サバの水煮缶でつくるスリランカ風サバカレーがサイコーに美味い【東京カリ~番長】

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でらいつカレーvol.2 「スリランカ風サバカレー」のつくりかた

近ごろ、スリランカカレーが流行ってるらしい。

ひと皿にカレーや付け合わせを何種類もかけ、最終的にまぜまぜして食べちゃう、っつー、なんとも行儀のわる……いやいや、じゃなくて、じゃなくてw。

見た目もカラフルなうえ、味の変化をいろいろ楽しめる、とっても、おっしゃれ~なカレーなわけです。

 

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ちなみに、これ。

わたくしが木曜ランチ限定で営業している「TOKYO SPICE CURRY」(通称木曜カレー)のある日のカレーです。

ククルマスカレー(左)以外はスリランカ式のカレーではありませんが、スリランカスタイルで、ワンプレートにカレーと副菜をすべて盛り付けています。とっても、おしゃれでしょ?(←聞くな聞くな! w)

 

ハイ。そんなこんなで、いま、ナウでしゃれおつなスリランカカレー! ひとつくらいは自分で作れるようになっておきましょう。そーすれば、マジでモテモテ間違いなし!

ってことで、でらいつカレー、本日も元気にはじまりはじまり~。

 

「スリランカ風サバカレー」の材料

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基本の食材はこれ。(詳細レシピは最後に掲載します。)

 

材料(2人分)

  • サバの水煮缶:2缶
  • パンダンリーフ(ランペ):1枚
  • 玉ねぎ:1個   ホールトマト:1/2缶
  • ココナッツミルク:250ml  シナモンスティック(セイロンシナモン):1/2本
  • 鰹だしの素:小さじ1  スリランカカレーパウダー:大さじ1
  • にんにく:5g  しょうが:10g  酢:大さじ1/2

 

パンダンリーフは何としても手に入れていただきたい。この香りが決め手なんです!

ほのかに甘く、そして、どことなくタイの最高級米「ジャスミンライス」のようなイイ香りがします。

 

そして、今回使うスパイスは「スリランカカレーパウダー」(ローステッドカレーパウダー)です。

フツーのカレーパウダーで代用も可能ですが、パンダンリーフを手に入れるなら、こちらもなんとか手に入れて欲しいところ。もし、フツーのカレーパウダーを使う場合は、フライパンで一度ロースト(乾煎り)してから使ってください。

 

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市販の一般的なカレーパウダーをローストするとこうなります。(①⇒②⇒③)

写真④:上が「スリランカカレーパウダー」、左が一般的なカレーパウダーのロースト前、右がロースト後。

 

下準備

スムーズな調理のため、下ごしらえはしておきしましょう。

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にんにく、しょうがは包丁の腹でつぶし、ざっくりと切る。

みじん切りにする必要はありません。つぶしたにんにくとしょうがをまとめて、ザクザクザクと23回包丁を入れるだけです。 

注意:包丁がすべるとキケンです。きっちり拭いてから手を乗せ、力を加えるときは真上から体重を乗せるように潰しましょう。

 

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シナモンスティックはできるだけ細かく砕いておく(①②)。

玉ねぎは縦に半分に切ったあと、繊維と垂直方向に半分に切り(③)、繊維と平行にスライス(④)。幅は34mmくらい。

 

準備ができたら、調理の開始です

ちょっと深めのフライパンで、できるだけノンスティック加工(くっつかないヤツ)のものを用意してください。

今回は、ほぼ「具材を入れて煮込むだけ」なので、「くっつかない」「焦げ付きにくい」というのはけっこう重要です。

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フライパンに調理油(大さじ1.5)を熱し、にんにく、しょうが、シナモンを加える。

火加減は強火です。

 

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玉ねぎをフライパンに敷き詰めるよう並べる。

火加減は、まだ強火です!

 

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ホールトマトを潰して玉ねぎの上に広げて加える。

火加減は、まだまだ強火です!

 

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スリランカカレーパウダーと鰹だしの素、塩を加える。

おっと! ここで、火加減を弱めの中火に下げましょう。

 

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一度フタをして煮込む。

ここでの火加減は、弱めの中火です。

水分は玉ねぎとホールトマトだけなので焦げ付きに注意しましょう。といっても、ちょっとくらいコゲても大丈夫です。

 

Vol.1「鶏もも肉の桃カレー」のときの格言、覚えてますよね?

ちょっとくらいのコゲは気にしない!

この余裕、オトコの余裕、大事です。

 

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3分ほど煮込んだらフタを開け、全体をしっかり混ぜ合わせる。

 

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水、酢、パンダンリーフを加え、ざっくりと混ぜ合わせる。

 

パンダンリーフは切らずに長いまま、でもちょっと邪魔なので、結んで加えましょう。

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再度、ふつふつとして来たらフタをする。

 

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弱めの中火で4分ほど煮込む。

 

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フタを開け、一度全体を混ぜ合わせる。

 

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サバを加える。

汁は使いません。 

でも、捨てるのはちょっともったいないと思ったアナタ! 活用レシピはいっぱいありますよ!

