宇都宮エリアのグルメキーワードは「観光客の知らない宇都宮」! ~名店巡礼 宇都宮エリア編~【タベアルキスト】

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みなさんこんにちは、メシ通レポーターのタベアルキストWakuiです。

今回も我々タベアルキストが、わざわざ食べに行く価値のある逸品を提供しているお店へ実際に訪れ、食べまくる究極の食べ歩き「名店巡礼」をお届けします。
名店巡礼のセレクト店の定義やこの企画ポリシーなどは、ぜひ以前の記事をご確認ください!

 

~名店巡礼 宇都宮エリア編~

今回の巡礼先は「宇都宮エリア」を選びました。

宇都宮と言えば何といっても餃子!ですが、そこはタベアルキスト。
今回は絶対王者の餃子の影に隠れてしまっているけれど、地元で評判のグルメはないだろうか。というところに注目し、地元の食材を使った餃子に負けないグルメをリサーチしました。

 

宇都宮近郊の地産食材を使った、美味しいお店をリストアップ。
こだわりの5軒が出揃いました。

 

あちこちで菜の花がきれいな姿を見せてくれてる4月上旬、タベアルキストは東北道を駆け抜け宇都宮に訪れていました。

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春爛漫の暖かさを感じながら今回の巡礼はスタートです!

 

1軒目:蕎麦遊 いしかわ 逸品:粗挽き十割そば【閉店】

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宇都宮エリア巡りの 1軒目に選んだお店は「蕎麦遊 いしかわ」。

年間を通して益子産のそば粉を採用し、自家製粉にこだわり抜いた地産地消の蕎麦店です。

こちらのお店が凄いのは、「粗挽きそば」を信条としており、より粗い粉で、より細く打つようにしているところ。粗い粉は香りが高くなる反面、打つのが難しくなります。
しかし、敢えて挑戦されているところが素晴らしい。
その結果、ここでしか頂けないそばを求めて、開店前から多くの人が訪問されています。

頂いたそばは二種類。 

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▲粗挽き十割そば 900 円

 

そばの香りを上品にまとっており、噛み締めた時のそばの旨味、甘みが圧倒的。食感は滑らかで、非常に瑞々しいところが魅力です。端正な味わいなのに癖になり、記憶に残るそば。食べ進めるごとに甘みや香りをより強く感じるので、食べ終わった後にまた頂きたくなってしまう味わいです。

 

是非とも、まずはツユを付けずに食べてみてください。とは言え、こちらはそばのみならずツユも秀逸です。甘みが無く、鰹を強く、それでいて下品にならないレベルで使用し、醤油もエッジが利いていながらトゲトゲしていない。

 

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▲十割田舎そば 750 円

 

かなり極太ですが、清廉な印象を与える田舎そばです。そばの香りが力強い。こちらはツユをたっぷり付けて、無骨にすするのが気持ち良い。

 

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▲天ぷら盛り合わせ 500 円

 

500 円とは思えないボリュームに驚喜!しかも、揚げ方が良く、海老は中心部をレアに仕上げており、しっとり、ぷりっとジューシィーに楽しめる。衣も薄く、軽妙かつ爽快。

 

こちらは他に二割そば 650 円、十割そば 800 円とリーズナブルな価格設定。

ただ、県外から訪問される方には【粗挽き十割そば】をオススメします!最もご主人のそば打ちの完成度の高さを実感出来、「より粗い粉で、より細く打つ」と言う哲学を体感する事が出来るでしょう。

日常的に食べたくなるくらいのそばでした。

 

お店情報

【閉店】蕎麦遊 いしかわ

住所:栃木県宇都宮市下桑島町1080-1
電話番号:028-656-0657
営業時間:11:30~14:00(予定数完売時終了)
定休日:月曜・火曜・水曜日(月曜日・水曜日が祝祭日の場合は営業)

執筆者:Yuya Otani

 

