆さんも、サラダチキンに食べ飽きたときはぜひ一度作ってみてくださいね!

書いた人:庭乃桃

niwanomomo

料理・食文化研究家、女子栄養大学 食生活指導士。「おいしい」を取り巻くさまざまな食卓の風景に目を向けながら、企業向けレシピの開発や、執筆、講演など多方面で活動中。著書『おいしく世界史』(柏書房、2017年)。

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