
こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
年末にご紹介して、たくさんの方にお試しいただいた「ねぎブリ鍋」。
今回はその続編的なブリ鍋1人前レシピ、前回の濃いめの味つけからは一転して、やさしくスッキリと食べられる「ブリのすだち鍋」です。お正月も終わり、やや食べ疲れ気味なこの時期におすすめですよ。
鍋のスープは超シンプル仕立てですが、ブリから出る旨味で十分に美味しくなります。旬のブリと大根の甘さ、そしてすだちの風味を堪能してくださいね。
このところ、スーパーなどでブリの切り身(加熱用)をお安く売っているのをよく見かけるのでレシピではそちらを使いましたが、ねぎブリ鍋同様、刺身用のブリをサッと煮ても美味しく食べられます。
そして、鍋のシメはうどんや素麺なども良いのですが、お正月用に買った餅の残りを使うのもウマいですよ。
魚屋三代目の「ブリのすだち鍋」
【材料】1人前
- ブリの切り身 1切れ(80~90g、刺身用のブリなら7切れくらい)
- 大根 5cmくらい(5mm厚さの半月切り)
- すだち 2個(よく洗いスライスする)
- 白だし(市販品) 大さじ3
- 水 300ml
- 日本酒 大さじ1
- 餅 お好みで
作り方

1. ブリの切り身を食べやすく3等分くらいに切り(刺身用ならそのままでOK)、軽く塩(分量外)をふって5分おき、

ブリから出た水分をキッチンペーパーなどで抑えて取り除いておきましょう。
塩をすることで青魚の特有の匂いが水分と一緒に抜け、軽く塩気もつきます。

2. 小鍋(今回は1人用の土鍋を使用)に水と白だし、日本酒を入れ、

大根を加えたら、

中火で柔らかくなるまで煮ていきます。

3. ブリを入れ、

3~4分煮て火が通り、色が変わったら、

すだちスライスをのせ、

ひと煮立ちさせて完成。
刺身用ブリなら、すだちを入れてひと煮立ちさせてから入れ、お好きな加減に火を通していただくのもいいですね。
すだちのさわやかな酸味がブリと大根を引き立てます

脂がのったブリと柑橘類のさわやかな酸味の相性は驚くほど。ブリばかりか大根の甘味も際立ち、ブリ鍋好きにはおすすめのレシピです。そういえば、柑橘類などをエサに混ぜてクセを和らげた養殖のブリやハマチ、真鯛(フルーツ魚というそうです)の話もよく聞きます。

そして今回のシメは、焼いた餅を入れてお雑煮風に。ブリとすだちの旨味が詰まったスープを餅がジュワッと吸って、なんとも言えず美味しいんです。

ちなみに、すだちの代わりにレモンを使っても美味しいです。レモンで作ると風味がよりスッキリとした感じに仕上がりますよ。皮ごと入れるので国産レモンでぜひ。同じ柑橘類でも、柚子を使えば香りはアップ、酸味はレモンよりまろやかな仕上がりになります。
ねぎブリ鍋も、今回のすだち鍋も、ブリの美味しいうちにぜひ、お試しください。
作った人:魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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企画協力:フーディストノート

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