旬の初がつおで「ひゅうが飯」。卵、しょうゆ、めんつゆに30分漬けるだけ【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

最近、スーパーなどでもかつおの刺身をよく見かけると思います。それもそのはず、今はかつおの旬! かつおの旬は年に2回あって、今出回っているのは「初がつお」です。

 

春から初夏にかけて食べられる初がつおはさっぱりとした味わいで、赤々とした身が特徴です。なお、秋には脂がのった「戻りがつお」が食べられますよ。

さて今回は、その初がつおを「ひゅうが飯」にしてコクうまに食べてみます。

ひゅうが飯は愛媛県南部などに伝わる郷土料理で、卵が入った甘じょっぱいたれに刺身を漬け込み、ご飯にのっけて食べるもの。漁師めしがルーツともいわれるだけあって、火を使わずに手軽に美味しくできます。ここでは、そのひゅうが飯をめんつゆを使った即席の“づけだれ”で作ってみます。

 

魚屋三代目の「かつお刺身のひゅうが飯」

【材料】1人前

  • かつおの刺身 7~8切れ
  • 温かいご飯 1人前
  • 白いりごま、薬味ねぎ お好みで適量

(A)

  • 卵 1個
  • しょうゆ 大さじ1と1/2
  • めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1と1/2
  • おろししょうが 小さじ1/2

 

作り方

1. ボウルに(A)を入れて、

 

よく混ぜ合わせます。

 

2. 1のたれにかつおを入れてなじませ、ラップをかけて冷蔵庫で30分以上おいて味をしみ込ませます。

 

30分おくとこんな感じに。かつおの身がたれのいい色に染まりました。

 

3. 時間があればご飯は食べる5~10分前に丼によそい、ラップをかけて常温で冷ましておきます。

熱々のご飯で刺身丼を作ると、刺身が温まって生臭さく感じることがあります。こうしてご飯を少し冷ましておくと、刺身をより美味しく食べられますよ。

 

4. ご飯にたれに漬け込んだかつおをのせたら、お好みで白いりごまをふり、薬味ねぎをのせてお召し上がりください。

 

残ったたれをご飯にかけて卵かけご飯風!

卵の入った濃厚づけだれはコクもうま味もたっぷり! そのたれがうま味のあるかつおにしみて、ご飯がすすんで仕方ない美味しさです。

お好みで、残ったたれをご飯にかけても味の濃い卵かけご飯のようでこれまたウマいです。かつおを食べ終えたら、薬味を追加してたれご飯も楽しめます。たれは味が濃いので、しょっぱくなりすぎないように少しずつかけるといいですよ。

さらに味変で、途中でお茶をかけてお茶漬け風にしたり、おろしにんにくをのせたり、一味唐辛子や七味唐辛子をふってピリッと辛みを効かせたりしても美味しいです。

今回はかつおを使いましたが、同じ青魚のアジ、白身魚の鯛やヒラメなどの刺身を使うのもオススメ。薬味も大葉やみょうがなどお好きなもので作ってみてください。

 

作った人:魚屋三代目

魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。

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