2軒目:クローバーステーキハウス 逸品:あさの豚 ポークソテー

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宇都宮市から車を東へ走らせ2軒目に訪れたのは、那須烏山市にある地元でも有名な「クローバーステーキハウス」。

田園風景に突如現れる瀟洒(しょうしゃ)な外観。それを取り囲むように、駐車場を埋め尽くす車の群れ。予想以上の賑わいに、自然と期待感が膨らみます。※足を運ぶ際には、事前予約をオススメします。

 

こちらでは「あさの豚」をはじめ、 良質なお肉料理をリーズナブルに頂けます。メニューの種類が豊富で、子どもから大人まで楽しめそう。店内は、家族連れが多めです。

 

今回我々が頂いたお肉料理は、二種類。 

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▲あさのポークのソテー ライス・サラダ・味噌汁セット 2,700円

 

栃木県さくら市が誇る、高級豚肉「あさの豚」。

豊かな自然の中でストレス無く、良質な飼料や天然水で育てられた品種です。その「あさの豚」を使った、肉厚のポークソテー。ナイフを素直にスウ~ッと受け入れるのは、肉の繊維がきめ細やかな証拠。薄桃色に染まる断面からは、火入れの巧さも感じられます。

 

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断面にフランス産の粗めな塩をふり、ひと口噛み締めれば、 気持よく弾ける肉の繊維。沁み入る脂は甘く、サッパリとしています。

 

セットのライスは、脂を余すこと無く受け止めてくれます。 無論、ライスの消費スピードが鈍ることはありません。肉の厚みもあいまって、香ばしさと共に、「あさの豚」が持つ素の旨味を十二分に堪能できる逸品です!

 

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▲ハンバーグステーキB 300g 1,620円

 

鉄板の上で魅せる、圧倒的な存在感。

ナイフを跳ね返す、なんとも力強い弾力に、正直驚きました。頬張ってみると、甘味のある上品な脂が、ジワジワと口の中に広がっていきます。良質な肉を食らっている、なんとも気持ちの良い感覚!

 

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▲サラダ(セットメニュー)

 

忘れてならないのは、セットメニューで頂ける「サラダ」。

二種類の自家製ドレッシングが絶品です。特に、オススメしたいのは「醤油ベース」のドレッシング。程良いコクと酸味が、 新鮮な野菜のみずみずしい食感と甘味を引き立てます。※この自家製ドレッシングは、店頭でも購入できます。

 

ここにもまた“いい出逢い”が。

席の間隔はゆったりとしており、 また、質の高いホスピタリティーのおかげで、 最後まで居心地良く過ごせました。途切れない待ち人の列にも、納得です。

“ぜひまた足を運びたい”

「クローバーステーキハウス」の余韻に浸りながら、巡礼3軒目のある“鹿沼”に向けて、車を走らせます。

 

お店情報

クローバーステーキハウス

住所:栃木県那須烏山市興野316-1
電話番号:0287-84-3968
営業時間:11:00~22:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
ウェブサイト:http://www.clover4.co.jp/

www.hotpepper.jp

 

執筆者:Yamato Tokuhara

 

3軒目:黒田養蜂園 逸品:ハニー木の実パンケーキ

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3軒目は、 鹿沼市にある“ハチミツの楽園”とも言うべき「黒田養蜂園」。

創業は1920年。親子4代に渡って、蜂に真摯に向き合ってこられた、 黒田“養蜂”一家が営んでいます。養蜂園の施設内には、 お土産店を含め、3つのお店が併設されており、 様々な形で蜂蜜に触れることができます。

 

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まずは、蜂蜜を使ったお料理を頂けるカフェ、「Café&Gelateria HoneyB(ハニー・ビー)」にて、 こちらのNo.1メニューを頂きます。

 

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▲ハニー木の実パンケーキ 880円

 

ポイントとなるソースは、 独自のレシピで作られた“ハニーメープル”。

こだわりの蜂蜜が、メープルの甘味に、 深いコクと香りをプラスしています。しっかりとした弾力ある生地に、 サッパリとしたホイップクリーム。いずれも甘さは控え目ながらも、 ソースと共に頬張ることで、 バランスの良さが感じられる逸品です。

