炭水化物×炭水化物 栃木のB級グルメじゃがいも入り焼きそばを手軽に美味しく作る方法【美窪たえ】

栃木のB級グルメとしても知られる「じゃがいも入り焼きそば」を紹介します。料理家の美窪たえさんによる、じゃがいもや焼きそば麺の調理方法は必見です。

こんにちは! 料理家の美窪たえです。

今回は、栃木のB級グルメとしても知られるじゃがいも入り焼きそばを紹介します。

焼きそばにじゃがいもを加えたこの料理は、ボリュームも満点なのでガッツリ食べたい方におすすめです。

市販の焼きそば麺(粉末ソース付き)を使いますが、ちょっとしたコツで、普段の焼きそばとは一味違うおいしさを作り出すレシピをご紹介します。

ぜひ試していただけたらうれしいです。

材料 1人前

  • 焼きそば麺(粉末ソース付き)……1人前(150g)
  • じゃがいも……1個(120〜150g)※男爵いもがおすすめ
  • キャベツ……150g
  • 豚バラ肉(薄切り)……80g
  • サラダ油……大さじ1
  • 鶏ガラスープの素……2g
  • オイスターソース……大さじ1/2〜1
  • 卵(目玉焼き用)……1個
  • 紅生姜……適量
  • あおさのり……適量

じゃがいも入り焼きそばの作り方

1.じゃがいもは、皮をむいて3cm角程度に切り、水(分量外)に浸して表面のでんぷんを洗います。じゃがいもの芽は毒素を含んでいますので、見つけたら必ず取り除いてください。

2.じゃがいもの水気を切って耐熱皿に入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で2分ほど加熱します。

水蒸気で膨らむと危険なため、ラップは必ずふんわりとかけるようにしてください。加熱が終わったら、やけどに注意しながらラップを外して、余分な蒸気を飛ばしておきます。

ホクホク食感が持ち味のじゃがいもですが、この後さらに炒めて加熱しますので、この時点では、火は通っているけれどやや硬めの仕上がりが最適です。

3.キャベツは5cm角程度のざく切り、豚バラ肉は4cm幅程度に切り、鶏ガラスープの素は水100ml程度(分量外)と混ぜ合わせておきます。

4.フライパンにサラダ油をひき中火にかけたら、じゃがいもを入れて表面を焼き固めます。先に油で焼いておくことで、フライドポテトのような香ばしさが引き出されて風味がぐんと増します。また他の具材と炒め合わせた時に崩れにくくなります。全体に焼き色が付いて表面がカリッとしてきたら、一度お皿に取り出しておきます。

5.同じフライパンに豚バラ肉を入れてほぐし、半分程度火が入ったらキャベツを加えて炒め合わせます。(※フライパンは洗わずに使用して構いません)

豚バラ肉の色が完全に変わる前に次の材料を加えて炒めることで、硬くならずに柔らかく仕上がります。

6.キャベツにサラダ油が回ったら中央を空けて、焼きそば麺を入れ、その上から鶏ガラスープを注ぎ、グツグツと沸騰させながら2分ほど加熱していきます。

この鶏ガラスープで焼きそば麺を加熱することがおいしく仕上げるポイントです。

後でホクホク食感のじゃがいもがどっさりと入ってきますので、焼きそば麺にやや多めの水分を含ませて、なめらかに仕上げておくことにより、口の中がもそもそせずに食べやすくなるのです。

鶏ガラスープを加えたら、すぐには焼きそば麺をいじらず、水分を含んで温まってからほぐすことも重要です。焼きそば麺を無理にほぐそうとすると、ブツブツと切れてしまうので注意しましょう。

7.焼きそば麺がよく温まったらほぐして炒め合わせ、付属の粉末ソース、オイスターソースを加えます。

今回は焼きそば麺に付いている粉末ソースを使用していますが、隠し味としてオイスターソースを加えて魚介系のうま味を足すことで、上品なコクが加わってお店で食べるような本格的な味わいになりますよ。私のおすすめの作り方ですが試してみてください。

また、目玉焼きはこのタイミングで別のフライパンで調理しておきましょう。

8.じゃがいもを投入して、お好みでこしょう(分量外)を振って軽く炒め合わせます。

9.お皿に盛り付けて、目玉焼き、紅生姜、あおさのりをトッピングしてお召し上がりください!

じゃがいも入り焼きそばの楽しみ方

熱々のうちにいただきましょう!

粉末ソースとオイスターソースがきいた濃厚な味付けですが、じゃがいもと一緒に食べることで中和され、ちょうどいい味加減で楽しむことができます。

じゃがいもは、表面はカリッと香ばしく、中はホクホク。そこに、鶏ガラスープで調理したなめらかな焼きそば麺が合わさることで、さまざまな食感が絶妙なバランスに。口の中の水分量が心地いい状態のまま、おいしくじゃがいも入り焼きそばを味わうことができます。

トッピングとして、目玉焼き、紅生姜、あおさのりを使用していますが、どれも名脇役としてじゃがいも入り焼きそばを支えてくれています。

これらのトッピング以外で個人的におすすめなのが、からしマヨネーズです。マヨネーズとからしを器で混ぜ合わせるだけの簡単なトッピングですが、じゃがいも入り焼きそばとの相性は抜群です。

※マヨネーズ30gにからし2gの割合で混ぜ合わせてください。

じゃがいもの甘さとからしマヨネーズのツンと鼻に抜ける風味が心地よく、箸が止まらなくなるような味わいになります。

まとめ

じゃがいもの食感と焼きそば麺のなめらかさにこだわった、栃木のB級グルメじゃがいも入り焼きそばを紹介しました。

ビールなどのお酒も進みそうな濃いめの味付けで、ボリューミーで満足度の高い一皿ですので、ぜひ試していただけたらうれしいです。それでは。

書いた人:美窪たえ

料理する人、食べる人。J.S.A.認定ソムリエ、SAKE DIPLOMA。OLからバーテンダー⇒日本料理人⇒フレンチコック⇒アメリカンデリという、異色の経歴を持つ料理家。料理のおいしさと酒への思いを発信するユニット[おとな料理制作室]としても活動。著書『おとな料理制作室へようこそ』(ワニブックス)が好評発売中。

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