
2014年7月11日、ちょうど今から1年ほど前、渋谷にカオマンガイ専門店「ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム」がオープンし、マニアの間で一世を風靡した。
アメリカの激甘系アイスクリーム店やドーナツ店などを彷彿とさせるポップな外観と、ピンクのポロシャツを着た従業員がお出迎えする同店。メインメニューはなんとカオマンガイオンリー! 強気に出ていることがうかがえる。
さらにトッピングのパクチーは食べ放題という豪快ぶり。団塊世代のオジサマたちには忌み嫌われることが多いパクチーだが、トレンドに敏感な女性はさぞかし豪勢に食いついたことだろう……。
渋谷といえば、代々木公園で2015年5月16~17日、日本最大級の「タイフェス」が行われ、カオマンガイファンがこぞって集まったと聞いた。カオマンガイの持つ集客力には恐れ入る。
ところで、カオマンガイをご存じだろうか?
カオマンガイ、カオマンガイ、カオマンガイ、何度か唱えているとゲシュタルト崩壊してくるこの6文字。
これは鶏肉と米を一緒に炊き込んだタイのポピュラーな料理のことである。筆者の周りにはバックパッカーやタイ好きが多いため、彼らのFacebookを通してその存在は知っていた。だが、その聞きなれない名前から、味の想像が全くわかない。そう、ここまで長々とカオマンガイのことを語っておきながら、何一つカオマンガイのことをわかっちゃいないのである。
そんな謎めいたカオマンガイを自宅で再現できる「アジアごはん~カオマンガイの素~」がエスビー食品から8月3日に発売された。この素を白米に混ぜ込み鶏肉と一緒に炊くだけで、まるでタイにトリップしたかのような気分を味わえるというのだ。早速堪能すべく、エスビー食品担当者さまから送ってもらった(役得御免)。

これがそのカオマンガイの素だ。
1袋で2人前。税抜き180円と、とってもリーズナブル。企画背景について聞くと、時短簡便ニーズの高まりに伴い、ササッと作れるメニュー専用料理の素市場が拡大したことと。アジアは海外旅行先としても評判であること。そして何より、各地で開催されるタイフェスティバルの来場者が増加傾向にあることが同商品誕生のきっかけであったそうだ。エスニックブームのトレンドが継続中である昨今、これはヒットするに違いない。

ついでに「アジアごはん~チキンビリヤニの素~」も同時発売中だ。
レッツクッキング!

説明書を読むまでもないほど簡単だ、なぜなら混ぜるだけだから(読んだけど)。
筆者がしたことは、米をといで素を混ぜて鶏肉を乗せて炊飯スイッチを押しただけ。これだけ。あとは40分ほど炊けるのを待つのみだ。ちなみに写真は4人前である。4人前作った理由は、又吉直樹さんと同時に芥川賞を受賞した作家・羽田圭介さんが、2015年8月6日放送のトークバラエティ番組「アウトデラックス」(フジテレビ系)で、一度にカレーを50人前作ったり、クッキーを大量生産したりと、超合理主義を見せつけるという一幕があり、筆者がそれに感化されたからである。
できた!

ご飯が炊きあがったので鶏肉を取り出し、食べやすい大きさにカット。あとはパッケージ写真にあったようなカットトマトときゅうりを添えて彩を加えたら完成だ。ついでに小ねぎもまぶしてそれっぽくしてみた。
食べてみた
なるほど、これは日本人の口にも合う! タイフードといえば独特なクセが強いイメージがあるが、これにはそれが一切ないので団塊世代のオジサマたちも安心して食べられること請け合いだ。鶏のおだしとニンニクとしょうがの風味が合わさった食欲をそそる香りと、素朴な味わい……ガーリックライスにチキンスープを混ぜたような味だ。みんな好きなやつだ。鶏肉も炊き込むことでプルプル柔らかくなっている。付属のソースは甘辛く、これがまたご飯とよく合う。
これがカオマンガイか……。タイにトリップした気分も味わえて、もうすっかり虜である。これで筆者もドヤ顔でFacebookにカオマンガイ投稿ができそうだ。よし、ちょっとリア充と張り合ってくる。
書いた人:藤田佳奈美

セーラームーン世代。幸せに満ち足りた時よりも、おセンチだと筆が進むタイプ。未婦人の頃から「婦人公論」が愛読書。蕎麦に熱燗の組み合わせと、台所で料理しながら飲む麦酒が好き。かわいい系のアルコールって肴に合わないよね?


