【閉店】〈新社会人必読〉怒りっぽい上司に苦手な料理を注文されても、バレずにやりすごす方法

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新社会人の皆様、入社おめでとうございます。新しい環境で戸惑うことも多いことでしょう。特に上司との食事の席で勧められた料理を、苦手だからと断るべきか否か。難しい判断ですね。

これはとあるダメ新入社員が上司との食事で苦手なものを避けるため、想像もしない手段を実行するお話です。

 

とある仕事帰りの夜……

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「おいお前ら。今日も疲れたな。飯おごってやるから付き合えよ。」

もう疲れてさっさと帰りたい(写真左)、同期なのにバリバリ仕事をこなす同僚(写真右)、そしてバリバリ体育会系の怖い主任(写真中央)。このチームで仕事をしています。

 

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「『カフェパスタ ツイン』……パスタ食いてぇな! ここにしようぜ。」

 

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「七色のパスタだってよ、スゲーじゃん! 2~3人向けのがあるから、分けて食べようぜ。」

仕事が終わってから、みんなで食事。こういうシーンは頻繁にあります。

そしていま頼まれようとしているおいしそうなスパゲッティには、私の苦手なナスがはいっているようです。しかも人数分の三切れ。間違いなく一人一切れ食べる流れです。

「ナス苦手なので食べられません」と伝えることは簡単です。しかし、新入社員なのに好き嫌いを主張するのもどうなのか……できれば主任に気づかれず、加えて残すことなくナスを食べない方法を実行したいのです。

 

秘策その1:店員さんに頼んで抜いてもらう

一番手っ取り早いのは、初めから抜いておいてもらうことです。しかし主任に「ナスが苦手」なのは伝わってほしくありません。こっそり店員さんに伝えます。

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「このなないろパスタのスモールセブンください」

「かしこまりました」

 

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「主任! あの……ちょっと、ちょっと失礼します!」

「あん? なんだよ。」

 

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「あの……さっきの注文なんですけど、ナス抜いてもらえますか?」

「はい、承知いたしました。」

 

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「お待たせいたしました、スモールセブンです。」

「スゲーほんとに七色だ!」

(よっしゃ、ナス入ってない!)

 

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「あれ、メニューの写真にはナスあったよな。なくね?」

 

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「おいお前、入れてもらってこい。さっき店員さんと話してたの、こっそりナス抜いてくださいって言ってたんじゃねぇだろうな……? 人の注文を勝手にいじるな!!」

「いや!! そんなことないッス!! 入れてもらいます!!」

主任がきっちりナスを見つけていたとは……パスタの色しか見てないと思ったのに……。

確かにみんなで食べるとはいえ、人の注文を勝手に変えてはいけません。ここは耐えて、確実に食べずに済むタイミングを待ちましょう。

 

秘策その2:同僚に食べてもらう

同僚に食べてもらうのにも、主任が見ていないタイミングを狙わないといけません。難易度高そうですが、高い確率でそのタイミングはやってきます。

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「ちょっとトイレ行ってくるわ」

このときを待っていたぞ!

主任がいないあいだに、同僚の胃袋に収めてしまえば何の問題もない!

 

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「なぁ、俺さ、ナスどうしても食べられないんだよね。食べてくれない?」

「あー、俺も苦手なんだよなぁ…」

 

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「これで頼むよ。ねぇねぇ、いいじゃないの~」

「え? そんなことで金使うの!? 素直に残せよ」

 

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「うるせぇぇーー! 早くしろォォーーッ! もう手洗ってる頃合いだぞォォーーーーッ!!」

 

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ハッ!!

「お前ら……何騒いでんだ……??迷惑だろうが……!」

 

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「……」

強引に食べさせたことは主任にバレませんでした。やはり仕事において持つべきものは良い同僚です。同僚はお金が手に入りハッピー、私は苦手なものを食べてもらってハッピー! 誰もが幸せになれる方法です。

 

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しかし……同僚の説得に時間がかかり、まだナスは半分残っています。主任がトイレに立つことはもうないでしょう。この状況をどう切り抜けるか……。

 

秘策その3:ぬいぐるみに食べてもらう

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「わー、おいしそうなナスだにゃん」

 

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「よいしょ、よいしょ……」

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ぱくぱく……

 

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「おいしいにゃん!」

 

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「……」

主任が笑っている!

これは切り抜けられるか…!?

 

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「お前!!それで食べたことになると思ってんのか!!バカにしてんじゃねーぞ!!」

 

くそー……絶対「猫かわいいな」って思ってたくせに……。

やっぱり自分の口で食べないとダメか……。

 

秘策その4:アレを使って丸呑みにする

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もはや詰み。

最後の希望を求めて、カバンのなかを探ってみます。

 

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おお! この前ゼリーと間違えて買ってしまった「錠剤用ゼリー」があった! 起死回生とはまさにこのこと!

 

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スプーンにゼリーを出して……

 

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ナスは細切れにして……

 

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ゼリーで包む!

 

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ゼリーがいちご味だからナスもイチゴ味!

噛まないからナスの食感もない!

しかも、文句なく食べている! これなら主任も何も言えまい!!

 

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「お前さぁ……そんなにナス苦手なら、俺が食べるよ……」

怒られることはありませんでしたが、変な気を遣わせてしまいました。

この素振り……初めから苦手と素直に言えば、許してくれたような気がします。

 

まさかの結末

主任に気を遣わせてしまった挙句、好き嫌いがばれてしまった……なんと申し上げればいいことか……!

悩む私に主任はこう声をかけたのです。

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「お前、ボケーっとしてるやつだと思ってたけど、すごいアイディア思いつくやつだな。きっとこれから伸びるよ。仕事頑張れよ」

主任が……褒めた!!

 

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「ごちそうさまでしたッ! 明日からまたよろしくお願いしますッ!!」

 

新入社員のみなさん、苦手なものは注文の段階で説明しましょう! 食べ物を無駄にせず、苦手なものを食べなくて済み、経済的にも最良の手段です。

そして、ごちそうになった翌朝には、上司に「昨晩はごちそうさまでした」と一言ご挨拶しましょう。そこまでが食事をいただく側のマナーです。

 

この対処法を実践することで、みなさんの社会人生活が豊かになることを願っています。参考になさってください!

 

お店情報

カフェパスタ ツイン

住所:東京都大田区大森西6-11-21
※このお店は現在閉店しています。
飲食店の掲載情報について。

 

書いた人:毎川直也

毎川直也

風呂が好きで、風呂デューサーを名乗り活動中。銭湯、スーパー銭湯、温泉旅館での勤務経験を持ち、銭湯に勤めながらメディア出演をしている。酒が弱いうえに小食なため、「メシ通」には間違いなく向いていないライター。

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