過去に1万皿パスタを作った元イタリアン料理人が辛くてウマい「アラビアータ」の作り方を教えます

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こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。

わが家は子どもがまだ小さいので、家族そろって食べる普段の食事ではなかなか辛い料理を出せません。というわけで今回は、辛いものが食べたい欲を満たすために1人、キッチンでこっそり作った辛口トマトソースのパスタ「アラビアータ」をご紹介します。

このアラビアータはイタリア語で「怒りんぼう風」という意味で、「アッラ(~風)」と「アラビアータ(怒り)」という言葉の組み合わせ。イタリア語の表記を厳密にカタカナにすると「アララッビアータ」と舌をかみそう……。

食べると唐辛子の辛さで怒ったように顔が真っ赤になることから名づけられた、といわれるアラビアータ。唐辛子の入ったトマトソースを全般的にアラビアータといい、具材はさまざまですが、今回はシンプルに玉ねぎだけで作ります。辛さ、そして玉ねぎの甘さが凝縮したトマトソースは絶品ですよ。

 

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ソースの味をより楽しめるよう、パスタはショートパスタのペンネを使います。茹でたペンネの穴にしっかりソースが入るので、口に入れたときにトマトソースをたっぷり味わえますよ。

 

パパイズムの「ペンネ・アラビアータ」

【材料】(1人分)

  • ペンネ 80g
  • にんにく 1片
  • 唐辛子 2本
  • オリーブオイル 大さじ1
  • 玉ねぎ 1/2玉(60g)
  • トマト缶(ホールタイプ) 1/2缶
  • 水 2L
  • 塩 20g+適量
  • オリーブオイル 小さじ1/2
  • ドライパセリ(イタリアンパセリがおすすめ) 適量

 

作り方

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1. にんにくは皮をむいて、みじん切りにします。

 

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玉ねぎは皮をむいて1~2mmの厚さに切ります。唐辛子はヘタを落とし、逆さにして種を取ります。

 

2. 次にペンネを茹でます。鍋に水と塩20gを入れて沸かし、沸騰したらペンネを入れて、パッケージに書いてある時間通りに茹でます。

ロングパスタの場合は、パッケージの時間からマイナス1分のアルデンテをおすすめするのですが、ペンネは時間通りに茹でます。芯がない方がもちもちした食感が楽しめておいしいですよ。

ペンネを茹でている間にソースを作ると早く食べられますが、慣れないうちは、先にソースを作ってから茹でても大丈夫です。

 

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3. ペンネを茹でているうちに、アラビアータのソースを作ります。まず、ザルにトマト缶を入れて、ヘラなどで裏ごししていきます。

 

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ザルの中がトマトの皮だけになれば裏ごし完了。裏ごしして皮を取り除くと、ソースの口当たりがなめらかになり、煮込み時間も短縮することができます。

 

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4. フライパンにオリーブオイル、にんにく、唐辛子を入れ、にんにくがきつね色になるまで中火で1分程度加熱します。

 

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5. 4に玉ねぎを加え、焦げすぎないよう絶えずヘラなどでかき混ぜながらしんなりするまで炒めます。

 

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6. 3も加えて、混ぜながら2~3分煮込みます。火加減は中火のままでOK。煮込んだら、塩適量で味付けして、ペンネが茹で上がるまで火を止めておきます。

ここでしっかり水分を飛ばして、ソースにコクを出します。

煮込む目安は、ソースが写真のようにオレンジ色っぽくなり、とろりとする程度です。

 

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7. ペンネが茹で上がる直前に、6のソースを中火で温め直し、フツフツとしてきたら火を止めます。ペンネが茹で上がったら、鍋からすくってソースの入ったフライパンに移し、オリーブオイルを入れてよく混ぜ合わせます。

ロングパスタもショートパスタも、ザルにあげてザ~ッと湯切りしてから5秒以上放置すると、パスタの中の水分まで過剰に抜けてパサパサになってしまいます。そこで、茹で上がったパスタは滴る茹で汁だけを軽く切ってソースと絡めるか、ザルにあげてすぐにソースと絡めるのがおすすめです。

ショートパスタをすくうには、穴あきのお玉などがあると便利ですよ。

 

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8. 皿に盛り付けたら完成。唐辛子とにんにくのいい香りが立ちのぼります。

唐辛子が埋もれないようにてっぺんに盛り付けると見栄えアップ!

イタリアではアラビアータには粉チーズをかけないので、今回も色味のドライパセリだけかけて、そのままいただきます。とはいえ、お好みで粉チーズをかけるとうま味が増しておいしいですよ。

 

辛さの奥にある玉ねぎの甘み! やみつきになる一皿です

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パスタは熱いうちが一番の食べごろ。くにゅくにゅとした食感のペンネをかみしめると、中からソースがあふれ出します。このソースが辛いだけでなく深い味わいで、玉ねぎの甘さも強く感じますよ。

唐辛子と一緒にペンネを食べるのが僕のお気に入り。じっくりと炒めて真っ黒になった唐辛子はとても香ばしく、ほどよくやわらかいです。辛いもの好きにはおすすめの食べ方です。

 

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余ったソースは、焼いたバゲットにつけながら食べると最後までおいしく食べられます。おいしくて、辛くて、最後はやっぱり顔が赤くなりました!

今回はペンネで作りましたが、お好みでロングパスタのスパゲッティと合わせてもおいしいです。辛いものが食べたくなったら、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

作った人:パパイズム

パパイズム

3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。

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企画協力:フーディストノート

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