ここでは紹介しませんので、ご自身でモリタしてくだ……あ、ケンサクしてください(←「さむっ」とか、いらないですからw)。

 

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サバを崩さないよう、全体にしっかり混ぜ合わせる。

 

いや、崩れてもいいです。ホントーは。

でも、盛り付け時にきれいに見せるため、ここはちょっと丁寧な仕事をしてみても、いいんじゃない?

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ココナッツミルクを加える。

この時の火加減は、強火です。

ココナッツミルクが沸騰するまで強火です。

 

しっかし、この写真、よく撮れたな~(自画自賛w)。

わたくしのこの記事はすべて1人でセルフタイマーで撮っているので、こーゆー水もんを入れるときは、タイミングが難しいですよね。注ぎ入れるのが遅いとカップから出てるところが撮れないし、早すぎるとカップの中身が全部出たあとになるし。ココナッツミルクなんて、入れたらもう戻せないし。一発勝負なんです。

 

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全体にざっと混ぜ合わせたら、フタをしないで5分ほど煮込む。

 

煮込むときの火加減は弱火です。表面がちいさくふつふつする程度の弱火です。

 

さー、そしてこの時間は恒例の洗い物タイムです。

5分しかありませんが、今回は洗い物が少ないはず。

まな板、包丁、ホールトマトやサバを入れたボウル、スパイスを分けた小鉢等々、ちょちょいのちょいですね。

 

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ハイ、完成!

 

味見をして、塩気が足りなければお好みで調整してください。

あとは盛り付けるだけ。

 

盛り付け

お好みで針しょうが(千切りしょうが)をトッピングすれば、いいアクセントに!

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スリランカ風サバカレー」完成でーす!

ココナッツミルクの甘い風味とパンダンリーフの独特の香り、ほのかな酢の酸味にトマトと鰹だしのうまみも加わり、まさかサバ缶を使っているとは思えない、本格的な味わいです。

 

どーです? 今回はそーとー簡単でしたよね?

にんにく、しょうがはみじん切りにしなくていいし、玉ねぎをあめ色になるまで炒めなくてもいいし。ほぼ、具材を入れて煮込むだけ。

これが出来なきゃ……もうカレーを作るのはやめて下さい!w

 

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実食!

食べるときは、サバの身を崩し、ぜーんぶ混ぜて食べましょう!

合言葉は、「まじぇてまじぇて~!」(東銀座の某有名カレー店のようにねw)。

 

おさらい

【スリランカ風サバカレー 材料(2人分)】

  • サバ水煮缶:2缶(内容量100g程度なら2缶、200g以上なら1缶でOK)
  • 玉ねぎ(小):1個
  • ホールトマト:1/2缶(200g)
  • パンダンリーフ(ランペ):1枚
  • にんにく:5g(1片)
  • しょうが:10g
  • ココナッツミルク:250ml
  • スリランカカレーパウダー:大さじ1
  • シナモンスティック(セイロンシナモン):1/2本
  • 鰹だしの素:小さじ1
  • 塩:小さじ1/2
  • 水:150cc
  • 酢:大さじ1/2
  • 調理油:大さじ1.5

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  1. フライパンに調理油を熱し、にんにく、しょうが、シナモンを加える。
  2. 玉ねぎをフライパンに敷き詰めるよう並べる。
  3. ホールトマトを潰して玉ねぎの上に広げて加える。
  4. スリランカカレーパウダーと鰹だしの素、塩を加える。
  5. 一度フタをして、3分ほど中火で煮込む。
  6. フタを開け、水、酢、パンダンリーフを加え、ざっくりと混ぜ合わせる。
  7. ふつふつとして来たらフタをして弱めの中火で4分ほど煮込む。
  8. フタを開け、一度全体を混ぜ合わせてからサバを加える。
  9. ココナッツミルクを加えよく混ぜたら、フタをせず弱火で5分ほど煮込む。

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最後にワンポイント!

ココナッツミルクを加えた後は長時間煮込まない!

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いかがでしたか? 「スリランカ風サバカレー」。

もー、これ作れたら、マジ、やばいですよ!

なにがヤバイかわかりませんがw、作ってみてください! 是非に!!

 

書いた人:伊東

伊東盛

料理ユニット「東京カリ~番長」のリーダー。得意技は全国各地へカレーを作りに行く「出張カリ~」。雑誌・書籍・WEB等でのレシピ紹介やカレー関連商品の監修、飲食店のメニュー開発などを手掛ける。週に一度“間借り”でカレー屋を営業中。

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