鍋の季節まっさかり!
みなさん、いろんな鍋を楽しまれているでしょうね。
いきなり話は飛ぶようですが、「ナンプラーを買ってはみたものの、全然使ってない」なんて声、よーく聞きます。そんなかたにおすすめの鍋があるんですよ。
ナンプラーとレモンだけでつゆはできあがり。完成までトータル15分もかかりません。いわゆるタイスキ風です。さっぱり風味で、食欲のないときにもおすすめの「ナンプラーレモン鍋」です。
材料(1~2人前)
まずは材料から。
【鍋つゆ】
- 水 800ml
- ナンプラー 大さじ2(30ml)
- レモン 1個
【具材の一例】
- ホウレン草 150g程度
- 鶏肉 200g程度
たったこれだけです!
具材は特に決まりはありませんが、おすすめを2つご紹介します。
おすすめ具材①
このナンプラーレモン鍋、具材が「肉&魚介」の構成だとグーンとうまくなるんです。
そこでおすすめなのが、すりみ団子。値段が安くて、下ごしらえ不要。私は特売のときにまとめ買いして冷凍しています。
今回はエビ入りのつみれにしましたが、イカ団子でも、いわしつみれでも構いません。スーパーの魚介コーナーに何かしらあると思いますよ。
※魚介であればなんでもいいので、慣れているかたはエビでもアサリでも、魚の切り身でも。魚の切り身の場合は、白身のあっさりしたものが向いています。
おすすめ具材②
今回はホウレン草を選びましたが、
- 水菜
- チンゲン菜
- 豆苗
- 白菜
などでもいいです。手に入れば空芯菜があるとグッとアジア感が増しますよ。お好きなかたはパクチーもたっぷり入れてください。
作り方
ではさっそく作ってみましょう。
まずはホウレン草を水洗いし、食べやすい大きさに切っておきます。
レモンは飾り用に2~3枚スライスしておきます。
鍋に水を入れて、ナンプラーを加えます。
そこにさっきのスライスしたレモンの残りを搾ってください。
ザルなどをかましておくと、種が入りません。
鶏肉とすりみ団子を入れて、中火で煮ていきましょう。
鶏肉は、味のよく出る骨付きぶつ切りタイプがおすすめです。
鶏肉に火が通ったらホウレン草を入れて、もう完成!
トータルの調理時間、15分ぐらいで出来上がります。シメには春雨やビーフンを入れるとまたうまいですよー。もし手に入ればフォーもおすすめ。
ヒントは秋田の郷土鍋
しょっつるという伝統調味料に水を加えて、材料を煮るだけのお手軽鍋。「これだけで果たしてうまいのか?」と試してみれば、実においしい。
タネを明かせば、しょっつるもナンプラーも魚醤の一種。魚醤とは魚介類でつくられる発酵調味料で、ナンプラーは主にカタクチイワシ、しょっつるはハタハタなどの魚でつくられます。うま味が濃くて、汁ものに入れるとダシいらず。しょっつる鍋のやり方を、ナンプラーでまねしてみたというわけです。
これは「豆苗+豚しゃぶ用肉+すりみ団子」の組み合わせバージョン。豆苗とナンプラーつゆ、よーく合うんですよ。おすすめです。
定番の鍋ものに飽きたときなど、ぜひぜひお試しあれ!
企画・文・撮影:白央篤司(はくおう あつし)
「暮らしと食」、郷土料理やローカルフードがメインテーマのフードライター。CREA WEB、Hot Pepper、サイゾーウーマン、hitotemaなどで連載中。主な著書に『にっぽんのおにぎり』『ジャパめし』『自炊力』『たまごかけご飯だって、立派な自炊です。』など。家では炊事全般と土日の洗濯、猫2匹の世話を担当。