こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。
身近な材料で、家で作れる美味しいパスタレシピを日々研究している私。今回は、夏バテで食欲がないときにもピッタリ! トマトソースの冷製パスタをつけ麺風にアレンジした一品です。
ソースは、トマト缶を使った即席のガスパチョ風。つけ麺風に食べるので、味をしっかり付けたいのと、スパゲッティに絡みやすいように、トマト缶に同量のトマトケチャップを混ぜるのがポイントです。これでソースの濃度を高め、甘みとコクを追加します。
生のにんにくでガツンとパンチを効かせるので、お休みやリモートワークの日などに作ると、匂いを気にせずガッツリ食べられますよ。
パスタの太さや茹で加減、冷やし方など、冷製パスタを美味しく作る基本のポイントも添えてご紹介しますね。
パパイズムの「つけ麺風冷製トマトパスタ」
【材料】(1人分)
- スパゲッティ(1.3~1.5mm) 100g
- 水 1.2L
- 塩 10g(茹で用)+適量
- にんにく 1片
- 玉ねぎ 20g
- きゅうり 20g
- オリーブオイル 大さじ2
(A)
- トマト缶(カット) 80g
- トマトケチャップ 80g
- めんつゆ(2倍濃縮) 小さじ1
- 黒こしょう 少々
- 乾燥オレガノ(あれば) 少々
- レモン汁 大さじ1程度
(トッピング)
- バジルの葉(あれば。せん切りにする) 2~3枚
- 粉チーズ 小さじ1
- ホットソース お好みで
作り方
1. にんにくはかたい根元を落として皮をむき、みじん切りにします。小さなココット皿などに入れ、オリーブオイルを加え、冷蔵庫に入れて15分程度寝かせます。
にんにくをオイルに漬けることで、にんにくの強い辛みがマイルドになり、オイルにいい香りが移ります。
2. 玉ねぎときゅうりは、粗めのみじん切りにします。
3.スパゲッティを茹でます。鍋や大きめのフライパン(今回は26cmのフライパン使用)に水と塩を入れて沸かします。沸騰したらスパゲッティを入れ、パッケージに書いてある時間のプラス2分茹でます。
温かいパスタの場合は、1分早く上げて芯を残したアルデンテに仕上げますが、冷製パスタの場合は逆。パスタは冷えると引き締まる性質があるので、少しやわらかめに茹でてから冷水で引き締めることで、ちょうどいいプリプリ食感に仕上がります。
また、1.6mm~1.7mmのスパゲッティを使うと、麺の主張や食感が強すぎてバランスが悪く、食べるのに疲れてしまいます。1.3~1.5mmの細いタイプ、個人的にはとくに1.5mmのプリプリ食感が美味しくておすすめです。
4.スパゲッティを茹でている間にソースを作ります。ボウルに、(A)、1、2を入れてよくかき混ぜます。味見をして、足りなければ塩適量でしっかりとした塩気を感じるように味付けしてください。
(A)のオレガノは、イタリアのトマトソースパスタによく使われる、さわやかな香りが強いハーブ。少量でも入れると、より本場のパスタに近い風味を感じることができます。
5. 4のソースは器に移してラップをかけ、パスタを盛り付ける器と一緒に冷蔵庫で冷やしておきます。
6. スパゲッティが茹で上がる前に、ボウルに麺を締めるための氷水(分量外)を用意します。
7.スパゲッティが茹で上がったらザルにあげて、流水で表面の粗熱をしっかり取り、
ザルのまま6に浸し、1分程度かき混ぜ続け、スパゲッティの中心までしっかり冷やします。
そうめんのように揉み洗いする必要はありません。プリプリ食感を残したいので、できるだけ表面を傷つけないよう、混ぜるだけでOKです。
8.スパゲッティが冷えたら氷水から引きあげ、水分を絞ります。手のひらをつかってスパゲッティをザルに強く押し付けるようにして、水滴が落ちなくなるまで絞ります。
時間をかけすぎると手の温みでスパゲッティがぬるくなるので、できるだけすばやく絞りましょう。
9.絞ったスパゲッティを冷やした器に盛りつけ、せん切りにしたバジルの葉をトッピングします。
冷やしておいたソースには、仕上げに粉チーズを振ります。
これは新感覚! つけ麺風スパゲッティ
プリプリモチモチのスパゲッティに、トマトケチャップでもったりさせた甘酸っぱいソースがよく絡みます。めんつゆも入っているので、和風だしのうま味が味の土台を支えてくれます。
ガスパチョ風にソースに入れた玉ねぎときゅうりの食感もサクサクして楽しいです。
辛いものが得意な方は、味変でソースにホットソースをたっぷりかけて混ぜるのがおすすめです。辛みと酸味が加わるだけで、イタリアンからメキシカンへまったく別の料理に大変身! 辛さでひいひい言いながら、それでも美味しいトマトソースでフォークが止まりませんよ。
イタリアンに和風、味変でメキシカンと多国籍の風味が味わえるつけ麺風パスタ。とっても簡単なので、ぜひチャレンジして、味覚の海外ツアーへお出かけください。
作った人:パパイズム
3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。
- レシピ/ブログ:PAPAIZM
- Instagram:@papa_izm_kitchen
- YouTube:PAPAizm-Kitchen / パパイズムの料理チャンネル
企画協力:フーディストノート
“暮らしを彩るレシピとアイデア”をコンセプトに、
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