おばんです。京都で庶民的に味わいたい、現地の京料理のお店6選どすえ〜

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京都に行くなら、やっぱり食べたい京料理。

とは言え、懐石では1人あたり1万や2万はザラ。敷居が高く思えるのも正直なところです。

それなら、庶民に親しまれてきた「おばんざい」はいかがでしょう。おばんざいとは、いわゆる「おそうざい」のこと。煮物は「炊いたん(炊いたもの)」、がんもどきは「ひろうす(飛竜頭)」など、なんだか響きもかわいらしい。

壬生菜(ミブナ)や九条ネギ、万願寺とうがらしなど、他の地方の人には耳慣れない、地元の京野菜をふんだんに使っているのも特長。まえがきはこのくらいにして、ほな、いこか。

 

棲家 富小路

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ダイニングのようなモダンな空間と臨場感あるオープンキッチンが特長の「棲家」。富小路店にはロフト席や掘りごたつ席もあり、のんびりとくつろげます。

素材にとことんこだわり、京野菜は大原や太秦、亀岡、丹波町の農家や市場から直接取り寄せ。魚介類も、日本海側の福井・小浜や京都・宮から仕入れています。

 

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おばんざいの王道「賀茂なすの揚げ浸し」(650円)や「里芋の唐揚げ」(650円)もさることながら、石焼グリルで旬の野菜を味わう「季節の色々石焼野菜」(1,000円)は、あれ? 野菜ってこんなに甘かったっけ? と目からウロコ。

京野菜をたっぷり味わいながら、調理によって様々に変わるうま味の奥行きを楽しんでください。

 

お店情報

棲家 富小路

住所:京都京都市中京区四条通富小路上ル西大文字町 メディナ四条富小路2F
電話番号:075-231-0605
営業時間:18:00~翌1:00(L.O.24:30)
定休日:不定休 ※1/1のみ休み

 

松富や壽(まつとみやことぶき)

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風情ある佇まいの町家ののれんを潜り抜けお店に入ると、カウンターにズラッと並んだ大鉢にたっぷり入ったおばんざいの数々。

こちらは、おばんざいを心ゆくまでバイキング形式で楽しめます。昼は70分、夜は90分の飲み放題、食べ放題です。

 

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食べ放題だからと言って侮るなかれ。しっかり素材にもこだわり、有機国産野菜や大豆に、京赤地鶏、調味料に至るまで厳選。

「おかわり自由晩ご飯」(大人2,800円)なら、メイン料理にプチデザート付き。もちろんおばんざいもおかわりできるのだから、逆にこっちが「こんなに食べても大丈夫?」と申し訳なくもありがたく思うところ。

ビーガン対応もしてくれるので、海外からの友人を連れていっても満足してもらえそう。

 

お店情報

松富や壽(まつとみやことぶき)

住所:京都京都市中京区三条通柳馬場下ル槌屋町87
電話番号:075-255-7899
営業時間:ランチ:11:30~15:00(LO14:20)/ディナー:17:30~21:00(LO19:45)
定休日:火曜日 

 

にこみや 岳

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戸を開けると思わず「ただいま!」と言ってしまいそうになる「うなぎの寝床」の町家造り。足繁く通う常連さんも多いのは、気さくな店長の人柄によるものも大きいのでしょう。

もちろん「おばんざい」(350円~)も絶品! 定番の肉じゃがや京野菜を使った一品など、日替わりで各種取り揃えられています。

 

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評判の「もつ煮込み」(小500円/大700円)は、毎日継ぎ足した味噌だしで煮込んだコク深い味わい。

熱燗を頼むと、大きなカゴいっぱいに入ったおちょこの中から、どうぞお好きなものをと差し出してくれるのもたのしい。

お気に入りの盃で、くいっと一杯。カウンターでおしゃべりしながら、はたまた座敷でくつろぎながら、美味しいお酒が進まないはずがない!

