こんにちは！ ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。
ランタン祭りや世界遺産で知られるベトナム中部の街ホイアン。以前ご紹介して好評だったベトナム版チキンライス「コムガー」のレシピは、このホイアンで食べたものをどうにか家でも作りたい、とアレンジしたものです。
そして、今回紹介する「カオラウ」も僕がそのホイアンで食べたお気に入りの一品。
ホイアンの名物料理の1つでもあるカオラウは、米粉を使った太めの麺が入った汁なしの混ぜ麺。スパイシーな豚肉、もやし、ハーブなどの具をのせた麺にうま味のある甘辛いたれをかけ、これをグワッとかき混ぜて食べるととっても美味しい！
カオラウの麺はベトナムの麺料理には珍しくしっかりコシがあって、僕が現地で食べた時には日本のうどんを思い出しました。
ということで、冷凍うどんをはじめ、日本でも手に入る材料で作りやすくアレンジしつつ、ホイアンで食べたカオラウを目指したのがこの「カオラウ風混ぜうどん」のレシピです。
たれはニョクマムとオイスターソースで甘辛く味付け。五香粉を効かせた豚肉はスパイシー＆ジューシーで、甘辛いたれ、うどんとの相性もバッチリです。簡単にできてお酒を飲みながら食べるのにもぴったりなので、ぜひ作ってみてください。
Ki Yamamotoの「カオラウ風混ぜうどん」
【材料】（1人分）
- 冷凍うどん 1玉
- 豚肩ロース（ブロック。スライスでもOK） 120g
- もやし 30g
- サラダ油 大さじ1
- 水 50ml
- ポテトチップス（厚切り、うす塩タイプがおすすめ） 2～3枚
- サラダ用の葉物野菜（今回はベビーリーフ） 適量
- 食べるラー油（市販品） お好みで
（A）
- ニョクマム（なければナンプラーでOK） 小さじ2
- オイスターソース 大さじ2
- 砂糖 小さじ2
- こしょう 少々
- 五香粉 小さじ1/3
作り方
1. 豚肩ロースは、噛みごたえが出るように5～6mmの厚さに切ります。大きければ4cmくらいの長さに切ってください。
豚肩ロースはスライス済みのものでもOK。5～6mmの厚切りがおすすめですが、なければ薄切りでも代用可能です。
2. 切った豚肩ロースをボウルに入れ、(A)を加えて全体に行き渡るように混ぜたら、5分ほどおいて味をなじませます。
3. フライパンに水（分量外）を入れて沸かし、もやしをサッと茹でてザルに上げて水気を切ります。同じ湯で冷凍うどんもサッと茹でて解凍したら、ザルに上げて水気を切り、器に盛り付けます。
もやしは小皿などにとっておきます。
4. 3のフライパンの湯を捨てて水気を拭き取ったら、サラダ油を入れて熱し、油がサラッと流れるくらいに温めます。そこに2をつけだれごと入れて広げ、弱火で2分ほど焼きます。
5. 焼き色が付いたら裏返し、反対側も同じように2分ほど焼きます。
6. 豚肩ロースの両面に焼き色が付いたら水を加え、フライパンに付いたたれもトングなどでこそぎ落とすようにして混ぜます。弱火と中火の間くらいの火加減にして、2～3分煮詰めます。
たれが2/3くらいまで煮詰まり、写真のようにトロッとしてきたら火を止めます。
7. 3のうどんの上に茹でたもやし、6をたれごとのせ、サラダ用の葉物野菜、くだいたポテトチップスを盛り付けて完成です。
ツヤッとしたたれが食欲をそそります！
「カオラウ風混ぜうどん」の完成です。
まずは色よく焼けた豚肉をガブリ。濃厚なうま味のあるたれがジュワッとしみ出てウマい！
全体をよく混ぜてからうどんをツルリと食べると、もっちりとコシのある麺と甘辛いたれ、五香粉の香りがめちゃくちゃ合います。
現地では揚げたカオラウの麺をトッピングしていましたが、今回は厚めのポテトチップスで代用してみました。これが正解！ モチモチの麺を食べていると時々やってくるカリッとした食感がいいアクセントになります。サラダにくだいたピーナッツをのせたり、汁かけご飯に豚の皮をカリッと揚げたものをのせたり、ベトナム料理はカリカリの食感を組み合わせるのが上手なんですよね。
半分ほど食べたら味変タイム。ベトナムでは刻んだにんにくや唐辛子、レモングラスを入れたラー油のようなサテというピリ辛の調味料をかけますが、ここは市販の食べるラー油で。辛みとにんにくの風味で味がグッと引き締まって、さらに箸がすすみますよ。
うどんだけでは物足りない方は、軽くよそったご飯に具の豚肉をのっけたミニ豚丼もおすすめです。スパイシーで甘辛なたれはご飯にもよく合いますよ！
冷凍うどんで作った混ぜうどんは、目を閉じればランタン、黄色く塗られた家屋など、ホイアンの景色が浮かんでくる大満足の一杯になりました。フライパン1つでできますので、ぜひ作ってみてくださいね。
それでは、また次の記事で会いましょう！
作った人：Ki Yamamoto
ベトナム料理普及家。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。名前の読み方は「キーヤマモト」。好物は麺類全般。
企画協力：レシピブログ
テレビや雑誌で活躍する人気料理家やフーディスト・17,000名が参加する料理ブログのポータルサイト。毎日のおかずやお弁当、お菓子など120万件のレシピを無料で検索できる。
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