 

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続いて2品目は、 スイーツショップ「Dolce Miele(ドルチェ・ミエーレ)」から、 ジェラートを。

 

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▲ジェラート・ダブル 400円

 

季節によって具材が変わるジェラートは、12種類ほど。

いずれも香料や着色料は使用されておらず、素材そのものの味がストレートに伝わってきます。今回は、ハニーリッチミルクとイチゴの組み合わせで。特に心惹かれたのは、ミルク。県北にある那須千本松牧場の牛乳と、こちらの蜂蜜とのマリアージュによって生まれた逸品です。 全体的にサッパリとしながらも、蜂蜜によって甘味とコクがプラスされた味わいに、スプーンが止まらなくなります! イチゴと共に頬張ると、 程良い酸味がアクセントとなって、またひと味違った味わいを楽しめました。

 

パンケーキとジェラート。

2つのメニューに共通していたのは、 蜂蜜そのものが、自己主張しすぎていないこと。
メープルやミルクに、 蜂蜜を加えることで引き立てられるコクと香り。 このレシピの絶妙なバランスに、 秀逸さを感じずにはいられません。

終始アットホームな雰囲気に包まれ、 我々は楽園を後にしました。「蜂蜜で、鹿沼に人を呼びたい」という黒田専務の言葉が、 とても印象に残りました。

 

お店情報

黒田養蜂園

住所:栃木県鹿沼市村井町291-5
電話番号:0120-82-1138
営業時間:11:00~18:00
定休日:火曜日(火曜が祝祭日の場合、翌日振替)
ウェブサイト:http://kuroda-honey.com/

www.hotpepper.jp

執筆者:Yamato Tokuhara

 

4軒目:ル・ペリカンルージュ 逸品:さつきポークのロースト

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4軒目は、地豚と地野菜をメインに据えた「ル・ペリカンルージュ」。

本格的な晩御飯の前に、軽く一杯。そんなニーズを満たしてくれそうなお店です。こぢんまりとした、アンティークな外観に赤い看板が目印です。ドアのガラス越しに見える、カウンターに所狭しと並んだ料理に思わず引き寄せられてしまいそう。

 

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▲前菜の盛り合わせ 2,160円

 

まずは前菜の盛り合わせから。

内容は日替わりで、鹿沼の鮮度の良い地野菜をたっぷりと使ったビストロらしい料理が並びます。写真左から時計回りに、クミンの香りが個性的なジャガイモと砂肝のアヒージョ。ピリッと辛さを効かせたトマトのバルサミコ。肉質の詰まったゴボウのロースト。食感の変化が楽しいスパニッシュオムレツ。

 

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写真左中央から時計回りに、コリっとした食感のスティックセニョールとクスクス。

アスパラがみずみずしい茹で鳥とアスパラのマヨネーズ和え。グレープフルーツのほろ苦さとセロリの香りがアクセントの、グレープフルーツとイカのマリネ。

 

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▲さつきポークのロースト 2,160円

 

こちらの逸品は、全国養豚経営者会議、肉豚の品評会【バロウショー】で最優秀賞を獲得したこともある、さつきポークを使ったロースト。

卸している店も10店ほどしかない希少な豚をシンプルに調理し、岩塩や味噌、マスタード等を自分の好みに合わせていただきます。

 

旨味とコクの強い肉質で、余韻が残る味わいは2軒目「クローバーステーキハウス」で食べることのできる「あさの豚」とは、また一味異なる良さがあります。

気心の知れた仲間と少人数でひょいと顔をのぞかせたくなる、そんなお店でした。

 

お店情報

ル・ペリカンルージュ

住所:栃木県鹿沼市天神町1852-7
電話番号:0289-63-0402
営業時間:15:00〜23:30
定休日:第一・第三 火曜日 と 第一・第三 日曜日

 

執筆者:Kazushi Kikutan

 