 

お店情報

にこみや 岳

住所:京都京都市中京区錦小路通新町西入ル西錦小路264-3
電話番号:050-5861-5814
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:00)
定休日:不定休

 

臼松

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京都市内随一の歓楽街・木屋町通も、三条を上がると少し落ち着きを取り戻します。

細い路地を入ると、軒先に大きく「臼松」の文字。大人の隠れ家、とはいうものの、肩肘張らずに友人同士やカップルで、のんびりとした時を過ごせます。

 

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「京野菜おばんざい」(380円)は日替わりで約10種取り揃え。まずはおばんざいを頼んで、それから名物の「串かつおまかせ6種盛り合せ」(760円)に進むのもいいでしょう。

米油でカラッと揚げてあるので、もたれずペロリと食べられる。「牛スジのどて煮」(620円)も合わせて、関西名物をオールマイティに楽しめるのも好印象。

 

お店情報

臼松

住所:京都京都市中京区木屋町通三条上ル上大阪町516 キヤマチジャンクションビル1F
電話番号:050-5816-8489
営業時間:18:00~翌1:00
定休日:不定休

 

炭火焼・旬野菜 ツキトカゲ本店

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町家の前を通りかかると、香ばしい炭火の香り。煙に誘われ、つい吸い込まれるかのようにお店の中へ。

看板メニューは「季節の焼野菜盛り合わせ」(880円)。関西近郊の契約農家などから届いた旬菜を、京都・琴引浜の塩でいただく。炭火で焼くことで、野菜の味がぎゅっと凝縮。

 

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ランチタイムなら「おばんざいランチ」(1,200円)もオススメ。

京都・城陽のさくら親どりや熊本の大阿蘇どりなどを使った炭火焼鳥五種と、季節のおばんざい三種盛り合わせをリーズナブルに楽しめる。明治時代の京町家を改造した風情ある空間で、足を伸ばしてくつろぎたい。

 

お店情報

炭火焼・旬野菜 ツキトカゲ本店

住所:京都京都市中京区二条通富小路東入ル晴明町672-2
電話番号:050-5861-9001
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:30)/17:00~2300(L.O.22:00)
定休日:月曜日

 

うしのほね あなざ

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河原町から三条に入ってしばらくすると、大正時代に建てられたアールデコ調のビルが残る。そこを過ぎて富小路に差し掛かると見えてくる町家が、「うしのほね あなざ」です。

1階はカウンターも含む全てが掘りごたつ席。天井も高くて開放感がある。2階に上がると、天井には屋根裏の梁が突き出し、壁に貼られたうちわやチラシが、レトロな雰囲気を醸し出しています。

 

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京丹後の契約農家から取り寄せる自然農法の野菜を使ったおばんざいは、「鴨ねぎ南蛮」や「万願寺唐辛子の肉づめ」など全15種類(一皿450円/3種盛950円)。

素材の味を引き立てる丁寧な味付け。来られた客のほとんどが頼む看板メニュー「名物うしのほね風シチュー」(1,200円)は、30年変わらぬ美味しさと今もファンが多いのも納得です。

 

お店情報

うしのほね あなざ

住所:京都京都市中京区三条通富小路西入ル中之町15-1
電話番号:075-213-2822
営業時間:11:00~13:30(L.O.13:30/17:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:無休

 

ちなみに京都の住所は、「上ル、下ル、西入ル、東入ル……」と見慣れない言葉が並び、聞き慣れない人にとっては取っ付きづらいかもしれない。ただ、慣れてくると、この言葉はなんとも、町家が建ち並ぶ京都の町なかをそぞろ歩くのに、都合がいいのだ。「錦市場の先の新町を上がって」、「三条と富小路の交差点を西入って」……気になる景色にふと足を止めながら、京都のおばんざいを、たーんと召し上がれ!

 

書いた人:大矢幸世

大矢幸世

転勤族の父親と夫を持ったがために、愛媛群馬東京京都福岡鹿児島福井を渡り歩いた流浪系ライター。現在地は東京。地元はしいて言えば福岡。立命館大学卒業後、百貨店勤務、フリーペーパーの編集を経てフリーランスに。月刊誌や広報誌、WEBなど各媒体で執筆中。著書に『鹿児島カフェ散歩』(書肆侃侃房)。

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