こんにちは! スパイスコーディネーターマスターのバリ猫ゆっきーです。
いろいろなスパイスが手に入りやすくなり、家でもカレールーを使わずに、スパイスだけで「スパイスカレー」を作る方も増えてきました。
スパイスで作るカレーは、絶対こうじゃないとダメ、というルールはもちろんありません。ですが、クミン、シナモン、クローブなどの「スタータースパイス」といわれる基本のホールスパイスを使うと、より本格的な味わいのスパイスカレーに仕上がります。
そのスタータースパイスの香りを普段の料理に手軽にプラスできるのが、前回作った「スパイスオイル」です。
カレーを作る際など、ホールスパイスはその都度テンパリング(油で炒める)するのがベスト。ですが、スパイスの香りを抽出したスパイスオイルさえあれば、スパイスの香りをまとった一皿が時短でできあがる、というわけです。
今回は、そのスパイスオイルを使って作る「本格スパイスドライカレー」をご紹介します。
スパイスオイルは、同量のサラダ油でも大丈夫ですが、その場合はクミンシード小さじ1(分量外)を一緒に炒めて香りを引き出してください。
スパイスマスターが作る「たっぷり野菜のドライカレー」
材料(4人分)
- スパイスオイル 大さじ3
- 合いびき肉 200g
- 玉ねぎ 1個
- にんじん 1本
- トマト(中) 2個(またはトマトカット缶1/2缶)
- コーン(缶) 50g
- 枝豆(さやから取り出した量) 50g
- おろしにんにく、おろししょうが、塩 各小さじ2
- ケチャップ 大さじ1
- 黒糖(なければ普通の砂糖) 小さじ1
- パセリ(みじん切り) 適量
- ご飯 1膳
(A)
- コリアンダーパウダー、クミンパウダー、チリペパー 各小さじ1
- ターメリックパウダー 小さじ1/4
作り方
1. 玉ねぎ、にんじん、トマトは1cm角くらいに切る。その他の全ての材料を計量しておく。
2. フライパンにスパイスオイル、玉ねぎを入れて中火で炒め、
玉ねぎが透き通ってきたらおろしにんにく、おろししょうがを加えて絡める。
3. 2にトマト、(A)、塩を加えて混ぜ合わせ、
合いびき肉、にんじんを加えて、弱めの中火で炒める。
4. 合いびき肉の色が変わったらケチャップ、黒糖を加えて混ぜ、コーン、枝豆の順に加え、
蓋をして弱火で10~15分くらい煮る。
5. ご飯を器に盛り、4をのせ、パセリを散らす。
香りのベースを作ってワンランクアップ
スパイスオイルを使って、野菜の甘さをしっかり感じるドライカレーが完成です。
まず、スパイスオイルで香りのベースを作ったら、コリアンダー、クミンで爽やかさを、チリペパーで刺激と辛さを、そして、ターメリックで彩りをプラスします。
もし、これで物足りなさを感じたら、裏ワザ的に仕上げに「小さじ1杯のガラムマサラ」をプラスしてみてください。
ガラムマサラは、カレーに合う複数のスパイスがブレンドされたミックススパイス。物足りなさを補ってくれます。逆に、スパイスの風味が強すぎるかも、と感じたら、すりおろした玉ねぎやプレーンヨーグルトを加えれば調整できますよ。
まずはスパイスオイルで香りのベースを整えて、本格スパイスカレー作りに挑戦してみてください。
作った人:バリ猫ゆっきー
スパイス料理研究家、スパイスコーディネーター協会認定スパイスコーディネーターマスター。スパイスレシピコンテストのグランプリ受賞がきっかけでスパイス料理のトリコになり、ブログ『楽しいキッチン*spice-cooking*』にてスパイスを使用した料理や、簡単で美味しいレシピ、アウトドアレシピを紹介。レシピ開発、料理教室講師、フードスタイリング・コーディネート、コラム執筆など幅広く活動中。バリ島の定番みやげ「木彫りの猫」がお気に入りで、“バリ猫”はそれにちなんだもの。
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企画協力:レシピブログ
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