5軒目:らんぷ亭 逸品:牛肉の土佐造り【閉店】

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最後に訪れたのは、宇都宮の中心街にある、「らんぷ亭」。

こちらは栃木県産の和牛をはじめ、野菜や卵も栃木県産を使用している、アットホームな欧風居酒屋です。自慢の牛肉料理だけでなく、グラタン、オムレツ、アスパラ料理などに加えて、おつまみメニューもたくさんあるため、多くのお客さんで賑わっています。心が温まる料理だけでなく、優しい接客も印象的です! 今回は、地物の素材を使った料理を中心的に頂きました。

 

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▲牛肉の土佐造り 1,000 円

 

ひとたび口に含むと、とろんととろける素晴らしい火入れ。レアに仕上げつつ牛肉の旨味を引き出しており、舌の上に脂が滲みます。噛み締めるとじゅわっと牛肉の肉汁がほとばしる。わさび、醤油との相性も良く、パクパクと頂いてしまう名物料理です。

なお、希少部位のカイノミも 1,000 円で提供されており、びっくりしました。

 

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▲アスパラサラダ 800 円

 

市内にある佐藤ファームに「ランプ亭」のご主人、星さんがわざわざ取りに行かれているというアスパラガス。非常にみずみずしく、アスパラの香りと甘みがたっぷり。ボイル加減も良いので、噛み締めるとシャクッと気持ち良い音を立て、甘みが広がります。
自家製ドレッシングは玉ねぎ、ビネガー、オリーブオイルにサラミやアンチョビも使われており、とても美味しい。酸味が利いているので、肉料理との相性が抜群です。

 

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▲ナスグラタン 800 円

 

喜連川温泉ナスを使用したグラタン。

ベースはトマトソースで、チーズはゴーダチーズ。優しく快適な味わいとナスの甘みがベストマッチ。トマトソースの中でじっくりと火を入れられたナスは、甘みと香りが強く、野菜が本来持つ力強さを楽しめます。

 

こちらはグループのお客さんからお一人様まで幅広く訪問されているのが印象的でした。市街地にあるので、アクセスが便利なのも心強いです。【牛肉の土佐造り】とビールで一息つき、牛肉 100%の【チーズハンバーグ】や【サーロインステーキ】で〆れば、大満足かと!

 

お店情報

【閉店】らんぷ亭

住所:栃木県宇都宮市西 1-1-30
電話番号:028-636-9088
営業時間:17:00~23:00
定休日:不定休

www.hotpepper.jp

執筆者:Yuya Otani

※このお店は現在閉店しています。
飲食店の掲載情報について。

 

名店巡礼 宇都宮編まとめ

今回の5軒のセレクトいかがでしたでしょうか。

訪れたお店はいずれも評判店。開店と同時に満席となってしまうようなお店ばかりですが、観光で来られている方は少なめ。地元の方で賑わっています。

 

観光客が、「餃子、餃子」とハシゴしている中、地元の方はこんなに美味しいものを食べていたなんて! ちょっぴり悔しい気もしませんか。1回目の宇都宮は餃子を楽しんで、2回目はぜひ訪れたい、そんなお店が多くありました。

 

観光視点で行くと見落としがちなグルメが沢山、「観光客の知らない宇都宮」を宇都宮エリアのグルメキーワードとしたいと思います。

 

次回は、たまにはお酒も一緒に楽しみたい!? 甲府編です!

 (取材日/2016年4月9日)

 

書いた人:タベアルキスト

タベアルキスト

タベアルキストとは、「食べる幸せ、探す喜び」をモットーにした実名制の食べ歩きマニアのコミュニティ「Tabearukist Association」に所属する、年間300軒以上の外食をしているメンバーのことを「タベアルキスト」と言います。その一食、一食を、お腹も心も満たされる幸せな時間とするため、「一般人による一般人のためのグルメ検証」を旗印に、公正中立な立場から「食べる価値のある逸品」の情報を発信しています。

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