こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
2023年の「メシ通年間ランキング」でも3位にランクインして好評だった、ブリの刺身で手軽にできるシメブリ。
今回は、そのシメブリのときにいただいたコメントをヒントに、ブリの刺身をレモン汁やにんにくなどで5分ほどマリネして作る「ブリのセビーチェ風」のレシピを紹介します。
セビーチェは中南米のペルーやメキシコの伝統料理で、魚介と野菜やフルーツをあわせたマリネのこと。魚がさっぱり食べられておつまみに最高ですよ。
今シーズンはブリが豊漁といわれていて、比較的お手頃なお値段で手に入ると思います。美味しい旬のブリをたくさん食べていただきたいです!
なお、ブリの刺身は、家にあった比較的脂が少ない背側(青味がかった濃い色の皮が付いているのが背側の目安です)を使いました。とはいえさすがは旬のブリ、背側でも脂ノリノリだったので、レモンで締めることでさっぱりおいしく食べられましたよ。脂強めがお好きな方は腹側(皮が白っぽいのが目安です)でも作ってみてください。
魚屋三代目の「ブリのセビーチェ風」
【材料】1人前
- ブリの刺身 7~8切れ
- トマト 1/2個
- 玉ねぎ 1/4個
- レモン汁 大さじ2
- オリーブオイル(エクストラバージンがおすすめ) 大さじ1
- 塩 少々(小さじ1/4程度)
- すりおろしにんにく 小さじ1/4~お好みで
- 青唐辛子 お好みで
作り方
1. ブリの刺身は軽く塩(分量外)をふって5分くらいおき、
身から出る水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。
青魚特有の臭みなどが水分と一緒に抜けて和らぎ、食べやすくなります。また、マリネ液もしみこみやすくなります。この工程は省略してもOKですが、より美味しくできるのでぜひ試してみてください。
2. ブリに塩をして待っている間に、野菜、マリネ液を準備します。トマトはくし切り(縦に8等分くらい)に切ります。玉ねぎは1~2mmの厚さにスライスします。
スライスした玉ねぎは、ボウルに入れたたっぷりの水(分量外)に3分ほどさらすと辛みが和らぎます。水にさらした玉ねぎはザルに上げて、絞らずによく水気を切っておきましょう。
なお、今回は彩りで辛みの少ない紫玉ねぎも混ぜて使っています。紫玉ねぎだけでしたら水さらしは必要ありません。
3. レモン汁、オリーブオイル、塩、すりおろしにんにくをよく混ぜ合わせて、マリネ液を作ります。
オリーブオイルは、風味のいいエクストラバージンタイプがおすすめです。
4. ボウルにブリ、トマトを入れ、マリネ液を加え、
軽く混ぜ合わせたら、冷蔵庫で5分ほど冷やします。
5. 器に玉ねぎを敷き、
ブリとトマトを盛り付け、残ったマリネ液を回しかけて完成。
辛いのがお好きな方は、青唐辛子を刻んで仕上げにのせてください。
レモンとにんにくがブリのうま味を引き立てる!
レモンのさわやかな酸味と風味、にんにくと青唐辛子の香りと刺激がブリのうま味を引き立てて、すさまじくお酒に合いますよ!
さらにトマトの酸味もあいまって、脂が強いブリもさっぱり。最後のひと切れまで飽きずに食べられます。
ホットソースをかけて辛くしたり、中南米っぽくトルティーヤと合わせたりしても美味しいです。レモン汁ではなくライム汁を使い、野菜もカラフルにきゅうりやズッキーニ、パプリカなどを入れるとより本場のセビーチェっぽくなりますよ。
このセビーチェ風、ブリ以外でも刺身ならなんでもござれ。タイなどの白身魚やサーモン、イカ、タコ、海老、ホタテなど、好きなもので作ってみてくださいね。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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企画協力:レシピブログ
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