カルボナーラを自分でおいしく作るのは、ハードルが高いというイメージがありませんか?
そもそも「そのとき家にある材料」で作れないのが難点ですよね。生クリームを冷蔵庫に常備している男性は、控え目に言ってもかなり少数派でしょう。
牛乳で作るカルボナーラのレシピもいろいろありますが、やっぱり濃厚さに欠けます。生クリームも牛乳も使わない本場イタリアのようなカルボナーラでもいいのですが、日本の生クリーム入りのカルボナーラに舌が慣れているせいか、個人的には日本式のほうが好みです。
▲市販のレトルトソースのカルボナーラ
1人前200円台で、多くのお店で売られているレトルトソースです。味はカルボナーラだけど、どこか味気ない。ベーコン少ないし、どんなパスタソースでも「レトルト」の味がします。
だからやはり自分で作ってみようではありませんか、カルボナーラ。
実は拍子抜けするほど簡単に作れるレシピだったのです。
これからご紹介する簡単きわまりない手順で作っても(料理上手な方からすれば突っ込みどころ山のごとしかもしれませんが)、「うっま……!」と自分の腕に思わず驚くおいしさのカルボナーラができあがります。
経験者は語る。いやほんと、びっくりでしたよ。
自分の腕に思わず驚くカルボナーラのレシピ
では作ってみましょう。分量は1人前です。
- スパゲティ 100g
- 角切りベーコン(パンチェッタでも可) 40~50g ※お好みでご自由に増減を
- 生クリーム 50cc ※こってりが好きな人は増量しましょう
- 卵 1個
- 粉チーズ 適量
- 粗挽きコショウ 適量
- 塩 少々
まず角切りベーコンを、油を引かずに炒めます。油がじわじわ出るように、弱めの中火でじっくり。ベーコンから出る油だけでは焦げそうだったら、少しだけサラダ油を加えてください。オリーブオイルは風味が強すぎるので、カルボナーラにはNGです。スパゲティも別鍋で茹で始めましょう。
ちなみにパンチェッタは塩漬け豚ばら肉、ベーコンはそれを燻製にしたもの。どっちでもぶっちゃけ味に差はありません、角切りでありさえすればOKです。
でも予算の都合とか冷蔵庫に使いかけがあったとかいう理由で薄いベーコンを使いたいのなら、もちろんそれを使ってください。そのあたりは自由な感じでいきましょう!
こんがり色がついたら生クリームを投入。生クリームが温まったら、火を止めコンロから下ろしてフライパンの熱を冷まします。
実はここがおいしいカルボナーラを自宅で作る際の、最大のポイントです。
卵が固まり始める温度は65度。いくら火を止めたところに投入しても、余熱で固まってしまう可能性があります。
コンロから下ろしてフライパン全体の温度を下げることが大事なんですよ!
フライパンが明らかにアチチじゃなくなったら、溶き卵を入れて混ぜます。
「カルボナーラって黄身だけしか使わないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、白身だけ残ったって困るでしょう。味に変わりはないです。料理上手な友人に違いを尋ねたら、「黄身だけだと仕上がりが黄色っぽくなる」ですって。なるほど。
塩と粗挽きコショウを加えて味を整えます。ベーコンにも塩分が付いているので、やや塩控えめがいいかも。今回は盛り付けてから振りましたが、粉チーズをこの段階で入れるとスパゲティにまんべんなくなじむので、結構おすすめです。
茹で上がったスパゲティをフライパンにどーん! 一気に混ぜる。
そして仕上げに、もう一度粗挽きコショウを振って、粉チーズを散らしたら完成です。
ベーコンもたっぷりのカルボナーラ!
一見、生クリームのソースがないように思えますが、ちゃんとスパゲティに絡みまくっています。自分で作るとベーコンもたっぷり!
上から見ても気前よくベーコンがごろごろ入ってるのがわかります。
卵を加える際には火を止め、フライパンをコンロから下ろして冷ます。ここだけしっかり守れば、誰でもおいしいカルボナーラが作れます。拍子抜けするほど簡単です。
余った生クリームは冷凍保存可能です。よく「ホイップして冷凍」と紹介されていますが、解凍後は加熱する料理に使うのならば、ホイップせずにOKです。たくさん余った場合は、製氷機などで小分けに保存すると使いやすいです。
びっくりするほど簡単な自宅で作るカルボナーラ。彼女が遊びに来たらぜひ作ってあげてください。「カロリー高くて太る」と言いながら、きっと完食してくれます!